サワー・ハート

サワー・ハート
サワー・ハート
ジェニー・ザン
河出書房新社
2021年8月26日
12件の記録
  • どの話も親世代や祖父母世代がうけた文化大革命のトラウマが子どもたちによい教育を受けさせるため移民する原動力になっていた。 でもアメリカで得られる仕事は長時間労働で低賃金、大学で学んでなんとかまともな家に住める水準になっても、子どもたちは学校で差別的ないじめを受けることが多い。 多様なルーツを持つ子どもたちの中で英語力によって序列がついてしまうのは口げんかの強さが英語力だからなのかもしれない。 華僑といっても世代によって移民の理由が異なるし移民一世と二世では困難が違う。 親子でも困難が共有できないのは切ない。 また孫の世話のために渡米したおばあちゃんは家父長制と文化大革命のダブルで人生をがんじがらめにされてきていて、そんな中で孫を溺愛して孫からの信頼を生き甲斐にしていたのがさらに切なかった。
  • 「私の恐怖の日々」を読んだ。 ティーンになる前の幼い子ども時代の友だちとの不均衡な関係や家族との暮らしで感じるストレスなどがリアルに書かれていた。 特にさまざまなルーツを持つクラスメイトたちの中で、母語ではない英語の発音をからかわれたりすることは残酷だが子どもというのは自分よりもできない人間を見つけて標的にするし、それを悪いと思っていないところがつらい。
  • うみうし
    うみうし
    @umiushi0305
    2026年6月27日
  • 「弟の進化」を読んだ。 9歳下の弟との関係の変化。 私には2歳下の弟がいるけど、歳が近くても子どもの頃は弟が幼く見えたし、自分がちょっとだけ大人っぽく感じたりした記憶がある。 時にわずらわしかったり、でもいないとさみしいというようなきょうだいの関係が書かれていてよかった。
  • 文化大革命の時に吊し上げられた人たちの描写が痛々しくて、突然木に縛り付けられて酷い罰を受けるほどこの人は悪いことをしたのか?とかそういうことは全く関係ないのは恐ろしいし、目立たないように生きて粛正から逃れるしかなかったのかと思った。 1966年と1996年をいったりきたりしながら進むストーリーなんだけど、お母さんが強烈すぎて読んでてしんどかった。 アニーや兄のサミーに罪悪感を植え付け、自身は虐げられているとの主張にさらされている子どもたちのことが心配になった。
  • 「空っぽ、空っぽ、空っぽ」を読んだ。 自分が取るに足りない存在ではないと思い込むために自己暗示のような空想をしているルーシー。 中国系アメリカ人である彼女が性の知識について無知であることに劣等感を持ち、また焦っていることにヒヤヒヤした(年相応だと思うがアメリカのことはよくわからない』 恐らく白人である親友フランシーはセックスを経験しているが、2人は4年生だ。 性教育の授業を受ける前に知った性に関する知識が果たして正しいことなのか?など心配になることがたくさんあった。
  • 「ウィー・ラブ・ユー・クリスピーナ」を読んだ。 上海からアメリカに移民した両親と娘のクリスティーナの話。 とにかく貧しくて食べることにも住むところにも困っている状況なのにリズムの良いジェットコースターのような文章に一気に読んだ。 両親の仕事が見つからないままならなさや、学校でのことなどたくさんの困難はあるけど、ギリギリ生きているこの家族が愛おしいけれど切ない。
  • 読みたい本の中でダントツに装丁がかわいい! 本棚に1冊はあるといいよね、こういう本。
  • 「文藝」2020年春号(特集 中国・SF・革命)をたまたま読んで、ほとんど面白くないのだが、ジェニー・ザンのエッセイ「存在は無視するくせに、私たちのふりをする彼ら」は抜群に良かったので、小説も読みたくなった。 エッセイでは、アメリカでは有色人の作家や詩人が受ける差別について書いている。
  • Ayako
    Ayako
    @aya_rb
    2025年9月13日
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