ほどなく、お別れです

37件の記録
- maru@hon71772025年9月2日読み終わった心に残る一節@ 自宅ずっとどこまでも涙が止まらなかった。 大切な人たちを見送った日や何も出来なくて悔やんだ日のことをどうしても思い出してしまった。 辛い悲しい苦しいけれど、区切りのために、認めるために、諦めるために、式は本当に必要なものだなと思った。 坂東会館のような葬儀場で式ができたらいいなと、後悔の念がなくなることはなくても作中の人々のようにきちんとお見送りできたらいいなと思った。 グリーフケアという言葉も初めて知った。 死や故人についてだけでなく、生や遺族についても考えた。 とても良い小説に出会えました。続編も読みたい。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 空になった食器を見るたびに感じるのは、生きている人はどんな時でも食べなくてはいけないということ(p.30) 語ってあげるのも供養だと、さっきまでお身内から聞かせてもらっていたんだよ。聞いてもらうと楽になることってあるでしょう?(p.33) 形だけの葬儀ではなく、死者にとっても遺族にとってもきちんと区切りとなる式をするのが俺の仕事だ(p.120) どこかでもう亡くなったことは分かっているものです。それを認めたくないだけで/このまま式を進めていけば、だんだんと納得していけると思います。/どう死を認めるか。どう諦めるか。ご遺族の気持ちに区切りがつくことで、たいていは死者も納得するものです(p.125) 誰の体も骨になってしまえば同じだ。清浄な炎に包まれ、生という殻を脱ぎ捨て、真っ白な骨になるのだ。そこにはもうどんな悲しみも苦しみも存在しない。(p.249) 死は特別なものではなく、自分の近くにも必ず訪れるものだということに。どんなにつなぎとめたくても、するりと指の間を通り抜けてしまうものだということも。(p.267)
- hitomi@hitomireads2025年8月6日読み終わった@ 自宅葬祭プランナーの仕事に興味があって読んだ。自分も大切な人を亡くしているのでグリーフケアになればと思い。悲しいけれど心が温かくなるような話でした。
- まーぷる@marple2025年6月23日読み終わった映画化前に原作を消化したくて忘れないうちに急いで読んだ。つい最近お葬式に出て、葬儀屋さんの細やかな心配りに感動したところだったのでタイムリーだった。ちょっと文章が平易なところがあって感情移入しにくいかも。映画では俳優さんがどのように演じて、エピソードがどこまで原作に忠実なのか楽しみ。
- カーテン下の申し子@reads_tsuru2025年6月3日読み終わったリアリティある人間ドラマかな〜と勝手に想像していたら、オカルト成分強めな話で驚いた 最初は合わないかも…と思ったがエピローグまで読み終わると読んで良かったなと思ったり
- アールミン・ことり@yuyuyu_kotori2025年5月3日読み終わった映画化と聞いて積読から引っ張り出してきた!所謂霊感を持つ大学生アルバイトの美空、霊感はないが真摯な葬祭ディレクターの漆原、若い僧侶の里見(霊感あり)がメインで、さまざまなご事情のある葬儀に携わるお話。あたたかかった。続きあるらしいので探しに行かなきゃ。 丁寧に描かれてるし読みやすいんだけど文章はあんまり自分に合わなくて、もっと良くなるはずぅ、て思ってしまうとこは残念。