

masaki
@masaki-yamasaki
都市・まちづくりの研究者
読書は、都市や地域、思想や社会、文学や詩、写真など。
まちをテーマに、文章、写真、コーヒーブレンドの作品を作っています。
- 2026年6月29日
田んぼの中のコーヒー豆屋轡田紗世読み終わった10年前に気になるも、なかなか行けてなかった北海道・東川町に行く機会ができて、東川町の本を読み漁る。 ヨシノリコーヒーというコーヒー屋の話が主題だが、著者の身の回りの出来事をざっくばらんに記されていて、なんだか著者の近くに数日いて、色々と出来事話を聞いている感じになる。 東川町のおすすめなど、おそらく聞けば教えてくれそうなことだが、現地の人しか分からないことも含めて、一冊の本に詰め込まれている感じで、けれど、もちろん初対面の人にこんなに全てを教えてくれる手間暇も現実的にはないだろうから、本というのは、すごいなと思った。 ヨシノリコーヒーに行くのは、もちろん楽しみになった。 - 2026年6月19日
読み終わった読むのにかなり時間がかかった。(READS見ると約2週間) 読めていたかもかなり危うい。 あとがきを最後に読んで、少し腑に落ちる。 これは著者の、人類学という学問分野への懐疑が、その膨大な知量に基づいて、織り交ぜられているからか。 何より、解釈的なワードで、ずっと解釈のような話が展開していくので、一つワードの意味を読み落とすとついていけず、辞書的に振り返らないとならない。 人類学が専門な方なら自明なワードなのかもしれないが、哲学者の哲学本であれば、だいたい、章か節の始めに、「〜は、〜であった」というような、解釈やワードの説明を何度もしてくれるので、そこで意味を理解できるのだが、それが少ない。 それに、この本は、研究者の研究方法の考え方を主なテーマにしているように思え、自分は、この本を読む前に、研究方法として、外在から内在へ、と視点を変える必要性をメモしていたので、とてもその部分については、共有できた部分もあったのだが、これが、専門や研究に普段関わらない人が、軽く理解して腑に落ちてしまう人がいたら、すごいなと思った。 帯と本文最後に書かれている「バラせか」は、編集部からのセールスワード感がある。 あと、これの一つのテーマである、人類学の、私たち(西洋)から、彼ら(未明)を見ることへの根本的な悩みは、 都心部にいながら、地方創生を検討することのジレンマに、どこかしら似ている感を感じた。 - 2026年6月4日
- 2026年6月4日
パラジット〈新装版〉ミッシェル・セール,及川馥,米山親能読み終わった準客体論の初めてきちんと紹介された本。言われていた通り、唐突にこの概念が提示され、その後の章ではフェードアウトしていく、確かに不思議な感じであった。 ANTでの展開以前のこの概念は、素朴で、ある状態を示している程度に留まっていることがわかった。 ハードウェアからソフトウェアへの寄生論を深く読みたかったけれど、思っていたほど多くなくて、読み込み甘いのもあると思うが循環的というより一方向的な印象だった。 - 2026年5月30日
モア・ザン・ヒューマン マルチスピーシーズ人類学と環境人文学 (シリーズ人間を超える)ナターシャ・ファイン,アレックス・ブランシェット,ラディカ・ゴヴィンドラジャン,奥野克巳,宮本万里,近藤祉秋読み終わった清水さんと師さんの対談部分のみ読んだ。 HPでもほぼ同じ内容が公開されていて、さらにはHPの方が手書きの図があって良い。 最後の清水さんへ質問に対する、根本的な関心軸みたいな回答が印象的であった。 - 2026年5月30日
- 2026年5月19日
実在への殺到 (水声文庫)清水高志読み終わった何度か断片的に読んでいて、既に付箋が多く付いていた中、再度、最初から全て読んだ。 「来るべき思想史」を前知識にすると、根底の問題意識が通じているので、かなり理解度が高まった。 一方で、ジェイムズの経験論と、ハーマンのオブジェクト指向存在論は、やはり難しい。 この時点で、西田幾多郎と、ナーガルジュナの中論の第四レンマの繋がりが話題になっていて、一歩一歩ブレずに進んでいる様子が伺えた。 - 2026年5月12日
- 2026年4月28日
特集=先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法 ((10+1 No.37/ LIXIL出版))中谷礼仁","宮本佳明","岡崎乾二郎","日埜直彦","清水重敦","田中純,"藤森照信","青井哲人"読み終わった「セヴェラルネス-事物連鎖のためのかたち」の記事と、中谷先生が関係した「都市連鎖研究体」の一連のプロジェクトの紹介 先行形態に基づくデザインのあり方を検討とされており、人間と形態の相互関係によって、デザインはされうるという主張が一貫されている。 連鎖とは、連関、が、連続する、ような意味合いで用いられているように読み取れる。 アレグザンダーのセミラチスであること(ツリーの断続的部分集合がセミラチス的一つの光景であること)を、モチーフとして敷いている。 相互関係、という視点では、アクターネットワーク理論とも根底では繋がっているように感じる。 もっといえば、清水高志さんの一連の書籍にも通じている気がしている。 - 2026年4月25日
形の合成に関するノート/都市はツリーではないクリストファー・アレグザンダー,Christopher Alexander,押野見邦英,稲葉武司読み終わったセヴェラルネスを読みながら、アレグザンダーのこちらに深く言及しているので、改めて最初から最後まで読み通した 都市はツリーではない、という強烈なキーワードであり、それに対してセミラチスという普段では聞きなれないワードを提示して、さらに強烈な訳だが、この二つは対立関係ではなく、解釈関係であることが、中谷さんの解説図で明快に説かれていた - 2026年4月25日
時のかたちジョージ・クブラー,中谷礼仁,加藤哲弘,田中伸幸読み終わったセヴェラルネスを読み、著者翻訳による本書へ 時間とは二つある 一つは一般的な時間を絶対年代と呼び、もう一つは事物の多様な系からなる複合物と捉える時間を系統年代として対立させる 都市の活動を、類型ではなく、系統としてみること 何度も読み込んだが、ばっちり自分に引きつけるところまではいけなかった、そういう文脈ではないのだけれど 翻訳してくれて、本当にありがたい文献 - 2026年2月27日
セヴェラルネス+中谷礼仁読み終わった文化系統学本に寄稿されていた中谷さんの本。 流し読みして本棚に入れて置いたのを取り出した。 特に5章から7章にかけての、アルドロッシとクリストファーアレグザンダーの考察から、事物連鎖としてのセヴェラルネスに続く部分がかなり参考になった。 アレグザンダーのツリーとセミラチスの関係の読み解きを、「時間性」で捉えてくれた点、三中本の分類と系統を三次元で捉える視点にかなり近しく、これらを繋げられた。 「時間性」は正に考えたいところだったので、中谷さんの翻訳、ジョージクブラー「時のかたち」を、読んでる途中に買った。 - 2026年2月27日
文化系統学への招待三中信宏,中尾央読み終わった三中さん本六冊目。これで一旦最後。 編著の中尾さんの序文が分かりやすい。 系統と分類の考え方を、様々な対象オブジェクトへ展開する、ひとつ分野として、文化をテーマにしたアンソロジー。 色々と具体の援用の仕方は参考になった。 中谷さんの「セヴェラルネス」と、アレグザンダーのセミラチスとここで繋がったのが良かった。 - 2026年2月24日
系統体系学の世界三中信宏読み終わった三中さん本五冊目。この本が決定本のよう。丁寧に、分類と系統について、歴史的経緯が書かれている。特に、近年(2018)までについて記載されてのが貴重。ページ数はそれなりにあるものの、それでも濃縮圧縮されていて、細かな内容は、別の三中さん本を読まないと分からない。派生として、文化進化への援用について、各書で書かれ続けていたが、ドーキンスのミームのような話には紐付けられない。(が、系統樹はからみあうの本と合わせて、利己的な遺伝子についても、そういう文脈か、ということが分かった気がする。) DNAの水平伝播など、これまでの系統樹では表現しきれなくなってくるとともに、コンピューターによる計算技術の進展で、とても複雑化しており、この分類や系統の議論や技法が、最近まで革新的に進んできていてホットな話題、ということではなさそう。 (画像追加) 三中さん本を再度何周か読み返し、やはり色々と言葉や概念が入り組んでいて、捉えづらい部分があったが、このように整理すると、理解できた気がする。
- 2026年2月20日
読み終わった三中さん本四冊目。おそらく系統学の方へのヒエラルキーが強いであろう中、こちらの分類学の方がページ数が多い。あとがきで、書かれているが、系統学ほど、その目的も手段としての効果も、分かりづらいとされており、連載時の読者からも指摘があったようで、色々と関連するところに横へ横へと広がっていくのとともに、本書の目的を、「種」の理解という点を加えることで、さらに周辺の話が増えていった印象。 要点的な部分は、これより後に出た著書と多くが被っている(本質的な部分は変わらないということか)。 分類と系統と体系について、歴史的経緯や関連パーソンを網羅的に接することができてきた。サイドストーリーも多いので、適宜必要なところを中心に。 - 2026年2月18日
系統樹思考の世界三中信宏読み終わった三中さん本三冊目。二冊目(2010)よりさらに遡って、20年前の本書。基本的な、「分類」と「系統」、そしてそれらを包む「体系」、という三構成は、この本の時点で明確化されている。 分類学、系統学、体系学は、わが国もとより、世界的にもそこまで広がっていないと書かれており、類書が少ない理由が分かってくる。 この時点で、図象(イコン)としての系統樹に傾倒しておらず、また数学的な定義もされていないことから、平易な内容で読みやすい。 三冊読んで、年代を追って内容が深まるテーマではなく、横に事例が広がっていくことが続いていくテーマなんだと思い、あらゆる事例を取り出して、三構成の妥当性を語ることに費やされるページが多い。 本軸の内容は、ほぼ変わりないというか、書籍では、踏み入ってテクニカルな話までされない。そういう話になっても読解できるかはわからないけれど。 - 2026年2月17日
進化思考の世界三中信宏読み終わった三中さん本二冊目。思考の体系学(2017)より7年前に出された本書は、系統と分類の定義を数学でしようとしていないアナログ状態なので、まだ自分の頭で考えられて、その分、汎用させるイメージがわきやすい。 二冊読んで、なんとなく著者の本は、ドラマ仕立てで書きたい感じが全体的に出ているんだけれども、先日読んだ「生命の〈系統樹〉はからみあう」は小説を書く人が書いていて、その表現術と比べると、やはり表現しきれてない印象で、このドラマ仕立てのような格好付けのような書き方でない方が、もっと分かりやすく理解しやい気がした。 - 2026年2月13日
思考の体系学三中信宏読み終わった分類学と系統学の理解を深めるべく、著者の三中さんの本を集め、ひとまず一冊目。 分類と系統の違いをあらゆる文献から引いて分かりやすく整理している部分は参考になる。 その基礎的定義のために、数学を用いて説明されていて、読解に時間がかかりそうなので、ひとまず流し読み程度にした。 副題にある、ダイアグラムが結構論点になっていて、著者の専業?のようなグラフィックスの歴史的経緯などをまとめるのに結構ページを割いている。
- 2026年2月13日
生命の〈系統樹〉はからみあうデイヴィッド・クォメン,的場知之読み終わった良かった。翻訳も読みやすかった。 テンポも良くて、程よいストーリー仕立てで、あっという間に読み進められる。 進化論や生物学について、ダーウィン前後から、カール・ウーズ(本書の隠れ主人公)の最後の最近までの、研究成果がどのように生まれてきたか、ドキュメンタリー仕立てで、徹底的に世界中を取材した内容でつくられている。 たくさんの研究者の生き方みたいなものが、サイドストーリーとしても見えて、そちらも面白かった。 - 2026年1月20日
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