
おかき
@okakkie
読むよりも積む冊数が多いという普遍的な問題
- 2025年7月11日骨灰冲方丁読み終わった筋立てはしっかりホラー小説なんだが、怖いというより「嫌」な感触が強いな。さりとてヒトコワというわけでもないあたりは個性的かも(ホラー詳しくないのでよくわからん)。さらっと社会風刺を差し込んでくるあたりはかなり著者っぽい。読みながら、もう勘弁してくれえ〜! と両手をあげたくなってたけど「この怖さから解放してくれ」というよりは「こいつ、どない落とし前つけるんや」という気持ちでいっぱいであった。結末の「その後」を考えると天を仰ぎたくなる感じになるので、まあ妥当ではあろう。うおー、嫌な小説であった……。
- 2025年7月3日
- 2025年6月30日イラクサ姫と骨の犬T・キングフィッシャー,原島文世読み終わったおとぎ話のエッセンスに満ちたファンタジー。主人公の願いは「夫からの暴力・多産DVを受けている姉を救いたい」というもので、ともすれば非常に重苦しい話になっただろうが、旅の仲間たちの存在や昔話に出てきそうな脇役たちが読み味をやわらかくしている。愛嬌ある《骨の犬》は癒しそのものだし、全体的に(筋立てはともかく)優しく・可愛らしい雰囲気。とはいえ、悲痛さそのものが軽くなっているわけでもなく、虐げられ奪われる女たちの寓話としてかなり胸に刺さる。刺激的な話ではないけれど、じっくり丁寧に描いてあって、好きですね。
- 2025年5月5日
- 2025年5月2日スターリングラードの凶賊 2速水螺旋人読み終わった立場がなんであろうと生命の価値はフラットだ。銃口の前に立てば誰の身体であっても紙屑みたいにあっさり吹き飛ばされてしまう。裏切り、復讐、愛、友情。いつも通りの軽妙な筆致で描かれる重みがずっしり沁みる。“ウクライナに公正な平和を、ロシアに自由を。”泣いてしまうかと思った。
- 2025年4月23日
- 2025年4月5日世界の終わりの最後の殺人スチュアート・タートン,三角和代読み終わった語り手が「閉鎖された島の住民すべての頭の中にアクセスできる環境運営AI」ということで、読み慣れるまでひと苦労。神視点の《神》が意思を持っているのはなかなか珍しいのではないか。いやしかし面白かったな。読了した今はタイトルを噛み締めている。なるほどなあ。世界観はぜんぜん優しくないけど、内包するものはずっと他者への優しさや信頼で、独特の手触りがある。(余談)本編には関係ないが、謝辞がかなりいい味を出しているな。
- 2025年3月30日世界の終わりの最後の殺人スチュアート・タートン,三角和代読み始めた1/5くらいまで。ディストピア描写がヒリヒリするぜ。《探偵》には無邪気に他人の心を踏み荒らす才能が必要、わかる、わかるけどやっぱ嫌な指摘だよな〜。
- 2025年3月20日
- 2025年3月20日ガス灯野良犬探偵団 6松原利光,青崎有吾読み終わったリューイのリーダーシップというか、仲間たちに対するまっすぐな責任感が育っている様子がうかがえて気持ちがいい。内容としては推理2割アクション8割という感じの巻。お膳立て(キャラ紹介)が整って、次巻は謎解きにもどりそう? かな? 同じ日陰者でも、それなりに表社会を見据えたうえでの規律のある大人のマフィアより、独自のルールで生きてるネジの外れた路地裏の子供たちのほうが怖い、それはそうなんだろうなあ……。
- 2025年3月18日日常蒐集録「ねずみ絵日記」ジンボアユミ,ジンボ・アユミ読みたい
- 2025年3月14日
- 2025年3月11日
- 2025年3月10日エビデンスを嫌う人たちリー・マッキンタイア,西尾義人読み始めた
- 2025年3月10日世界の終わりの最後の殺人スチュアート・タートン,三角和代読みたい
- 2025年3月10日パラドクス・ホテルロブ・ハート,茂木健読みたい
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