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Atsushi
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@Atsushi_Iwai
頁を繰る。私が少し退き、物語が少し近づく。それで十分だ。
  • 2026年9月27日
    星を編む
    星を編む
    『汝、星のごとく』に続き『星を編む』を再読。前回は少し書き急いだのかな、と言う印象があったが、今回は随分落ち着いて読めた。登場人物たちが歳を重ねる姿を、自分も同じ時間を生きてきたからこそ感じられたのだと思う。今振り返ればすべて良い思い出。登場人物にも、そんなふうに人生を振り返れる時間があってほしいと思った。それにしても映画化の話まで書いてあったとは…
  • 2026年9月22日
    汝、星のごとく
    心に刺さる描写や会話、心理描写があまりに多く、読み終えても容易に言葉にできない。島に残る古い価値観や男女の役割から、女性の自立を描きながら、同時に男性にも「誰かのためだけではなく、自分の人生を生きていい」と語りかけてくる。再読して、そんな普遍的なメッセージが以前より強く響いた。
  • 2026年8月30日
    その名にちなんで
    その名にちなんで
    ゴーゴリの名前を軸に、インド系アメリカ人の家族の日常を淡々と描く。名前や出自を強く意識して生きるというより、日々の出来事や人生の節目でふと立ち止まり、自分と家族の来歴を思い返すゴーゴリが印象的。『停電の夜に』にも通じる、静かな孤独と愛情、そしてやや大胆に感じてしまう女性の描写もラヒリらしいのかも。
  • 2026年8月13日
    インドへの道
    インドへの道
    『インドへの道』読了。『ハワーズ・エンド』の「Only connect」を思い出しながら読むと、宗教、民族、階級、性別、文明がことごとく「折り合えない」。インドの喧騒と混沌は、世界を定義し秩序づけようとする思考の対極にも見える。それでも、定義しきれないものを抱えたまま人はどうつながれるのか。深く考えさせられた。
  • 2026年7月26日
    人生百年の教養
    教養とは知識の量ではなく、他者や歴史、文学との対話を通じて自分を問い直し続ける姿勢なのだと、本書を読み終えて感じた。亀山郁夫がドストエフスキーとともに歩んだ人生は、その実践そのものだった。一冊で教養の答えを得るというより、教養とは生涯かけて育むものだと静かに教えられた。
  • 2026年7月25日
    日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント
    若い頃に読んでも、この本の本当の意味はきっと分からなかった。自分には日々の仕事しかなく、その先を考える余裕もなかったからだ。仕事に向き合い続けた30年を経て再読すると、働いて積み重ねたものが、少しずつ人生を支える土台へと姿を変えてきたことに気づく。再読とは、本を読み直すことではなく、自分の人生を読み直すことなのかもしれない。
  • 2026年7月19日
    停電の夜に
    停電の夜に
    『菜食主義者』を読んだ時と同じように、本作でも性や親密さは愛情の象徴ではなく、人と人との埋めがたい距離や孤独を映し出すものとして感じられた。『停電の夜に』はその断絶を静かな日常の中に描き、『菜食主義者』は身体の変容へと極限まで押し広げる。表現は対照的だが、どちらも「他者は本当に理解し合えるのか」という問いを残す作品だった。
  • 2026年7月19日
    夏帆
    夏帆
    『夏帆』を読みながら、「顔」は社会的な役割や他者から見られる自分、「身体」は現在の自己、「卵」はまだ形になっていない自己の核を象徴しているように感じた。母娘の物語としてだけでなく、会社や家族、人生の節目など、自分を形づくってきたものから一度離れ、新しい自分へ移る過程としても読める。蛇の脱皮のように、古い「容れ物」を脱ぎ捨てることで、次の人生が始まるという印象が残った。
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