書名を見た時は「『食事を楽しめない』みたいな、ネガティブエッセイなのかな……」と思ったけど、真逆！！こんなにポジティブで狂おしい悩み、見たことない！！「好きな食べ物」について、著者はいたって真面目に真剣に考えているはずなのに、何故か笑いが止まらない。ページをめくるのが、楽しすぎる。

自分がどういう人であるか 自分自身で見つめることは 難しい。

古賀さんの日記じゃないエッセイ(？) まだ読み途中だけどどんどん面白い。 とりあえず今のところはめちゃくちゃおはぎ食べたい。

「本の雑誌」エッセイ特集もおもしろかった

まだあまり親しくない人との雑談の中で「好きな〇〇は何？」という質問は定番中の定番。映画とか漫画とか趣味性の高いものは興味ない人もいるだろうけど、食べ物を全く食べない人はまずいないから、質問として優しい。優しいんだけども案外悩んでしまう。100%納得できる回答が出来たことがなくて、いつも少しだけ後悔していた。 そんな中で、日記本が好きで読んでいた古賀さんが、ドンピシャなタイトルのエッセイを出版されたのですぐに読んだ。 「日頃から推して、それなりに時間を割いて好きでいるわけじゃない、でも、決めておく。それがコミュニケーションや人生を彩る」という一節に大共感した。プロフィール上の「好き」という感覚を探究する１冊。 私は今後好きな食べ物を聞かれたら、間髪入れずに「肉まん！」と元気よく答えようと思う。

「好きな○○」は自分のキャラクターをイメージ付ける重要な要素だからこそ、決めるのに気を張ってしまっていたけれど、自分の感情を大切にしてじっくり好きを見極めたいと思った。 古賀さんのエッセイを初めて読んで、抱いた感情の新鮮さを取りこぼすことなく、気持ちの躍動感が想像しやすい文章に魅力を感じた。他の本も読んでみたい！

アレも好き、コレも好き。 ほんとだ、好きな食べ物の最適解がみつからない！