人類最大の発明である『言葉』の話。 講義をまとめた本みたいだけど、実際に聴いてみたかったな。 たくさんの言葉を知って、意味を知って、この世という地獄を楽しんで歩きたい。

雪山で起きた密室・殺人(この区切りには意味があった)の話。 登場人物に癖がある人が多くておもしろい。 一番最初に読んだ小林泰三の作品が『肉食屋敷』だったので、怖くないかびくびくしながら読み進めていたけど、さらりと読み進められるミステリー小説だった。 ただ、時々起こる主人公の過去のトラウマの描写は気味が悪くて、変な汗が出る。

ホラーが苦手だけどホラーゲームの実況を見るのは好きという、中途半端なホラー好きの自分がお世話になっている(？)チラズアートの作品が書籍化と知って、ほくほくした気持ちで買って読みました。 ゲームの中ではさらっと通り過ぎてしまうような場面にも肉付けがされて、よりゲームの解像度も上がった気がする。 お話そのものとしてもゾッとするものばかり。 一番怖いのは、いつだって人間。

学生以来触れる機会のなかった漢詩と、その漢詩にまつわるエッセイ。 自分の知識不足で漢詩に関してはわからないものがほとんどだったけど、言葉遣いがとても綺麗で、素敵な文章だった。私も自分の生活や人生をこんなふうに表せたらな。 『それが海であるというだけで』の章にある「それが海であるというだけで愛するに足る」の一文がとても好きになった。

発売日に買ったはいいものの、見届けたいような終わらせたくないような気持ちでなかなか読めず、ようやく今日読み終えた。 人と人とは繋がっていくんだな。 とってもおもしろかった…！

すごい、なんていうか生傷がずっと治らないようなじくじくした読後感が続いてて気持ち悪い。 ただ怖いだけでなくて、後味の悪さもあって、記憶に残りそう。

喫茶店で何気なく出していただくお冷のみの写真集。時々お水にまつわるエッセイが挟まっていて、めちゃくちゃいい。喫茶店で働く人間といたしましては、うれしい気持ちにもなる一冊でした。

読み終わった後に、感謝ツキヌンティウスとか携帯の充電すぐヘリヌンティウスとか言いたくなる。 理由は読むときっとわかっていただけます。 走れメロスに基づきながらも、本当にメロスは走ってる場合じゃなくて笑った。 とってもおもしろかったです！

文庫版を再読。 人の暮らしや歴史に溶け込んでいる『言い伝え』がおもしろい。 遠野に行ってみたくなる。座敷童子に会えるのかな。 どんどはれ。

最初は、かみさまと暮らす青年の話。 かみさまは何もしないし不条理で、すべてで、机の上の豆大福を食べる。

友達から貸してもらった、表題作含む短編集。 大人になっても友達と本の貸し借りをできるのはうれしかった。 きっとなんてことない日常と、日常に寄り添う科学のお話。 私も。月まで三キロの場所に行きたくなった。

電車の時刻の組み合わせを使ったトリックが見事なミステリー。 時代を感じさせる部分はあったけど、今読んでも褪せない良さがあった。

書楼弔堂シリーズ3冊目。 ハードカバーなので家でのんびり読む予定。 どんな本と、人と出会えるかな。

犀川先生にまた会えると知って！ 読み終わったら感想も書きたい！ 3月9日読了📚 森博嗣の作品は淡々としていてあまり温度を感じないところが好きだ。 事実をどこか客観視していて、無駄のない話し方をする犀川先生にとても憧れる。

左右社のうたシリーズ。 海が好きなので何度読んでも楽しい。 『心電図の波の終わりにぼくが見る海がきれいでありますように』(木下龍也さん)が特に好きだな。

淡々としていた。 私も最後にたどり着く場所が海だったらいいな。 一番直近で読み終えた本。 時間がなかなか取れない日々だけど、本を読んでいたいな。