いくつもの週末

37件の記録
- n@readthebook2025年8月16日読み終わった友人の薦めで📖 可愛らしい女性像と、結婚という甘い菓子のようで実はそうでないナマモノが江國香織調に描かれている。 江國さんの手にかかると、すべてが柔らかい布に包まれてハグされているようになるのが好き。
- 久保みのり|書店よむにわ@kubomisan2025年7月13日読み終わったところが結婚は動く歩道のようなものなので、じっとしていると前進してしまう。 どことも知れない、たぶんいきたくもない場所に。それで、そこにじっとしていようと思ったら、ついうしろ向きに歩いてしまうのだ。動く歩道に拮抗するために。(p.120) 江國さんの結婚哲学、おもしろかった〜!すべてを相手に委ねてしまうのは愚かだけれど、おもしろがって互いに人生を預けあうのは愉快、そんな身軽さを感じた。夫の取扱い説明書とか、妻の取扱い説明書とか、何か端的にまとめてしまわない良さがあるなあ。(もちろん、説明書は説明書でおもしろい)
- 久保みのり|書店よむにわ@kubomisan2025年7月11日読んでるエッセイなど読まない夫が全部読んだそう。どうだったと聞くと「かわいい女の人って感じ」とのこと。むむむと思って、深夜に手を取る。なるほどたしかに、夫への感情表現が得意そうな江國さん。私もこんなにかわいく不満を表すことができたらな。
- ほやぼ@-oka192025年3月27日読み終わった江國香織の小説の主人公は良い意味で浮世離れしてるといつも思っていたが、このエッセイを読んで江國香織にかかると自分の生活でさえもこんなふうに描かれるのかと驚いた。あるいはこれがフィクションなのだろうか、そう考えてる時点で思うつぼなのだろう。
- ユメ@yumeticmode2017年12月20日かつて読んだ感想ひやりとした文章に、どこか自分の知らない遠くへさらわれてしまいそうで怖くなる。ご自身の結婚生活を綴ったエッセイであるのに、何となく物語めいて感じられるのは、文章があまりに端正で、かつ私自身の結婚生活とは似ても似つかぬせいであろうか。そう思っていると、核心を突かれる一文に次々出会い、結局のところ結婚というものの本質は同じで、それをどう受け止めるかの違いではないかと思わされた。 「物語が幸福なのは、いくつもの可能性のなかから一つが選ばれていくから」 江國さんの言葉は、私の中に眠っていた名前のない感情を呼び覚ます。