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ちづ
@tizu_0110
  • 2026年6月18日
    狭き門
    狭き門
    自分の望んでいること、満足や喜びを手に入れることが、自己の完成にとって最も良い行いとは言えないのでは無いかという葛藤や感覚を抱いたことがある人ならば、この本に描かれているアリサの苦悩にはとても親しんで読むことが出来るのでは無いかと思います。 情景描写と心情描写を結びつける流れもとても上手く、美しい文章を楽しむことができました。 聖書の引用から登場人物が受け取っているのがどういう感情であるのかなど、信仰についての描写についての理解や解釈が難しかったので、時間をおいて再度読んでみたい。
  • 2026年6月1日
    ゴドーを待ちながら
    ゴドーを待ちながら
    面白かった。 戯曲を読むのには慣れていないですし、わかるようなわからないような感じ、というのも感想のひとつではあるのですが。 こういった混濁した思考みたいなものにぼんやりとした共感のような心地良さを感じながら、ぼんやりと読了するような体験がとても私には新鮮だった。 ゴドーはメタシアター的であるという解説もありましたが、その為か、やはり何かわからないものを渇望し(=待ち)続けて生きる人間にとって、板の上で矛盾したような言葉を紡ぎ続ける登場人物は、私含む人間の人生それ自体を演じているようでもあって、何かを待って生き続けることやその存在や記憶自体の疑念のような体験の共有的な読み方を、私は特に強く感じたようです。
  • 2026年5月21日
    沈黙
    沈黙
    とても面白かった。 自分が信じてきたものの揺らぎと向き合うこと、低迷する思考の中でもがき続ける苦しみが作中では信仰との向き合い方として描かれているが、その苦しみは対象を置き換えられる普遍的なもので、作品の持つ内省と叫びは重く自己と共振する。 また、主人公以外の登場人物にとっての信仰がどういうものなのか、それぞれ考えてみるのも面白い。
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