

masaki
@masaki-yamasaki
都市・まちづくりの研究者
読書は、都市や地域、思想や社会、文学や詩、写真など。
「まち」をテーマにした、ブレンドコーヒー、文章、写真の作品を作っています。
- 2025年6月6日
- 2025年6月3日社会的インパクトとは何かクリスティ・ユーザス,マーク・J.エプスタイン読み終わった何回目かの再読。約10年前に書かれた本なので、抽象的な記述も多く、最近の本を読んだ方が、様々な取組の具体的蓄積も読めて分かりやすいが、変わらない部分というか、根本的な部分は、この本で軸を確認できる。
- 2025年6月3日インパクト評価と価値創造経営ーSDGs・ESG時代におけるサステナブルな価値創造の好循環をめざしてー塚本一郎,関正雄,馬場英朗読み終わったインパクトと価値、というキーワードで、色々と議論が広がる。業界の潮流から、最新(2023.10)の情報が、多方面に整理されていて、専門外には助かる一冊。
- 2025年5月31日
- 2025年5月29日
- 2025年5月28日ESG投資の成り立ち、実践と未来伊藤隆敏,本田桂子読み終わった社会的インパクトを学び進めるにあたり、ESGとの立ち位置を確認。ESGとインパクトの明確な違いを、世界的潮流や背景を下敷きにして説明されている。 コンパクトで、全体の業界の状況を知るには十分な一冊。
- 2025年5月28日インパクト投資ロナルド・コーエン,斎藤聖美読み終わった並行して日本人の書かれたインパクト投資の新書を読んでいる。二冊とも大体同じような業界の流れが書かれているので、雰囲気はこれらで掴める。 金融資本主義に代われる可能性を皆で世界中で追い求めていると知れる。ベストなやり方かは誰も分からないだろうけれど、社会が居心地よくなるための、一番、今現実的な取り組みのように思える。
- 2025年5月21日「地域の価値」とは何か立見淳哉,除本理史読み終わった「価値」とは何かを数冊読み進めている中で、どんぴしゃのタイトルの本書を見つける。 地域経済学の分野で議論されていた研究会メンバーのアンソロジー的論集。この種の書籍でよくある著者が様々にいるパターンで、前半の理論的解説は参考になりつつ、後半に行くにつれて、内容や粒度がバラバラとしてくる。 全体として、依拠している文献が似ているところから、この界隈で議論されていることが、各章の参考文献を見れば一覧となっている辞書性として機能しそうな点は良さそう。 ここでもアクターネットワーク(主にカロンの論)が出てくるのか。本当に幅広い分野に影響を与えている。
- 2025年5月17日価値論デヴィッド・グレーバー,藤倉達郎読み終わった550ページ超えの厚本、GWから二週間以上かかってしまう。訳者解説が100ページほど(これが本書の理解をかなり助けてくれる訳だが)。 グレーバーの本は初(ブルジットジョブも読んでいない)だが、訳者のおかげか、とても読みやすい。リズムが良い。ただ内容は、人類学的思索が錯綜して(解説にもこう書かれている)、大変だ。 「価値」とは何か、並行して、数冊読んでいる。かなり根深く、答えは出なさそうなことはわかってきた。 ポスト・ポスト構造主義的で、アクターネットワークと通ずる構造論(可変的に構造を捉える)を語る場面がいくつかある。しかし、ANTの「アクターを追え」とは違い、より良い政治を行うために、構造的枠組みを可変的な前提の上、用いることは有用のような話が、トランジションシティ論とも通じて、都市や地域の分野でも援用しやすそうであった。いずれにしても、数回読まないと、きちんと理解できない。
- 2025年5月2日
- 2025年5月1日じゃむパンの日赤染晶子読み終わった笑った。それも何度も。腹をかかえて。装丁がとても大人しいから、まさか、であった。 この小刻みなテンポがいい。そういえば前から、言葉を詰め込んだ早口のような曲が好きだった。このテンポ、この前買いた文章にも影響を与えた。たぶんこれからそっと影響を与えてくると思う。 島田さんのおすすめということも、なるほど分かった。「初子さん」も届いているので、続いて、ちびちび読もう。
- 2025年4月24日社会的なものを組み直すブリュノ・ラトゥール,伊藤嘉高読み終わった全577ページ、ああ長かった。途中、筋トレしているようであった。 何々ではない、何々ではない、、、と外堀を埋めるように主張がされるので、長さを感じる。そう思うと、途端に大事な話が来るので油断できない。 ただし内容は、情熱的で、誠意があり、多くのヒントがあって、とても勉強させていただいた。何度も開きに戻ってくるであろう。
- 2025年4月17日社会の構成アンソニー・ギデンズ,門田健一読み終わったなかなか読むのに苦労した。元の文章か、翻訳の文章のせいか。 トランジションの文脈でも依拠される、ギデンズの構造化理論の集大成的な本を一通り読んでおく。
- 2025年4月16日移動する地域社会学伊藤嘉高読み終わったアクターネットワーク理論を日本に広めてきた一人の新単著。とにかく前半の理論説明が、丁寧で分かりやすい。後半の事例研究は、あとがきにもあるように、これまでの自身の研究成果を集めた形になっているので、やや前半ほどのインパクトは薄い。ただ、アクターネットワーク理論を、どのように地域社会の実践や研究に応用するかの参考と限界を知ることができた。
- 2025年4月10日
- 2025年4月8日
- 2025年4月7日社会科学のケース・スタディアンドリュー・ベネット,アレキサンダー・ジョージ,泉川泰博読み終わったトランジション研究で、よく依拠される方法論の書。翻訳が意訳になっていないので、かなり読み進めるのが辛かった。持久走のように読みきった。 どんどん複雑で、抽象的になる社会を、どのように科学し、工学するか。まだまだこれから始まるところであろう。
- 2025年4月7日
- 2025年4月7日創造の方法学高根正昭読み終わった社会科学の方法論の古典と言われている一冊。 まさに古典的として相応しい。 とても基礎的なことを、丁寧に綴られる。これが出来ていない人は、私も含めて多い。 加えて、本書は、著者の研究者としてのエッセイとして展開していく。このバランスが、古典的たらしめているのではないか、と思う。 「半世紀前まで、エジソンやライト兄弟のように、理論を知らぬ町の発明家が、歴史的に重要な発明、発見を行うことが可能であった。 しかし現代(1979)においては、高度な理論を駆使すること無しには、重要な発明や発見を行うことは、もはや不可能である。」 この文から、35年が経った昨今、都市やまちづくりでは、どちらかというと、理論より実践が先行・優先されるような状況が続いている。このバランスも考えなおさせてくれる。
- 2025年3月28日アクターネットワーク理論入門伊藤嘉高,小川湧司,栗原亘,森下翔,金信行読み終わった2回目の読了だったが、1回目に比べて理解度がかなり深まった。アクターネットワークをきちんともう少し掘り下げよう。
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