好石
@kouseki
- 2026年5月21日
聖書と科学のカルチャー・ウォーユージニー・C・スコット,鵜浦裕読んでるキリスト教の特に福音派の人たちってどういう考え方で普段生活してるのか気になってて、日本語の福音派情報発信者の動画をちょくちょく見てたりするんだけど、その中で紹介されてた本をVBで見つけたので動画と並行して読んだ この本は科学者の立場からアメリカの進化論vs創造論の歴史を語ってるもので、聖書派の人は「進化論も生物進化説を信仰してる人の宗教でしょ」と考えているようだが科学的手法は検証で反証を潰していく作業だから違うよ、とかなり序盤に解説されている アメリカでは創造論が正しいなら進化論は誤り、進化論が正しいなら創造論は誤りという対立があるので裁判で争っているが基本的に創造論を教育するという主張は負け筋なので創造科学論やインテリジェント・デザイン論で宗教色をうまくごまかして科学風に装う主張が生まれた経緯がある 日本ではそこまで対立していないというか宗教と科学は別分野で並立していてもいいという考えが雰囲気としてあるので、動画内で日本では 「それほど対立しなくて良い、論争を追うより創世記を読めば真実が書いてある」 という結論になっていた これくらいきっぱり聖書を信じますと言ってくれたほうが住み分けがしやすくて平和なのではないか、と思う - 2026年5月9日
ホモ・ルーデンスホイジンガ,高橋英夫読んでるいくつかの訳のバージョンがあるけどとりあえず目についた中で安いものを買った 最初のうちは純粋に遊びと競技の関係とか、遊びによって生まれる社会のルールとかを興味深く読んでたけど、著者の生きた時代的なものもあるのかホイジンガは非キリスト教圏の土着風俗とか原始宗教とかアジア的民族をうっすら下に見てるよね アフリカの仮面祭祀であろうと古代中国の豊穣の祭祀であろうとキリスト教の大聖堂的儀式に参加する民衆の認識─なんとなくフィクションであることを知りつつ本当にそこに神聖なものがあるように振る舞うという二重の行動をとること─と変わりはないと思うけど、どうもホイジンガとしては「これら原始的な宗教儀式は我々の高度な宗教体系とは異なる」という前提のもと主張しているように読める - 2026年4月23日
人新世の「黙示録」斎藤幸平読み終わった気候崩壊によってすべてのものが欠乏していく 資本主義が加速しすぎて格差がもう覆せそうにない しかもテックリッチの最上位層があんまりそれを解決しようと思ってない よって 気候変動対策の抜本的なアクションを起こす 経済が成長をし続けるという見通しを諦める 資本主義から暗黒社会主義に転換する という提言 色々と独裁とか社会主義的なアイデアを紹介しつつこれが旧来のいわゆる悪政的なそれとは違うという制度設計上の相違点を挙げていくが、結局古い失敗政策もそうやって「我々は違う」といいながら圧政に進んだんじゃないのか 悪い独裁じゃない例として出した古代ローマの独裁官制度がそのまま終身独裁官になっちゃうわけで - 2026年4月19日
虚偽論入門アレックス・C・マイクロス,須原一秀読み終わった同時並行で読んでいた本たちが続々と片付きだした 文体も軽くて読みやすいしどの虚偽も言われてみれば遭遇したことがある詐術・ごまかしばっかり 弁別錯誤の章は全部「真・女神転生の話か?」と想いながら読んでた 善悪に明確な区分はないんだよ、とか極端は良くないからとにかく中庸の意見を採用しよう、とか取るべき道は伸るか反るかの2つだけだ、とか嘘なのでよく考えよう あとこのところのメイン本として構えてる魔の山を攻略する手がかりにもなりそう - 2026年4月19日
差別はたいてい悪意のない人がするキム・ジヘ,尹怡景読み終わった「良い差別主義者」は存在するか?というと自認「良い人」の差別主義者は存在する、ということになる 自分も薄っすら思っていたりする「わざわざ目立つデモ運動とかするから余計嫌われるんじゃないか」とか「もっと穏便な方法でアピールすればいいのに」という無自覚に恵まれた立場からの一見中立的な批判の持つ暴力性 「世の中ゼロサムゲームだから誰かが得をすると自分が損をする」という状況は実はかなり少ないんじゃないか、という気付きはかなり大きな視点だった気がする マネーは新しく生み出され経済は発展するし科学は進歩するし、不利益を是正すればもっとみんなが快適になるWin-Winに近づけるかもしれないのにあえてその視点を無視してるんじゃないか 昔はもっと楽だったのに今は配慮と我慢ばかりで息苦しい、というのは本当か?差別を減らすために頑張るのは苦痛で、差別を容認する現在を維持するのは快適なのか?そういうことを考える - 2026年4月12日
ゆる古代ギリシア哲学入門ネオ高等遊民読み終わった調整が済んだお気に入り万年筆の試し書きと余ったノートを使い切ることを目的にメモを書きながら読んだ 一通り目を通すだけでも充分に楽しめると思う でも自分なりに31人を20ページほどにまとめたのでより頭に入りやすくなったのではないかな - 2026年4月9日
- 2026年4月3日
読み終わった前著の『「論理的思考」の文化的基盤』が好きだったので 前回はアメリカ・フランス・日本・イランに代表される4つの論理的思考の型を紹介し比較するものだったが今回はそこから一歩踏み込んだ主張 経済原理による近代思想を再評価し次のパラダイムシフトに備えようというわけでその主張自体は興味深かったが、過言と感じるポイントも所々ある 日本の共感力を育てる感想文によって培われる社会原理は利他のための利他だから“本物の利他”で、他の経済原理や政治原理による効率や利益を考えた利他は利己のための利他だから“偽物の利他”というのはさすがに無理がある “自然の一部としての人間”を選択すれば善意に基いた社会が構築されるというのも基準がよくわからない 企業活動による自然への影響のスケールに個人レベルの自然愛好がどの程度の意味を持つのか 単にハイキングして「私は今自然の一部になっているぜ」と思うことは共生とかではないと思うし - 2026年3月8日
魔性の文化誌吉田禎吾,真島一郎読んでる
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