

Atsushi
@Atsushi_Iwai
頁を繰る。私が少し退き、物語が少し近づく。それで十分だ。
- 2026年8月13日
インドへの道E・M・フォースター,小野寺健読み終わった読書メモ感想『インドへの道』読了。『ハワーズ・エンド』の「Only connect」を思い出しながら読むと、宗教、民族、階級、性別、文明がことごとく「折り合えない」。インドの喧騒と混沌は、世界を定義し秩序づけようとする思考の対極にも見える。それでも、定義しきれないものを抱えたまま人はどうつながれるのか。深く考えさせられた。 - 2026年7月26日
人生百年の教養亀山郁夫読み終わった教養とは知識の量ではなく、他者や歴史、文学との対話を通じて自分を問い直し続ける姿勢なのだと、本書を読み終えて感じた。亀山郁夫がドストエフスキーとともに歩んだ人生は、その実践そのものだった。一冊で教養の答えを得るというより、教養とは生涯かけて育むものだと静かに教えられた。 - 2026年7月25日
- 2026年7月19日
停電の夜にジュンパ・ラヒリ『菜食主義者』を読んだ時と同じように、本作でも性や親密さは愛情の象徴ではなく、人と人との埋めがたい距離や孤独を映し出すものとして感じられた。『停電の夜に』はその断絶を静かな日常の中に描き、『菜食主義者』は身体の変容へと極限まで押し広げる。表現は対照的だが、どちらも「他者は本当に理解し合えるのか」という問いを残す作品だった。 - 2026年7月19日
夏帆村上春樹『夏帆』を読みながら、「顔」は社会的な役割や他者から見られる自分、「身体」は現在の自己、「卵」はまだ形になっていない自己の核を象徴しているように感じた。母娘の物語としてだけでなく、会社や家族、人生の節目など、自分を形づくってきたものから一度離れ、新しい自分へ移る過程としても読める。蛇の脱皮のように、古い「容れ物」を脱ぎ捨てることで、次の人生が始まるという印象が残った。
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