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みかづきさん
みかづきさん
@okonomide_
よく寝て、よく食べ、よく働き、そしてよく読みたいね
  • 2026年9月27日
    獣の夜
    獣の夜
    また明日からも頑張ろう、と思える短篇集。 表題にもなった「獣の夜」と「太陽」が特にお気に入り。 「獣の夜」、女の友情ってこうだよなあと思った。 ちょっといけないことを企むときの女の顔、大好き。共犯者になるのも、大好き。
  • 2026年9月22日
    すべて真夜中の恋人たち
    冒頭、文章の美しさにうっとりとしていたら、読み進めるうちにぬめぬめとしてきて、人間の弱さがしっかりと描かれたお話だった。 登場人物、全員が何かしら欠けている。 嫌な部分がある、醜いところがある、弱さがある。月と同じで日によっても見方によっても変わってしまうし、時間が経てば治るものでもない。 冬子は大きなものを手に入れたと思う。 思い返せば何も失ってはいない。いつかは忘れてしまうかもしれないけれど、それまで大切に味わうことができる。エネルギーとして自分の中に吸収することができる。 特別だった真夜中がだんだん日常の一部になる。それでも美しいと思える。そう思える冬子はとても強く、素敵だと思う。
  • 2026年9月17日
    すみれ荘ファミリア (講談社タイガ)
    古本市で出会った本。 ほのぼのした装丁に惹かれて購入したけれど、中身はひやりとする場面もあってどんどんのめり込んでいった。 台詞が多い本はあまり得意ではないけれど、それぞれの書き分けもはっきりしていてするすると読めた。 人の脆さとか危うさって、醜くて、でも見方によっては美しい。 理想の自分でいられる場所があったらきっと手放し難いだろうと思う。でもずっとそこにはいられないから執着して、またさらに醜い自分になってしまう。 芥のように全てを手放して飄々と生きるのもいいのかもしれない。
  • 2026年9月10日
    ひとりで生きると決めたんだ
    今年読んだ中で、多分今のところ一番おもしろいエッセイ。 ふかわりょうってこんなに人間らしい人だったんだ。 言葉の端々に現れる品性と心地よい蘊蓄から垣間見える知性と、ひとつひとつの話の落とし方が綺麗で、何だろう…全ての話が愛おしかった。 そしてこれまた阿川佐和子さんの解説がとても良かった。 ふかわさんって、明るくて芯のある女性に振り回されてタジタジになっている姿が本当によく似合う。 大人になってからの友人で、こんな風に理解し合える存在っていいな。
  • 2026年8月31日
    あたらしいあたりまえ。 暮らしのなかの工夫と発見ノート
    お気に入りの書店の古本コーナーで見つけた本。 澄んだ心のときに読むとするっと入ってきて、意地悪な心のときに読むと自分の心の汚さを実感する。 私は誰が何と言おうとカレーをたくさん食べてやると思った。
  • 2026年5月22日
    はじめての短歌
    「生きる」と「生き延びる」の考え方が心に刺さって。 誰もが両方持っているけど、配分が人それぞれ違うんだろうなと。 「生きる」成分が多めの人は危うい、けどどうしても魅力的。 生きるのが下手な人だなとハラハラするけど、物憂げな顔とかぽつりぽつり話す姿とか、なんだかどうしても惹かれてしまう。 たぶん、そういう人の読む詩は面白い。 大切な友人から借りていた本。 その友人は完全に「生きる」成分が多めの人、愛おしいです。 大人になって生き延びる知恵を身に付けてもどうか心の奥はそのままでいて。
  • 2026年5月19日
    食堂かたつむり
    美味しくてあたたかい本。 母と娘、というテーマにはどうしても弱い。 大切で身近であたりまえの存在だからこそ素直になれない。 何事にも終わりがあるということ、終わりがあるからこそこの瞬間が美しいのだということ、忘れないでいたい。(たぶん忘れてしまうからまたいつか読みたい) 本棚にしまわれていた積読本。 小川糸の表現する生や性は可愛らしくもあり生々しくもあって、どきどきする。
  • 2026年5月12日
    7人の名探偵
    7人の名探偵
    2017年の新本格ミステリ30周年記念作品、文庫本としては2020年発売。 綾辻行人の「十角館の殺人」が世に出た日、新本格ミステリの始まりの鐘が鳴ったとのこと。(そうよね、もう一度記憶を消して読みたいもん) 7人の推理小説家による名探偵をテーマにした7つの短編集。 名探偵って響きがもう魅力的で抗えない、手に取るしかない。 それぞれの色が出ていて読み応え抜群…贅沢… 作家同士の繋がりを感じられる作品もあり、胸がきゅんとする。 GWに本棚の整理をしていて久しぶりに掘り起こして再読。 覚えているものもあればまたしてやられたものもあって楽しい。
  • 2026年5月3日
    カフネ
    カフネ
    カフネとはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」とのこと。 大人になればなるほど、愛する人との距離について考える。 離れているからこそ見えてくるものが確かにある。 わたしもあなたもひとりの人間であり、感じ方も考え方も違うのだということ。 近くにいられる距離だといつしか愛し方を見失ってしまう。 そばにいてそっと髪を撫でるとか、その人の好きなものを作ってあげるとか、それだけで充分なのかもしれない。 忙しない日々に疲れたら読みたいやさしい物語でした。 (図書館のような他人がいる静かな空間で読んで、涙と鼻をすする音を堪えるのに必死だった)
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