いくつもの週末

22件の記録
- ほやぼ@-oka192025年3月27日読み終わった江國香織の小説の主人公は良い意味で浮世離れしてるといつも思っていたが、このエッセイを読んで江國香織にかかると自分の生活でさえもこんなふうに描かれるのかと驚いた。あるいはこれがフィクションなのだろうか、そう考えてる時点で思うつぼなのだろう。
- ユメ@yumeticmode2017年12月20日かつて読んだ感想ひやりとした文章に、どこか自分の知らない遠くへさらわれてしまいそうで怖くなる。ご自身の結婚生活を綴ったエッセイであるのに、何となく物語めいて感じられるのは、文章があまりに端正で、かつ私自身の結婚生活とは似ても似つかぬせいであろうか。そう思っていると、核心を突かれる一文に次々出会い、結局のところ結婚というものの本質は同じで、それをどう受け止めるかの違いではないかと思わされた。 「物語が幸福なのは、いくつもの可能性のなかから一つが選ばれていくから」 江國さんの言葉は、私の中に眠っていた名前のない感情を呼び覚ます。