書楼弔堂 待宵

18件の記録
- K.K.@honnranu2025年3月14日これまでさんざみなさんお迷いになられてこられたのに、弥蔵さん書楼弔堂に着く名人すぎて笑う。流石専用の客引き(「何も考えてないんだね」って悪口になりかねないか?)。
- K.K.@honnranu2025年3月14日読み終わった京極夏彦書楼弔堂シリーズ、三冊目。実在した、名の聞こえる人物が本を求めて訪れる書楼弔堂。前作前々作とは趣向が異なり、全体として変化球になっている。まず弔堂が出るシーンが少ない。既作はほぼ全てのシーンが弔堂の中って印象だったけれど、今作はほぼ全てのシーンが屋外(など)。書楼弔堂は最後にちょろっと出て〆るくらい。既作は、歴史に名を残す人々が、書楼弔堂で本を手に入れそれを読む事で、その後の軌道を定めるような感じだったかと思うけれど、今作では実在人物パートはほぼ全員心を決めている。特に何も迷ってない。では何の話をするかと言うと、語り部である老人弥蔵さんである。全体を通して弥蔵さんのフラストレーションに付き合わされる。まあ読んでて面白いので良いけれど。「史乗」の百鬼夜行シリーズ謎解きシークエンスっぽさは異常。あまり「THE 京極夏彦」って作品ではなかったかも。最近の京極さんは新撰組とかがマイブームなんですかね。利吉くんが毎回書楼弔堂に着く頃には省かれてるのがウケる。愛嬌のあって話してて楽しいキャラだった。 この作品、破暁とか炎中とか待宵とか、何? と思っていたのですが、一冊六本の短編集で、一本一時間1/4日なのですね。短編集というには一本が結構長いけど。待宵が良かったのでこのまま霜夜も続けて読む。
- K.K.@honnranu2025年3月14日京極夏彦さん。今昔百鬼拾遺の河童だか天狗だかで、時制に合わせて書く事はしない。もし共鳴するところがあるとすれば、いつの世も似たような事で喧々諤々しているだけと思う。みたいな事をインタビューだかで言っていたように思うけど、時期が時期だけに戦争前夜みたいなの意識した? と思ってしまう。
- K.K.@honnranu2025年3月11日読んでる読書日記「これは立派な絵画ですが、図案でもある。この花も自由な曲線も現実を写したものではない。凡てが伝えるための装置であり、凡てが戯曲を表すための装飾でもあるのです。」p.333 絵の理解、を端的に表した科白。
- えまち@dn654sakata2025年3月4日買った読み終わった長いこと買い置きしていた今作も読了、1番鬱屈とした語り部であったがこの世捨て人のような所に少しずつ共感したり人間味を感じられてどんどん惹き込まれていった。 彼と客たちの素性が少しずつ明らかになる過程を想像しながら楽しめる作品。
- K.K.@honnranu2025年2月25日読んでる単行本京極夏彦「史乗」六年ぶりなので、このシリーズはこういう話ですよ。登場人物はこんな感じですよのおさらい。良い。 このシリーズって一話で一年すぎる感じじゃなかったっけ? 語り部が尊王攘夷とか維新志士とか新撰組隊士っぽいのは、最近の京極夏彦さんのブームなの?