トムは真夜中の庭で
トムは真夜中の庭で
フィリパ・ピアス
スーザン・アインツィヒ
ピアス,A.P.(アン・フィリパ)
Philippa Pearce
高杉一郎
岩波書店
2000年6月16日
27件の記録
- 戸谷玄@gen_totani2026年3月16日読み終わった岩波少年文庫の小学5、6年生向きで、名作ということは聞き知っていたし手にする機会がなかったわけではないが、題名と、挿絵の静かな暗さがチョト苦手で、この歳にして初読。時を超えて会ってた2人の子供が時を超えて再会を果たす、今となっては「ありがち」にも見える設定ながら、静かで不気味な感じは期待通り。トムの姿がハティとアベルと動物たちだけに見えている(しかもアベルは見えていないふりをしている)というのも何ともまた不条理ながら良い設定。もっと早く読んでも良かったが、今読めと本に呼ばれた気がする。
jyue@jyue2026年1月4日読書日記積読山に戻した1月某日 大抵は、眠る前に「少しだけ…」と思って開いた読みかけの本が思いの外拍車がかかってしまい、一気に読み終えて、翌朝に次読む本を選ぶことが多い。のだけれど、児童文学だけは夜に選書して、お布団のなかで最初の1ページ目を読み始めたい…と思うのは、幼い頃そうしていたからだと思う。眠る前に新しい物語の世界へざぶんと入り込んでゆく感覚が好きだった。寝室の電気が消されるそのギリギリまで読んでいた。そのまま眠ってしまって、夢のなかにも本の世界が登場してくれたらなと思うことも多かったけれど、そう都合よくはいかなかったな。








mami@pageturners2025年8月21日読み終わった原書『小公女たちのしあわせレシピ』を読んで以来、読まなければ!と思っていた本。 素敵な児童文学(特に古典のもの)を読み終える度、子どもの頃に出会っておきたかった…と思ってしまうけれど、すっかり大人になった今からでも遅くないと信じて。




サヤ@sayaemon2025年4月14日読み終わった尊敬する作家のひとりである小川洋子さんが、忘れがたい作品として挙げていた一冊。本当に素晴らしかった…! できるならば子供の頃に読みたかった…でも、トムとバーソロミュー夫人の間の年代である今読んだからこそ、どちらの気持ちも感じ取れた気もする イギリス児童文学らしく、庭園にまつわる描写や、それを愛で、共に成長する人々の暮らしの様相が手に取るように伝わってくる そもそもが個人的にイギリス文化贔屓なこともあり、この点だけでも100点満点の読み応えだったのだけど、更に素晴らしいのが、トムやピーター、幼いハティらの子供らしい感覚を、「未熟な大人」として見下したり、過剰に幼く無知に描いたりは決してしていないこと(優れた児童文学というものは皆そうだけども) 大人が考える「子供らしさ」という型(よかれと思ってトムを教え諭そうとする叔父夫婦のやり口も、ある意味これにあてはまる)から飛び出して、トムは自由に、大胆に、勇敢に、また驚くほど冷静に、真夜中の庭で素晴らしい時を過ごす。家に残してきたピーターや、幼いハティへの思いやりの心にも溢れている その様は、子供と大人という時のくびきから解き放たれたひとりの人間として、とても魅力的だったし、だからこそ、ラストシーンの2人の邂逅にも胸が熱くなった 人生における特別な一冊が、また増えました
































