明治のナイチンゲール 大関和物語
14件の記録
amy@note_15812026年4月14日読み終わった感想フェミニズム現在放送されている『風、薫る』の原案。 読んでみて時代がゆえのつらさもあれば、このころから現代まで悪い意味であまり変化が感じられないところもあり、二重の意味でつらかった。 医師(当然ながらこの頃は男性)に看護師としての意見を下に見られたり、そもそも看護師という職業はそもそも「カネのために汚い仕事も厭わず、命まで差し出す賤業」とまで言われ、明確な職業差別を受ける職業であったことを知り、医者はそうではないのに、看護師の担う役割が治療ではなく看病やケアというかたちとしてわかりづらいものだったことは無関係ではないだろうなと思う またこの当時、ちょうど廃娼運動の時期だったこともあり、こういうときから性産業へ従事する人たち、当時は特に女性への眼差しも制度もとても冷たかったし、これはいまもだなあと思う 当時の廃娼運動はもともと娼妓として働く人たちの生活の保障が何もされていないこと、その世界から抜けたくても抜けられるような手立てがなく、また抜けたとしても生活のすべがないから、また戻ってしまうことなどを防ぐためであったが、同時に廃娼運動をしている人のなかにも淫婦呼ばわりするなど差別的な意識を抱えた人がいることがわかる。 ドラマはそのまま原案をドラマ化しているわけではないため、登場人物の要素を組み合わせていたり、本の内容通りではないこともあるけれど、これからの展開が楽しみなので最後まで見たい



春巻まやや@maya2026年2月24日次の朝ドラの原作。とても面白かった。大関チカもすばらしい人なのだけれど、クリスチャンということもあって自己犠牲的な面が強かったチカに対し、看護師は技術によって報酬を得るべきだ、それが自立につながるのだと強く主張していた同僚の鈴木雅はさらにすごい。
えつこま@e2coma2025年10月5日読み終わった来年の朝ドラ原作。かなり骨太な物語。何かしらの創成期って、そうなるね。かつてのひどい女性差別、まだ治療法が確立していない感染症の猛威と恐怖、それらに立ち向かう人々。ドラマにも期待!

橋本吉央@yoshichiha2025年9月12日読み終わった伝記的な文体だが、登場人物の人となりもよく感じられ、とてもおもしろく読めた。 江戸から明治に大きく時代がかわり、女性の社会進出の最初の一歩のひとつとして看護婦という職業が確立していく様子がよくわかる。逆に言うと、それまでの世の中で女性の社会的地位が非常に低く虐げられてきたということも強く感じられ心苦しくなるシーンも多い。 主人公大関和と、看護婦という職業の確立を派出看護婦(現在の訪問看護に少し近い)という形態を生み出し、看護婦の職業倫理と教育をしっかり謳った鈴木雅のタッグがとても良い。感情で突っ走りがちな性格の和と、冷静に鋭くブレーキを掛け引き戻す雅と、看護婦という職業への誇りが共通にあることが根底に感じられつつ、一種ボケとツッコミのようになってもいる。主観を押し通す主人公的な和と、客観を貫き通すバディの雅という構造、物語としてもよくできているし、読んでいて楽しい。 それでいてふたりとも、看護婦を必要としている環境では、全身全霊をもって病人の看護に邁進し、そこには一片の迷いもない、その姿が本当に心からかっこいい。

橋本吉央@yoshichiha2025年9月12日まだ読んでるナイチンゲールの言葉。「女性」をあらゆるマイノリティの「」に置き換えてもまさにそのとおり。しびれる。 「あなた方は、自分が十分な仕事を成し遂げたときに、『女性にしてはお見事です』などと言われることを望んでいないであろう。ましてや『見事だけれども、やるべきではなかった。なぜなら、それは女性にふさわしい仕事ではないからだ』と言われるからといって、仕事をすることをためらうこともないだろう。あなた方は、『女性にふわさしく』あろうとなかろうと、とにかく良い仕事をしたいと願っているのだ。『女性にしてはお見事です』と褒められたところで、その仕事が優れたものになるわけでもないし、男性の仕事とされていることを女性がしたからといって、その仕事の価値が下がるわけでもない。どうかあなた方は、こうしたたわ言に耳を貸さず、誠心誠意、神に与えられた仕事を全うしてほしい」

ねね@nene_nana_nene2025年3月30日読み終わった明治時代に看護婦(看護師)という新しい職業を日本に根付かせた二人の女性の実話。 主軸となる和さんと雅さんの他にも、道を切り開くために奮迅した女性たちが数々登場し、胸が熱くなった。 2026年春の朝ドラの原案本なのですが、この本の力強さを希釈せずにドラマ化すれば、きっと「虎に翼」に次ぐ私のお気に入り朝ドラになりそうで楽しみです。




