消滅世界

68件の記録
- ぽめらにあん@pome_232025年8月10日読み終わった村田沙耶香さんの書かれる 当たり前が当たり前じゃない世界 不気味なのに読み進めるとクセになってしまう 10年前の作品で、2025年になって 当時より消滅世界の世界観に近付いている気がする これを映画でどう表現するんやろう
- ニャット@nyat19952025年8月3日近未来にこの様な概念が産まれるのかもしれないと思うと、トランプゲームの大富豪をしている気持ちになった。 人間の交尾が無くなり、これまでのセックスが近親相姦と捉えられる。 家族としての夫と妻、他に恋人は別に持つ。 子どもは、人工受精が当たり前で、、、等々。 一周まわって、家族の意味を考えた。
- すいちゆう@inmiz__zZ2025年7月26日まだ読んでる恋愛 セックス 恋人 家族 性欲 自慰 人工授精 逆アダムとイヴの行き着く先は? 愛する人と結ばれて子供を産むという呪縛から解放された世界の先。呪縛は形を変えて相変わらず根を張っている。定義のつけられない混沌に確かなものを求めようとするけどかえってわからなくなってアイデンティも何もかも揺らいでしまう。読んでいて恋人との恋愛がわからなくなってきた。セックスが消えかけている世界で雨音が恋人とそれをする理由が、単に性欲であることを確かめるものであるならば、私は逆を求めてセックスをしているんだと思った。恋人じゃない人としてみた時に興醒めして、私はちゃんと恋愛できているのかもと安心した。それは根底的には同じで、何かを確かめるための手段としてのセックス。 数多くの選択肢が生まれた世界で、家族という選択を選び取る意義はなんですか。恋愛をする意義はなんですか。セックスをする意味はなんですか。と突きつけることは、私たちが普通に生活しているこの世界の、当たり前のように恋愛をしセックスをし家族を形成することの不気味さを鏡写しにしているよう。 「コンビニ人間」から読み始め、"家族"というものの歪さをつつき、それに嫌悪する主人公に惹かれ共感したが、"家族"を求めることが先だったんですね。そしてその姿が歪なのがやっぱり村田沙耶香さんで、あっという間に読み進めた。普通なはずなのに歪で、やっぱり家族は宗教だよね、友達との同棲する方が気楽じゃんね、ちょっとみんなこだわりすぎだよねって読みながら安心していくうちに、現実世界のまわりは普通に恋人と家族になりつつあって、私はまた取り残されていく。
- 蛍@bcgcco2025年6月6日読み終わった読んでみると地球星人やコンビニ人間、信仰ともつながる思想を感じた。 気になったのは、やたらと性欲を制限する、無くすことにこだわっているが、性欲がなくなれば愛の形は変容するのか? 夫婦同士のセックスが近親相姦と呼ばれる世界、夫婦の間に性欲という汚く無価値な存在(と作中されている)を持ち込むのは良くないことだとすることには、少し疑問を感じた。 愛あるセックスはファンタジーで、夫婦こそ定期的にセックスすべきとする風潮は、男性原理の中で植え付けられた価値観なのか? どうも、愛というものを心底理解した上でつくられた物語とは思い難かった。 ただ、性欲を他所へ締め出すことによって、恋人、夫婦の関係が格段に希薄になってしまうだろうという感想を持ったのは、自分でも面白かった。たったそれだけでいくつもの衝突や和解、共感が失われてしまう気がした。これも洗脳による勘違いだろうか。
- Vivian0716@koolzy2025年5月10日読み終わったこの人の小説はこの世に対する違和感をきっかけに物語が展開していき、どうやってもその違和感からは逃れられない、という結末に至るのになぜか悲壮感がなく、カラッとした不思議な雰囲気があってなんだか癖になってしまう。
- ブッカー・T&ザ・MG's@daichia2025年5月7日「ヒトだけではなくて、命あるものはみな、化け物なのかもしれないわね。」 「どうせなら、その世界に一番適した狂い方で、発狂するのがいちばん楽なのに」 多くの選択肢があらかじめ排除された心地よさ。常識や普通の感覚を、立ち止まってよくみた時の気持ち悪さ。
- Björn och Tiger@bjorn_och_tiger2025年5月3日読んでる主人公の名前は雨音で、雨宮という男性と結婚する。名字どうなったのだろう。実験都市では多分AIが子の命名をするんだろう。半分ほど読んだので、あと半分ある。今日はツバメがたくさん飛んでた。
- chilly@chirirurirariru2025年3月18日読み終わったありえない世界設定を当たり前に書くのがうますぎる。こんなのありえないと思っていた自分が、読み終える頃に簡単に常識が変わっていることに違和感を感じていないのにびっくり。 大なり小なり常に常識は変化するもので、人間は簡単にそれに順応していく。 人間のための便利な世の中なのではなく、便利にするために人間が順応してるかのかも。
- りゅう@ryu08042025年3月15日読み終わった消滅世界 読了 読書好きな人と繋がりたい セックスではなく人工授精で、子供を産むことが定着した世界。 そこでは夫婦間の性行為は『近親相姦』と捉えられる。 しかし外では恋人をつくり、各々の愛し方をしても良い世界。 結婚するときは、絶対に互いに家族として扱うこと、つまり性的な目で見たり恋愛対象にしたりしないこと。 さらにこの世界での実験都市『楽園』に移住すると倫理観が一変する。 私たちの性欲は、無菌室で育っていった。
- 猫@mao10122025年3月8日かつて読んだ狂気的な異性愛、家族愛主義の世界。この世界にとって、「子供」は神様そのものなのだ。独創的な世界観に終始おぞましさを感じつつ読了。この世界においては、『正常』こそが狂気であり、それ故に正常に発狂し続けて生きているのだということ。怖すぎる....久しぶりにこんなにグロテスクな作品を読みました。
- 徠@rx_032025年3月8日読んでる家族、恋人、夫婦とは何なのか当たり前の概念がどんどん覆されていく感じ 子どもと関わる仕事をしているのもあり家族の描写は「確かにそうなのかもしれない」と思わされるところもあったり
- haru_68@haru_682024年10月3日読み終わったNo.5 (2024年5冊目) 『消滅世界』 村田沙耶香 ✒︎ ___________________________________________ 人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく……日本の未来を予言する芥川賞作家の圧倒的衝撃作。