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カランコエ
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@forget_me_better
  • 2025年12月31日
    失われたスクラップブック (ルリユール叢書)
    日常から離れて、どこか遠くへ行きたいという衝動に応えつづけるテクストだと感じている。「私は自分の物語を破壊して、ついに自由になれる」という背表紙のひとことからすでに。 まだはじめの100ページくらいだが、総じて(大きく総じて)、休日の雑踏のなかでときおり感じる「私はいま誰でもない」という安心に似ている。 「空が海を飲み込むこの場所で、私はよろよろと時間の縫い目に向かう そこはたどり着けない場所なのだと分かるところまで、私に近寄らせてほしい」。
  • 2025年12月31日
    話の終わり
    話の終わり
    物語のなかでいちばん難しいのは終わり方である。語り手あるいは書き手がその物語への干渉をやめる、別れの瞬間だから。 この本に出てくる無数の終わりかけは、語っている人がその思い出を手放したくないがゆえに、用意周到に「失敗されている」。 見方によっては冗長かもしれないが、とある出来事が目の前で記憶として腐っていくとき、はたして私たちは口を噤んでいられるだろうか。
  • 2025年12月31日
    波〔新訳版〕
    波〔新訳版〕
    逃げ水のように遠く遠くへ伸びていく6つのひとりごとを追うなかで、自分の弱さを受けとめる強さ、なるものがあるのだと知った本だった。 誰ともかぶらない自分だけの「私」を探さなくちゃと、みんなが自信なさげに自身を観察している。外見はどうだろう、使うことばはどうしようか、ものの見方は。そうやって自分らしさを切りつめていく先にはいつも、お互いに対する及ばなさがある。幻滅がある。敬遠がある。強がりだってある。 でも、どんな気持ちもひとつひとつ丁寧にいいあらわされるこの独白のなかでなら、「私たちは認めあえない」という弱さを胸に刻むことで、私たちは一歩近づくことができると信じられる。 浅瀬に沈んでいる貝殻が、光と水の揺らぎをとおして、ふたつにもみっつにも、ひとつにもふたつにも見えたことを思い出した。
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