検証 ナチスは「良いこと」もしたのか? (岩波ブックレット)

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かくり@kakuri0002026年8月5日読み始めた図書館本4・5ページの前置き、これは無限回の再放送をした方がいい話だ。なんせ大多数の者が、以下の話に出てくる「誤解」に毒されているのだから。 "ただし「歴史に善悪を持ち込むな」「尺度は時代や文化で変わる」という、しばしば見られる(そして一見正論に見える)議論については、ここで一言述べておく必要があるだろう。 私たちが過去を振り返るとき、そこはつねに「切り取る」という行為が付いて回る。(略) 過去を「切り取る」ときに自分のその時々の立場性とまったく無縁でいることは不可能だし、そもそもそれは歴史研究の現実と著しく乖離している、ということだ。「歴史的事実は、「純粋なまま」でわたしたちのところにはやって来ない。なぜなら歴史的事実は純粋な形態では存在しないし、存在しえないから」だ。" "善悪を持ち込まず、どのような時代にも適用できる無色透明な尺度によって、あたかも「神」の視点から超越的に叙述することが歴史学の使命と誤解している向きは多い。端的に言ってそれは間違いだし、そもそも不可能である。誰もが社会のなかで生きていて、そこから何らかの影響を受けており、それぞれに価値観をもっている。人びとがそれぞれに過去を自分の立ち位置から切り出してくるなかで、切り取られてきたものの妥当性を相互チェックするというのが学問本来のあり方だろう。「無色透明」な歴史叙述という不可能な到達点を目指すのではなく、自分にも他人にも色があることを認めた上で、相互チェックによって誤りや偏りを正していくということである。"

amy@note_15812025年3月12日かつて読んだ感想数年前からちょこちょこ「いや、いうてナチスも良いことしてるじゃん?」みたいな言説をよく目にするようになり、それを(ほんとか~?)と思っていたのだけどナチスやナチズムに関する本は膨大で「ナチスは良いことをしたのか否か」をピンポイントで検証している本を探せずにいた。 だからこそこの本が出版されたときはタイトルが知りたいことズバリのもので嬉しかったし、必ず読もうと思っていた。 具体的なナチスの政策を検証するだけではなくなぜ「ナチスは良いこともした」という言説が出て回るのかというメカニズムやSNSなどに反乱する歴史的な言説を巡るあれこれも解説がなされており、それはナチスに限らず魅力的な歴史のあれこれに触れる心構えを知る意味でも読む意義があると思ったし、読めば読むほどナチスがしてきたことは今の本邦の状況に重なりゾッとした気持ちになった

















