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今井
@shufuki75
  • 2026年8月9日
    持続可能な魂の利用
    フェミニストディストピアSFをなぜ書くのだろう。極端な描写に悲観的すぎる、被害者意識が強過ぎるという意見もあると思うがこの世をグラデーションした最下層の部分を自覚できるからではないかと思う。読んでこの世はこんなに酷くないと思ってもそんなことが存在していないというわけでもない。そんなことを考えさせるために書いたのではないかと思った。解説にもあるがこの小説はオタクのフェミニストの妄想のような話であるので好き嫌いは別れると思うが面白かった。
  • 2026年7月29日
    消滅世界
    消滅世界
    解説にもあるが村田沙耶香はこの世の規範と戦っている。この世の当たり前を少しずらすとどうなるのかというのを思考実験として描く作家だと思ってて大好きだ。夫婦間の性行為が近親相姦とされる世界、面白い。恋や性欲処理は夫婦間では行われない。そして人との性行為を行うのも少数派で、主人公はそんな自分に悩む。実験都市ではみんながお母さんで街全体で子供ちゃんを育てる。ずっと薄気味悪いが集団で子育てする動物もいるもんな…と思った。これもフェミニストSFなのかな?
  • 2026年4月17日
    あなたが私を竹槍で突き殺す前に
    日本初の女性総理、そして帝國復古党という極右政党の登場など、今の日本と被っていてすごい。政治家は日本人ファーストを叫びネットでは数々の差別的発言を繰り返すアカウントが多くある今の日本を予知しているかのような小説だった。 "日本の現状だって、飼い慣らされて気づいてないかもしれないけど、いや、かなりのディストピアだから。何も明確なジェノサイドや強制収容所の再来だけがディストピアじゃない。ディストピアは今だ。要するに人類初歴史から学んだんだな。この、じわじやとした言い訳と詭弁ばっかりの、誰も責任を取らなくていいような、毒ガスではなくただ憎悪を募らせて空気を悪くし、マイノリテイを窒息させるこの締め出し方こそ、奴らの学んだ新しいクレンジング方法だ。" 現実は立派なディストピアだ。今わたしたちが生きてるこの世界はディストピアで、それを変えたいと思う人間はどのくらいいるんだろう。最後まで読むとあぁ、これは小説だったなと思う。少し楽観的に描かれているから。現実はもっと残酷だ。わたしたちはそれでもこの世界に生きていかなければならない。
  • 2026年4月11日
    青少年のための自殺学入門
    寺山修司が言うには何かが足りないために死ぬというのは自殺ではない。なぜならその足りない何かを与えると死の必然性がなくなってしまうから。自殺というのは家庭は幸福で、経済的にも充足していて、天気もよく、小鳥もさえずっている中で、何一つ不自由がないのに突然死ぬ気になる、という避けられない不条理な死である、らしい。わたしは将来への不安や人と比べて落ち込み、死にたくなることが多いが、それは鬱病によるもので、今自殺するとそれは病死になる。何一つ不自由がない人間の特権である自殺に少し憧れてしまう。
  • 2026年3月7日
    死にたくなったら電話して
    初美は徳山と心中したかったんじゃなくて元々死にたくてそこに現れたのが徳山だったんだろう。徳山はファム・ファタール初美にギリギリ飲まれなかったのかな。心中エンドじゃないし。物語は終わったけど徳山はこれからどう生きていくんだろう。あと男たちがうざかった。バイト先の先輩とか、かわいそうって言ってる人いたけどいやうざいでしょカスじゃん。徳山の結婚を断ったのもやはり心中しか興味なかったからだろうか。あと普通に初美が言ってることはわたしもずっと考えてるような事だったのですごく気持ちがわかった。わたしも初美側の人間なので。心中したいわけではないが。
  • 2026年1月2日
    世界99 下
    世界99 下
    この作品を読んで薄々分かっていたことが確信に変わった。妊娠出産育児はやはり人間がやるべきことではない。この作品は出産の為の家畜、人間家電という言葉が出てきて母親が虐待されている。主人公が学生の頃は母親を虐待し、結婚すると旦那に虐待される。そして次はピョコルンを虐待する。わたしは母親から虐待されていた被害者だと今まで思っていたがわたしも母親を人間家電として虐待していた。それに気がついて怖くなった。ちなみに主人公の父親や旦那も深夜まで働かされ社会から虐待されている。完全なディストピアである。だが現実はどうだろう?遠からず近からずだと思う。そしてもうひとつわたしがヒッとなったのな恵まれた人、クリーンな人、可哀想な人という区別である。クリーンな人たちは社会を変えようとする活動家などが社会に怒ったり感情をむき出しにするのはみっともないと思っている。差別はよくない、これは差別じゃないけど…と言い差別をしまくっている。恵まれた人たちが作ったこの社会をのうのうと生きることしか出来ない。それがどんな世界でも。こういうひとは今大勢いると思う。この作品は一見恐ろしいが現実もそう変わらないと気づく、それが一番恐ろしい。
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