

NK
@nk9701
ミステリーが好きなメフィスト会員です🗝️
古今東西の本を読み尽くしたい📚
- 2026年10月5日
地球にちりばめられて (講談社文庫)多和田葉子読み終わった言語、あるいはもっと包括的な“ことば”を巡る小説。 まず設定がおもしろい。デンマークの学生で言語学を研究する主人公は、「プンスカ」というオリジナルな言語を話すHirukoという女性と出会う。Hirukoの故郷の島国は滅んでしまっていて、なかば仕方なく、ヨーロッパ圏ならどこでもある程度通じる複合的な言語「プンスカ」を編み出したのだった。彼女の目的は、滅んでしまった自分の母国語を話す人を見つけること。その旅に主人公も同行する。 この滅んでしまった島国は、おそらく日本だろう。一度も“日本”という呼称が出てこないので、逆に現実味があった。 SFチックではあるけど、分類できないタイプの小説。物語に体温や湿度を感じた。身体言語みたいな描写も散りばめられているからだろうか。 言語は文化を超えて、生活そのもので、人間そのもので、私やあなたそのもの。生きている生身の体と重なるから、この物語は温度や感触が濃いのだろう。 読み終わってから、だれかと言葉を交わすことができるという不思議さについて考えている。 - 2026年3月31日
批判的日常美学について難波優輝読み終わった読んだあとも、思考や議論が前に進んでいくタイプのよい本だった。 私たちはいろいろな「ちゃんとした」という美的基準の中で生きている。当たり前すぎて、あることにすら気づけない基準だ。でも、この「ちゃんとした」ってなんだろうか。それは本当に、当たり前とされるべきものなのだろうか。 私たちは、自分を縛る美的基準に気づき、別の価値観を選んだり、新しい美的判断に基づいて生きていくことができる。 力のある個としてではなく、弱いみんなとして生きていけるヒントが詰まっている。嬉しかった。 - 2026年3月31日
ホワイトラビット伊坂幸太郎読み終わった25周年を記念した限定カバーがすてきだったので購入。 伊坂さんは何読んでも飽きない。この作品は初めて読んだけれど、着地点が最後までわからなくて流石だった。エンターテイメントすぎる。 伊坂さんの好きなところは、エンタメのためにキャラクターがいるわけではないところ。この本も淡々とした語り口ながら、出てくる人たちの複雑な背景や心情が伝わる。 視点が頻繁に変わったり、作者が語りに出てきたり、めちゃくちゃ技巧的な作品なのに、それがまったくノイズになってないのがすごいよなあ。 - 2026年3月31日
ババヤガの夜王谷晶ミステリー読み終わったずっと読みたかった本。ちょうど翻訳バージョンの限定表紙が出てたので即買い。 ひたすら暴力的で生々しい裏社会の描写が続くので最初はウッとなったが、血飛沫をあげて男たちをぶん殴る依子を見てると心が震えてくるのを感じた。 謎の種明かしと闘いのサビが同時にくるので、読んでいて沸いた。 性別や国籍や家の抑圧に抗う時、弱い側が純粋な暴力で立ち向かうことはリアルでもフィクションでも中々ない。だからこそ欲していたし、そんな作品が読めてよかった。 - 2026年3月31日
とにかくうちに帰ります津村記久子読み終わった悪い人じゃないんだけどいい人でもない。人って大体そうだよな、ということに小説で気づかされたのが新体験だった。どこまでもありふれた日常なのに、なんでこんなにおもしろいのだろう。 でもたしかに、人がそこで生きている以上、同じ事象は二度とない。ありふれているようにみえても、一人ひとりの日常は唯一無二だ。もちろん私の日常も。 みんな等身大の日常を生きているという心強さを、SNSでもドキュメンタリーでもなく、小説というフィクションで得られたことが嬉しかった。 - 2026年3月13日
月ぬ走いや、馬ぬ走い豊永浩平読み終わった縦横無尽に迸る筆致。引き出しの数がめちゃくちゃ多い。描きだされる暴力、蠢く身体に目を背けたくなりながらも最後まで引っ張られた。 今もなお、戦争の落とした影の中で、彼らと私たちは生きている。 - 2026年3月10日
ルリユールおじさんいせひでこ読み終わった祖母のおすすめ2。 フランスの製本職人ルリユールおじさんと、植物が好きな少女のお話。 フランスではもともと、出版業と製本業の分業制が法律で義務付けられていたらしい。そこで、出版元で作られた仮綴じ本を美しく製本する、ルリユール〔製本職人〕の技術が磨かれたとか。 おじいさんと少女の関わり合いが、本と木という切り離せないもの同士の交わりを感じさせる。本好き、装丁好きなら細かい製本の描写に涎が出ると思う。 - 2026年3月10日
猫だものいせひでこ,かさいしんぺい読み終わった祖母のおすすめ。 1匹の猫との関わりを愛おしむしんぺいさんの日記と、その様子を味わい深く切り取ったいせさんの挿し絵が沁みる。 読んでいて心の余計なざわめきが取れていくような感じがした。銀河鉄道の夜を彷彿とさせるところが特に好き。 あと、しんぺいさんの車の趣味がいい。 - 2026年3月1日
薔薇の名前(上)ウンベルト・エーコ,河島英昭ミステリー読み終わったマンガ『本なら売るほど』に出てきたので興味を持った。 やっと上巻を読み終わり。 分厚いから手に取るまでは時間がかかるけど、読み始めるとおもしろくて離れられなくなる。世界観がみっちりと重厚で引き込まれた。 探偵役のウィリアム修道士が、はっきりと善悪を規定するタイプではなく、わからなさや曖昧さを保持しつつ考えつくすタイプで嬉しい。 特に、民衆と権力の関係、異端派とそうではない者の境界についての箇所は、現代の分断や平和の危機に対しても重要な意味を持つと感じた。 謎が謎を呼ぶ。下巻も楽しみ。 - 2026年2月25日
午後の光線南寝マンガ読み終わった何を書いてもネタバレになりそう。読んでとしか言えない。 フィクション的都合良さを感じるところも多少あるけど、登場人物たちがそれぞれ自分と向き合って、相手を見て、正解がわからぬままにもがいて人生を進めようとする姿に刺された。それなのに。 ただ、本当に美しい終わり方だった。 - 2026年2月25日
学歴狂の詩佐川恭一読み終わった京大出身の作者が、高校〜大学時代に自分の周りにいた学歴狂たちについて紹介したエッセイ。 文章がおもしろい。テンポがよくてスラスラ読める。身も蓋もないなと思うところもあるけど、それも含めて笑ってくれという感じの書き方。 とはいえ、やはりそれだけの熱量で京大や東大に向かう人たちはすごい。エピソードに凄みがある。 読んでいる間は笑えるが、読み終わった後、この本のような世界が普通に存在することに、なぜか複雑な気持ちになった。 - 2026年2月25日
哲学の使い方鷲田清一読み終わったこんな世の中だからこそ、考え続けることをやめたくないと思わされた。 どうしても個人だと得る情報は偏るし、それに関して抱く考えも偏る。だからこそ、いろんな人と会って、いろんな意見を聞いて、具体と抽象を行き来しながら対話したい。 Readsは会話型のSNSではないが、本という一つの思想について、誰かの考えを読んで、それに対して反応できる。これはけっこう対話的なのではと考えたり。 - 2026年1月23日
あくまでも探偵は如月新一ミステリー読み終わった本格推理モノというよりも、ジュブナイルよりのミステリーだった。社会的に非力な子どもたちが世にはびこる巨悪に抗う物語。 自分の無力さに苛まれていた頃に、ぼくらの七日間戦争シリーズやYA文庫、講談社ノベルズ、メディアワークス文庫あたりのティーンズ作品を読み漁って、心のよりどころにしていたことを思い出した。 この本もあの時期に読んでいたら間違いなくお守りにしていただろう。 - 2026年1月18日
- 2026年1月18日
- 2026年1月18日
- 2026年1月18日
- 2026年1月18日
本なら売るほど 2児島青マンガ読み終わった買ってよかった!!!カバー裏まで素敵だ。 このマンガすごい1位だったので1.2巻まとめ買い。やっぱり賞は食わず嫌い防止になる。 本に対して真摯、人に対しても真摯。私もそういう人を目指したい。本を通して人を愛おしく思いたいな。 - 2026年1月17日
- 2026年1月11日
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