

海老塩
@ebi_salt
読める時も、読めない時も、心の栄養として積読することを誓います。
- 2025年7月3日家族シアター辻村深月読書日記読み終わった著者の別作品、「この夏の星を見る」と繋がる部分があると聞いて読み始めた。 短編集で、家族をテーマにした日常に起こる様々な困難や幸せがぎゅっと詰まっている。 ぶつかり合ったり、傷つけ合ったりするけれど、家族という糸で繋がっている。パッと見て分かるような分かりやすいものではないけれど、愛があり、大切に思う心がある。 綺麗事ばかりではないけれど、様々な家族の形が描かれている。 『私のディアマンテ』での、「そのひとの事が、好きなの?」という言葉。私が母親の立場になった時、その言葉を一言目に言うことができるだろうか。
- 2025年7月3日国宝 上 青春篇吉田修一読書日記読み終わった心に残る一節映画を観に行った後、何かすごいものを見てしまった、魂を持っていかれてしまったという様な深い余韻と共にしばらく立ち尽くしてしまった...。3時間、あの濃い狂気の様なものに焼かれて、放心状態にならない方が難しいのではと思ったくらいだ。 その足で買いに行った国宝の原作。 上下巻、一気に読み終えてしまった。 語り口調で進む物語。不思議と読みやすく、この世界にするりするりと入り込まされる。 映画を観た後だったので、映像化されている部分はもちろん、映像化されていない部分まで登場人物や舞台が鮮明に想像でき、贅沢な読書体験になった。 映画ではあまり分からなかった喜久雄達を支える人々の細やかな描写が良かった。 映画と原作ではラストの描かれ方が異なり、それを楽しめたのも貴重な体験になった。 喜久雄の言う「はい」という言葉に、あんなにも鳥肌が立つシーンがあるなんて思ってなかった。映画ではあまり登場しない徳次が原作には沢山描かれていて、喜久雄に徳次のような存在が居て良かったと心から思った。 映画に徳次が原作の様に出てきていたら、喜久雄はもっと違う描かれ方になっていたのかもしれない。そう思うくらいに、原作では徳次の存在が大きい。
- 2025年6月26日
- 2025年6月2日恋文の技術 新版 (ポプラ文庫)森見登美彦読書日記読んでる先輩に勧められて読み始めた本。 「森見登美彦はエンタメだから!」としきりに言っていたのが、なるほど、よくわかる。 のっけからかなり面白い。 Xでは、これを読んでいてサンボマスターが頭に浮かんだ人が居たのを見た。 私も読み進めていったら、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ〜!」と歌い出したくなるんだろうか。そうなったらかなり面白い。と思いながら読み進め中。
- 2025年6月2日海小川洋子読書日記小川洋子さんの作品は先にエッセイを読んでいて、物語を読むのは『海』が初めて。 エッセイを読んでいた時から、すっと入ってくる文章を書かれる方だなと思っていたけれど、この短編集もそうだ。 不思議な短編ばかりなのに、なぜかすっと入ってきて、ほう...となるような。余韻の残る短編ばかりだ。 その余韻の残り方が、ゆらゆらゆれる、海の水面のよう。
- 2025年5月26日遠慮深いうたた寝小川洋子読書日記読んでるまず、装丁がいい。この陶器のような、優しい白さ。 一編一編は短く、読みやすいのに、中身がぎゅっと詰まっていて、ほう...といった気持ちになる。 彼女のように日常の出来事を感じ取る事ができたなら、と思う。 あたたかく、淡く、そして現実。 同じく小川洋子さん著の「物語の役割」を読んだ時にも思ったけれど、ホロコースト文学に影響を受けているのか、ちらほらとそういった記述が出てくる。 けれど決して重苦しい言葉では書かれていなくて、小川洋子さんの中で、これはこういった風に血肉になっており、物語になっているのだと感じられる。
- 2025年5月24日春になったら莓を摘みに梨木香歩読書日記読み終わった著者の感性が羨ましく思うくらいに美しく繊細で、それでいて強く、そして言語化の仕方があまりにも素敵だ。 雨上がりの草花のように、心の奥まで水がたっぷりと染み込んでいくような気持ちになった。
- 2025年5月20日物語の役割小川洋子(小説家)読書日記読み終わった心に残る一節第一部に書かれている、『博士の愛した数式』が生まれるまで___には、著者が感じた数学の美しさが描かれていて、興味深かった。 物語は日常から生まれる。私は人間の最後尾を歩いていて、印を残す為に小説の形にしている。という言葉が印象に残った。
- 2025年5月13日ヤービの深い秋小沢さかえ,梨木香歩読書日記読み終わったまたいつか味わうようにじっくり読んだ。 草の葉をまとったヤービたちの、なんと可愛らしいこと。 ヤービたちの物語に触れると、外の世界が今までとまるで違って見える。 草木や空を飛ぶ鳥たち、葉っぱの揺れるかさかさという音... すべてに物語があるように感じ、私の世界を楽しく、豊かに彩ってくれるのです。 こころの奥底、深い眠りのような場所に触れるようなお話しだった。
- 2025年5月7日星の王子さまサン=テグジュペリ,アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ,河野万里子読書日記読み終わった宝物にしたい物語が、また一つ増えた。 私はこれから、夜空を見上げる度に金色の髪をゆらした王子さまを思い出すし、あの花はどうしているだろうと想像するだろう。 私にとってのキツネに、いつか出逢えるのだろうか。 他の訳でも読んでみたい。
- 2025年4月29日赤と青のガウン彬子女王読書日記読み終わった心に残る一節彬子女王殿下のお人柄がよく分かり、そして優しくも厳しい、共に過ごした先生方やご学友達とのオックスフォードでの日々を綴った「最終報告書」であった。 これをエッセイとして良いのだろうかと思う程である。 自己啓発本とも言えるような、信念を持って一つのことをやり遂げるという彬子女王殿下の最終報告書を読んでいると、ふつふつと私の中のやる気のようなものが満ち満ちてくるのが分かる。 お恥ずかしながら、彬子女王殿下の事をあまり存じ上げず、どのような方なのかよく知らずに読み始めたのだが、人の心にぐっと入り込むというか、彬子女王殿下が過ごしたオックスフォードでの日々、そして登場するたくさんの人達が、頭の中にすっと想像できて、文章から分かる、彬子女王殿下のお人柄に、直接関わっていた先生方やご学友達は、本当に大切な"大きな家族"だったんだろうなと心底思った。 読めば読むほどに、彬子女王殿下のお人柄に惹かれていくのである。 "Think small." "Always think about a question." 私もこの言葉を大切にしたいと思う。 特別寄稿では、涙なくしては読めない故寬仁親王殿下との思い出が綴られていた。 彬子女王殿下が後に御出版されている著書も、読んでみたい。
- 2025年4月24日
- 2025年4月23日トムは真夜中の庭でフィリパ・ピアス,スーザン・アインツィヒ,ピアス,A.P.(アン・フィリパ),Philippa Pearce,高杉一郎読書日記買った今日買ってきた本。 どれから読もう、こうして悩んでる時間も贅沢で、幸せなひとときだなと思う。
- 2025年4月22日裏庭梨木香歩読書日記買った『西の魔女が死んだ』で大好きになった、梨木香歩さんの『ヤービ』シリーズを図書館で借りて読んでいたのだけれど、梨木香歩さんの作品に触れれば触れるほど、梨木香歩さんの作品は私がずっと求めていた事が書かれていると感じて、手元に置いておきたくなったので少しずつ集めていく事に。 今回は『裏庭』と『春になったら苺を摘みに』の2冊。 宝物ように、お守りのように、梨木香歩さんの作品を大切にしていきたい。 けれど、梨木香歩さんの世界からこんなにも色んな事を感じられるのは、今の私だからだと思うし、きっとこんな私になる為に今まで沢山のことを乗り越えてきたんだなと思う。 今までの全てが報われるような、救われるような作品に出会える読書体験ってとても貴重だし、本を読む人で良かったと思う。
- 2025年4月13日
- 2025年4月7日
- 2025年4月7日
- 2025年4月7日
- 2025年4月4日
- 2025年3月23日
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