方法序説
10件の記録
- Makoto@mreads20252025年11月15日読み終わったものごとの捉え方について、どのように筋道を立てて理解していくのか、思考の過程が垣間見える。 ロジカルシンキングの原点。 全体としては、大変難しい。何度か読まないと、理解はできないと思う。
jirowcrew@jirowcrew2025年10月19日かつて読んだ「けれども、この書は一つの話として、あるいは、一つの寓話といってもよいが、そういうものとしてだけお見せするのであり、そこには真似てよい手本とともに、従わないほうがよい例も数多くみられるだろう。そのようにお見せしてわたしが期待するのは、この書がだれにも無害で、しかも人によっては有益であり、またすべての人がわたしのこの率直さをよしとしてくれることである。」 デカルトはこの書に「万人向けの方法」を記したわけではなく、一つのサンプルを提示したということ。一切の否定により到達した彼の命題が、今なお議論の中心に据えられるのは、徹底した否定により生成された命題は、(いくらかの肯定を混じえたそれよりも)主観的要素が色濃く反映されているという直感がはたらくからかもしれない。 「すべての人がわたしのこの率直さをよしとしてくれること」を期待するデカルトその人に、どこか清々しさを感じる。
黎明@re_me_2025年6月19日読み終わった本編後の解説部分でその当時思想の弾圧が行われていたことを知り、その渦中においても自らの思索と成果を後世に伝えようとしたデカルトの哲人たるに感慨深いものを感じた。デカルト自ら自分の考えが後世に旧いものとなるであろうと予測してはいるものの、現代に問題となっている事柄に役立つであろうことが散りばめられていて、およそ4世紀前の偉大な哲学者のことばが身に染みた。



Bruno@macchoca2023年9月19日読み終わった学問とは、他者の知識を集めることではなく、 自らの思考で世界を組み立て直す行為。 デカルトは、積み重ねられた権威の山を一度崩し、 自分という一本の街道を切り拓こうとした。 真理は、誰かの言葉ではなく、 自らの理性が導く「確かさ」の中にある。 だがその理性すらも、常に曇る。 だからこそ、疑い、記し、考え、説明する。 学ぶとは、他人の知を借りず、 自分の思考を鍛え、磨き、観察すること。 完全な証明は不可能でも、 自分のバイアスを知ることが、 真理へと至る唯一の道である。
RIYO BOOKS@riyo_books2023年4月29日読み終わったこのようにすべてを偽と考えようとする間も、そう考えているこのわたしは必然的に何ものかでなければならない、と。そして「わたしは考える、ゆえにわたしは存在する」というこの真理は、懐疑論者たちのどんな途方もない想定といえども揺るがしえないほど堅固で確実なのを認め、この真理を、求めていた哲学の第一原理として、ためらうことなく受け入れられる、と判断した。



