鳥と港

23件の記録
- みくら@mikura7272025年4月3日読み終わったインフルでもコロナでもないのに突然の高熱が出て、年度を跨いで三日間寝込んで、土日含めてたっぷり五日間も会社に行ってない。 こんなに休んだのは正月ぶりで、誰に責められることもないけど罪悪感と焦燥感が心の底に渦巻いていて、そんな今だからこそこの本が刺さったのかもしれない。 社会的動物だからこそ逃れることのできない「働く」という行動。それは喜びであり苦しみで、義務であり権利で。やりたいことを仕事にしたからハッピーエンドなわけじゃないし、仕事を誰しもが生き甲斐にしなければいけないわけじゃない。 仕事と己の人生のバランスというか、付き合い方をどこかで一度立ち止まって考えてみようと思わせてくれる素敵な小説でした。
- hiroko@hiro__ys2025年3月20日読み終わったずっと積んでたこの本を今日手に取って読んだの引き寄せられたとしか思えない日付🕊️今まで読んだ著者の小説の中で一番好き。どこまでも優しくてまっすぐで心に水が染み込むようだった。
- 村崎@mrskntk2024年6月6日ことばというのは誰かを喜ばせることも傷つけることも容易にできる。反対にまったく響かないことばというのもある。ことばは良くも悪くも「手段」だけど、狙っていないときほど届いたりもする。 自分のことばが思いがけず誰かの心にずっとずっと残るかもしれない。それは怖いことでもあるけれど、言葉を選び抜いて発信するようになってきている現代の、ひとつの希望でもあるのだと思う。 わたしが発したことばが誰かの心で生き続けていることがあるなら、そこに恐怖を感じたくない。春の真夜中を怖がっていた飛鳥が、海からくる春を自然に迎え入れるようになったように、ことばと生きていきたいと思う。読んだあと、ことばにすればするほどよさに気がつく小説でした。