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@masaki-yamasaki
都市・まちづくりの研究者 読書は、都市やまちづくり、人文や社会、随筆や詩、写真など。文章、写真、コーヒー(Assemblage)の作品を傍らで作っています。
  • 2026年10月7日
    コーヒーの絵本
    コーヒーの絵本
    著者の「融合しないブレンド」を読んでいて、本棚に置いてあったこちらも改めて読む。 2014年発行で、スペシャルティが浸透してきたあたりの頃。あの頃から、10年以上が経って、だいぶコーヒーの様相も変わった。内容は、基本とされていた基本が丁寧に書かれていて、少し懐かしさすらある。(もちろん今でも変わらないことも多い。けれど、浅煎りに対する様々な工夫、知識、道具、素材、方法などが、どんどん広がり深まりの10年だったと思う。) 絵本、といっても、子ども向けではない。それでも、絵が優しくて、内容まで優しく見えてくる。 にしても、このミルブックスさんの本は、安すぎるくらい。単行本のハードカバーで1000か。
  • 2026年9月30日
    社会の価値の測り方
    社会的価値評価や社会的インパクトに関連する本を一通り読んできたが、これらの内容や経緯をかなりコンパクトにまとめられている。 著者も参加している実践的な例の紹介が多く、上記テーマを網羅的に簡略化した概要書という訳ではない。しかし、発展途上のこのテーマを、熱意を持って進めている様子や具体例が書かれていて、とても刺激的な内容で、良かった。 自身のテーマにも近いので、手元に置いておく。
  • 2026年9月28日
    日々の政治
    日々の政治
    マンズィーニを二冊読んだので、以前読んだこちらの本も再読した。邦訳されている本はこの三冊。 『誰もがデザインする時代のデザイン(2015・2026邦訳)』 『日々の政治(2019・2020邦訳)』 『ここちよい近さがまちを変える(2021・2023邦訳)』 邦訳が最も早かった本書は、訳者あとがきにも書かれているように、同訳書の「突破するデザイン」がビジネス寄りで意味形成を語っているのであれば、本書はソーシャル寄りで意味形成を語っているとのことから、訳者が実現したのこと。 本書はほぼ発売当時に買って読んだ。当時、MEANINGFUL CITY MAGAZINE Vol.1を制作中で、そのテーマがコミュニティであったから、「意味」と「コミュニティ」を語ってくれている本書をとても重宝した記憶がある。 今読み返せば、内容はとてもシンプルで分かりやすい(そういう意図で書かれている本ということもある)。ただ、そのシンプルで分かりやすいからこそ、こうしてまとめて論理化してくれる本というのも少なくて、やはり良い。 一方で「誰もがデザインする時代のデザイン」の方が、理論的で、源流的なこともあって、今の自分にとっては重宝しそうであった。
  • 2026年9月27日
    ここちよい近さがまちを変える/ケアとデジタルによる近接のデザイン
    ここちよい近さがまちを変える/ケアとデジタルによる近接のデザイン
    未読であったマンズィーニのこちらの本も読んでおく。「15分都市」と、もう少し関わりがあるかと思ったけれど、紹介までであった。 前半の「近接」の都市論は、マンズィーニ本らしい、固有のネーミングや概念整理があり、学びがあった。バルセロナの話も印象的であった。 後半のケアやデジタル(本書のタイトルなのだが)の部分は、個人的な関心か、または今の自分が欲している話題かで、何かとても目新しいものが発見できた、というわけではなかった。 けれど、本書全般かと思うが、理論書をどう実践するか、という側面にも重きをおくような意図を感じるし、これらを実践するときには、こうした、地道な事事を紡いでいかなければならないであろうから、実践的には、必要なことなのかと思う。 他の本と同じく、理論化すること、そして良いネーミングを定義付けするところは、分かりやすく、とても学びになる。
  • 2026年9月18日
    多元世界に向けたデザイン
    多元世界に向けたデザイン
    多元世界(Pluriverse)というワードへの理解のために興味を前々から持っていて、ようやく読み終えた。 多元的に対しては、環世界に近いニュアンスで、そこに自律と創造のようなニュアンスが含まれる印象で、もう少し深められたら、という感じだったが、さらに広がっていくような感じになった。 あとがきにも書かれているが、「多様な専門用語や複雑な散文構造」とされていて、読みづらい(日本語は読みやすい)、というより、内容をスッと理解するのが難しい。 途中で紹介されるマンズィーニの本を読み始め先に読み終えてしまったのだが、これに比べると、その難しさが際立つ。 スペイン語の原著は、「自律とデザイン 協働性の実現」とのこと。多元世界だけに焦点を当てたものではないタイトルなのであれば、納得感や読みやすさはもう少し出てくるかもしれない。
  • 2026年9月14日
    誰もがデザインする時代のデザイン
    誰もがデザインする時代のデザイン
    多元世界の本から飛んでこちらを読み始めて、面白くて読みやすくて、隅から隅まで一気読み。 以前、マンズィーニの「日々の政治」は完読していたけれど、自分の言語化できていない価値観を、よく表現してくれる。本書も同じく、多くのヒントをもらった。 デザインの立場からのアプローチで、都市計画やまちづくりを射程に入れて議論されるので、事例が新鮮であり、そのプロセスから紡がれる議論は、ありがたいキーワードや思考などが得られていく。 著者のもう一冊、「ここちよい近さがまちを変える」も読み始めた。
  • 2026年8月11日
    いちばん効率がいいすごいジム・トレ
    順調だった適度な運動習慣が、昨年のある身体の不調から途切れた(そうするほかなかった)。いい歳になり、これまで何もしなければ変わらない、であったが、今は何もしなければ老化不調が進む、ということがわかってきた。 必要最低限がコンパクトにまとまっている。これまでこうした実用書はたくさん買って読んできたが、簡潔なものを一冊が、自分にはテンション上がることもわかってきた。マシンが限定的で代替が少ないのが唯一欠点的だが、それ以外の不足部分は、不足と思う前に最低限をやれるようになってからで十分といえる(これまでは、全体像を知識で知りたい欲求が強かったが、それもあまり意味のないことがわかっている)。 もちろん、この本の範疇外で、これまでやってきたことはあるので、それは持ちつつ、一旦、この本の簡潔な方針で、改めて適度な運動習慣を立て直したいな、と思った、そう思えるのに十分な内容だった。 ちなみに、数時間で読める内容と文量。
  • 2026年7月22日
    デンマーク人の休む哲学
    タイトルに惹かれて(でも買うまでいかず)、図書館で借りてきた。 ブログ記事読んでいるような感覚で、1〜2時間で読めてしまう。 流石にこの歳になると、休み術のようなテクニック本のビジネス書のような内容は、もう響いてこなくなるんだなと率直な感想。 1.タイトルの「休む」とは関係ない内容が多い 2.「かもしれません」、「のはず」、という言い方が多い 3.例えば、「デンマーク人は、行列に並ばない」というような話がよく出てくるのだけれど、では行列に並んでいるのは誰だ(全部インバウンド?)とか、ところどころ辻褄が合っていない部分が出てきて気になってしまう 著者の身の回りの、そして素敵な人々だけを切り取った環世界的な話で、それを無理に「デンマーク人」というかなり広い人種として一般化しようとするため、2,3のようになってしまうのかな、と思った。 もう少しエッセイ風なら、著者の周りのデンマーク人の、具体の仕草やルーティンとかを感じられたかも。 結構人気な本のようなので、あまりネガティブな内容は書かないようにと思いつつ、それにこういう本は内容より読み手の心を元気づける的な意味合いの方が強いと思うけれど、率直に読んでていて思った感想。 ※あとから知ったが、昨年の書評のランキングのようなものに選ばれている本のよう。私の感想の方が、マイノリティのようだ。にしても、本といっても、色んな本があるなあ、当たり前だけど。
  • 2026年7月19日
    東川スタイル 人口8000人のまちが共創する未来の価値基準
    約10年前に読んでから、ようやく北海道・東川町に行く機会が訪れた。 改めて全て読み直すことは、10年間の町の歩みを確認していくことにもなった。 本の中では、魅力的な取り組みや店舗が次々と紹介されていく。それらが、どこまで根付き、あるいは終わっていったのか。 蓋を開ければ、多少終わっているものもあったが、それ以上に、新しいものが始まっていた。確実に進化している。 現地を歩いてみて感じたのは、素晴らしい、ということ。この町の取り組みや実績は、もっと多くの勉強ができると思う。なぜ、もっとこの町に着目されないのか。 著者のあとがきに、東川らしさ、という、共有価値を、上手くことばにすることが難しく、行き着いたのが、「スタイル」という視点であったと書かれている。編集もとても丁寧で良かった。
  • 2026年6月29日
    田んぼの中のコーヒー豆屋
    10年前に気になるも、なかなか行けてなかった北海道・東川町に行く機会ができて、東川町の本を読み漁る。 ヨシノリコーヒーというコーヒー屋の話が主題だが、著者の身の回りの出来事をざっくばらんに記されていて、なんだか著者の近くに数日いて、色々と出来事話を聞いている感じになる。 東川町のおすすめなど、おそらく聞けば教えてくれそうなことだが、現地の人しか分からないことも含めて、一冊の本に詰め込まれている感じで、けれど、もちろん初対面の人にこんなに全てを教えてくれる手間暇も現実的にはないだろうから、本というのは、すごいなと思った。 ヨシノリコーヒーに行くのは、もちろん楽しみになった。
  • 2026年6月19日
    内在的多様性批判
    読むのにかなり時間がかかった。(READS見ると約2週間) 読めていたかもかなり危うい。 あとがきを最後に読んで、少し腑に落ちる。 これは著者の、人類学という学問分野への懐疑が、その膨大な知量に基づいて、織り交ぜられているからか。 何より、解釈的なワードで、ずっと解釈のような話が展開していくので、一つワードの意味を読み落とすとついていけず、辞書的に振り返らないとならない。 人類学が専門な方なら自明なワードなのかもしれないが、哲学者の哲学本であれば、だいたい、章か節の始めに、「〜は、〜であった」というような、解釈やワードの説明を何度もしてくれるので、そこで意味を理解できるのだが、それが少ない。 それに、この本は、研究者の研究方法の考え方を主なテーマにしているように思え、自分は、この本を読む前に、研究方法として、外在から内在へ、と視点を変える必要性をメモしていたので、とてもその部分については、共有できた部分もあったのだが、これが、専門や研究に普段関わらない人が、軽く理解して腑に落ちてしまう人がいたら、すごいなと思った。 帯と本文最後に書かれている「バラせか」は、編集部からのセールスワード感がある。 あと、これの一つのテーマである、人類学の、私たち(西洋)から、彼ら(未明)を見ることへの根本的な悩みは、 都心部にいながら、地方創生を検討することのジレンマに、どこかしら似ている感を感じた。
  • 2026年6月4日
    ミシェル・セール: 普遍学からアクター・ネットワークまで
    引き続き、清水さん本。 こちらで最近の仏教論へ展開されるまでを読んだ。 こちらの本は、セールの著者「生成」「自然契約」「ライプニッツのシステム」「干渉」「パラジット」「作家」の解説に寄っていて、基礎的でありつつ、他の書籍と、基本的な関心は統一されているように思える。 解説にもあるが、一と多、自然と人間の相互関係、といったテーマを、様々な話題から深めていく。 「干渉」における、科学的認識の三段階という部分、 一段階が、主体-主体的段階 二段階が、主体-対象(客体)的段階 三段階が、対象(客体)-対象(客体)的段階 第三段階は、人間の介入、という話が出てくるのが印象的だった。
  • 2026年6月4日
    パラジット〈新装版〉
    パラジット〈新装版〉
    準客体論の初めてきちんと紹介された本。言われていた通り、唐突にこの概念が提示され、その後の章ではフェードアウトしていく、確かに不思議な感じであった。 ANTでの展開以前のこの概念は、素朴で、ある状態を示している程度に留まっていることがわかった。 ハードウェアからソフトウェアへの寄生論を深く読みたかったけれど、思っていたほど多くなくて、読み込み甘いのもあると思うが循環的というより一方向的な印象だった。
  • 2026年5月30日
    モア・ザン・ヒューマン マルチスピーシーズ人類学と環境人文学 (シリーズ人間を超える)
    モア・ザン・ヒューマン マルチスピーシーズ人類学と環境人文学 (シリーズ人間を超える)
    清水さんと師さんの対談部分のみ読んだ。 HPでもほぼ同じ内容が公開されていて、さらにはHPの方が手書きの図があって良い。 最後の清水さんへ質問に対する、根本的な関心軸みたいな回答が印象的であった。
  • 2026年5月30日
    セール、創造のモナド―ライプニッツから西田まで
    清水さん本読み込み三冊目。 前二冊の前、初期作のこちらは、途中、結構容赦なく難しい場面も多く、読み進めるのが、他より大変だった。 セールの原動機の読み込みが、かなり参考になった。 以降の本にも繋がる内容、多元論への思考、還元に関するイメージなど、広がった。 引き続き、清水さん本を読み進める。
  • 2026年5月19日
    実在への殺到 (水声文庫)
    何度か断片的に読んでいて、既に付箋が多く付いていた中、再度、最初から全て読んだ。 「来るべき思想史」を前知識にすると、根底の問題意識が通じているので、かなり理解度が高まった。 一方で、ジェイムズの経験論と、ハーマンのオブジェクト指向存在論は、やはり難しい。 この時点で、西田幾多郎と、ナーガルジュナの中論の第四レンマの繋がりが話題になっていて、一歩一歩ブレずに進んでいる様子が伺えた。
  • 2026年5月12日
    来るべき思想史―情報/モナド/人文知
    断片的であった清水高志さんの本を改めて読み直す。 ポスト構造主義から、その次を考えていく思想の展開は、そのもの全て学びになり、刺激的。 多元性をどのように理解するか。 自身の漠然とした問題意識や考えに、共感点がたくさんあるとともに、思想史の中での位置づけまで確認できる。 CSパースの「連続性の哲学」を読むのに苦戦していたので、アブダクションの話が中心だったけれど、きっかけになりそう。 自身の研究アイディアや基礎的な思想も膨らんだ。 引き続き、清水さんの別の本に取り掛かる。
  • 2026年4月28日
    特集=先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法 ((10+1 No.37/ LIXIL出版))
    特集=先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法 ((10+1 No.37/ LIXIL出版))
    「セヴェラルネス-事物連鎖のためのかたち」の記事と、中谷先生が関係した「都市連鎖研究体」の一連のプロジェクトの紹介 先行形態に基づくデザインのあり方を検討とされており、人間と形態の相互関係によって、デザインはされうるという主張が一貫されている。 連鎖とは、連関、が、連続する、ような意味合いで用いられているように読み取れる。 アレグザンダーのセミラチスであること(ツリーの断続的部分集合がセミラチス的一つの光景であること)を、モチーフとして敷いている。 相互関係、という視点では、アクターネットワーク理論とも根底では繋がっているように感じる。 もっといえば、清水高志さんの一連の書籍にも通じている気がしている。
  • 2026年4月25日
    形の合成に関するノート/都市はツリーではない
    形の合成に関するノート/都市はツリーではない
    セヴェラルネスを読みながら、アレグザンダーのこちらに深く言及しているので、改めて最初から最後まで読み通した 都市はツリーではない、という強烈なキーワードであり、それに対してセミラチスという普段では聞きなれないワードを提示して、さらに強烈な訳だが、この二つは対立関係ではなく、解釈関係であることが、中谷さんの解説図で明快に説かれていた
  • 2026年4月25日
    時のかたち
    時のかたち
    セヴェラルネスを読み、著者翻訳による本書へ 時間とは二つある 一つは一般的な時間を絶対年代と呼び、もう一つは事物の多様な系からなる複合物と捉える時間を系統年代として対立させる 都市の活動を、類型ではなく、系統としてみること 何度も読み込んだが、ばっちり自分に引きつけるところまではいけなかった、そういう文脈ではないのだけれど 翻訳してくれて、本当にありがたい文献
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