プルーストとイカ
33件の記録
めめん堂@memendo_tokachi2025年11月16日読み終わったインターネットの次の波、生成AIが、読字を脅かす(もしかすると再興させる)ものとして押し寄せてくるタイミングでこれを読んでよかった。読字メカニズムについての内容を、自分も読字メカニズムによって読んでいるという入れ子構造に少し酔う

たま子@tama_co_co2025年6月6日読んでるYの文字のなんと絵のように美しいことか、なんと無限の意味を秘めていることか、あなたは気付いているだろうか? その木もY、二本の道がぶつかる所もY、注ぎあう二本の川、ロバの頭と雄牛の頭、脚付のグラス、茎の上に咲き誇るユリの花、両腕を差し伸べる物乞い、どれもYだ。人間が考え出したさまざまな文字の要素を成している万物に、同じことが言える。ーヴィクトル・ユーゴー この引用を読んですっかり満足したので、仕事にもどる。








いま@mayonakayom222025年5月18日読み終わった今井むつみさんの本で紹介されていた本、やっと読了。 子供が文字を読み始める時、脳ではどんな変化が起きているか、熟達した読み手の脳では何が起きているか。 今並行して読んでいる本は運動によりニューロンの結びつきの準備ができるといったことが書いてあるのでそれも繋がって面白い。 何を読むか、どのように読むかによって独自の熟達度は変わる、という部分で引用してあったヘルマン•ヘッセの言葉が印象的。 「もの思う人には、一人一人の詩人が綴る一行一行が、数年ごとに新しい違った顔を見せ、異なる響きを呼び覚ます•この読書という経験の素晴らしくも不可思議なこと、それは、目を肥やし、感受性を高め、連想力を豊かに持って読書することを学ぶほどに、あらゆる思考とあらゆる詩の独自性と個性と正確な限界とがはっきりと見えてくることだ。」 同じ本を読んでもその時々で自分の解釈は奥行きが出る、そこから思考が羽ばたく。 その再現性のなさが読書の楽しさであり尽きない面白さだと感じる。 著者自身の子がディスレクシアであるという当事者性からの二項対立ではない書き方や、全ての子供がもつ可能性を育みたいという姿勢も、今時よくある何歳までに〇〇、のような書き振りとは違っていて良かった。




たま子@tama_co_co2025年5月7日読み始めた@ 自宅「文字を読むというのは、ニューロンの面から言っても、知能の面から言っても、まわり道をする行為であって、文章から目に直接飛び込んでくるメッセージ同様、読む者の推論と思考という気まぐれなまわり道によっても深みを増すものなのだ。」p34 読字は脳を変化させる最良の媒体なのだということが、生物学的・認知的側面に主眼を置いて語られていく。読書中の「思考の脱線」について、脳の発展という面から見れば、書かれた文章と無関係な思考に到達することこそが読書の目標なのだという話からはじまり、非常におもしろい。今まで感覚的に、脱線する読書ってたのしいと思っていたものが、どうやら脳的にもよいらしい。ほうほうなるほどと分かったり分からなかったりしながら読んでいる。









小鳥美月@k_d_m_book2025年2月25日気になる『あの本、読みました?』で一色さゆりさんが紹介していた本。読字に関する最良図書として「マーゴット・マレク賞」を受賞した言語好きには堪らない1冊だそう。
Bruno@macchoca2023年11月27日読み終わった読むとは、思考の最も繊細な創造行為。 文字を追うたび、僕らの脳は新たな回路をつくり、 他者の意識を借りて未知の世界を歩くことができる。 その過程で、読むことは単なる情報処理ではなく、 「考える」という人間の本質に深く結びついた 営みであることに気づかされる。 テクノロジーが思考を代替しつつある今こそ、 時間をかけて、 読むという行為がもたらす“内的対話”を取り戻さないといけない。 脳は文字を読むことで時間を生み、思索を深める。 この「読む脳」の進化こそ、 人間が人間であり続けるための道なのかもしれない。



彼らは読みつづけた@findareading1900年1月1日かつて読んだ*読書で見つけた「読書(する人)」* 《読むことは私たちの人生を変える。そして、私たちの人生も読むことを変えるのである。》 — メアリアン・ウルフ著/小松淳子訳『プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?―』(2017年7月第8刷、インターシフト)























