未来図と蜘蛛の巣

未来図と蜘蛛の巣
未来図と蜘蛛の巣
矢部嵩
講談社
2025年3月19日
13件の記録
  • 冬野
    冬野
    @fuyuno
    2025年8月19日
    奇妙さや危うさ、必死さ、そして真摯さを感じる掌編・短編・中編作品集。 泥濘にはまって足掻くけれど空回りしてほとんど進めない、といった状況を描くのが上手すぎる。 「ケーキを食べる」の悲痛な終わり方が好き。 収録作品の中で最も文量のある中編「エンタ」は痛ましい負傷描写と独自の語句や登場人物の多さ、そして頻繁に挟まれる欄外の注釈に戸惑ったものの、注釈で補足される人物紹介が味わい深くて面白かった。女性のみが所属する劇団で、自身の身体を舞台向けに改造しながら剣や飛び道具を用いて命懸けのショウを客に披露する演者たちの生き様と末路……容赦のない描写に圧倒されながら一気に読んだ。本当に容赦がない。 「幼馴染のAは小二まで女子でその後は机だった」というとんでもない一文から始まる「歩程」も奇抜な設定ながらとても良かった。 「蜘蛛の国から」の終わり方も良い。「明日があると思わせる、何かがあると信じさせる」というテーマは「エンタ」でも描かれていたけれどやはりグッとくる。 全体的に残虐でグロテスクな描写多め、一部ホラー色強めな話や生き物がかわいそうな目に遭う話もあるので苦手なものがある方はお気をつけて。
  • もっく
    @yatoofusa
    2025年8月14日
    小説怪文書ネットロア怪文書のオンパレードで飽きませんでした シンプルな題の方が好み
  • 冬野
    冬野
    @fuyuno
    2025年7月27日
  • きれっきれの最後の一文は当然たまらないけど、そこに至るまでの思考と行動の流れが予測不能で面白すぎる。「椅子はいいね。物を考える余裕ができる」そうだね、と思えるけどそういうシチュエーションじゃないからもっと好きになる。戦う乾燥機かっこよい。
  • ゴトウ
    ゴトウ
    @ptk510
    2025年4月5日
    うーーん好きすぎてまるで言語化できない読後感。 熱狂といつものスプラッタをやりつつ、「未来を考える/未来に向かうことへの不安」について作者の独自の哲学が垣間見えてちょっと新鮮だった。 正直「エンタ」の完成度が高すぎてこれは〔少女庭国〕と並んだかもしれない… 「ニュース」「部屋を見る」「乾燥機」「現在地のゲーム」が特に刺さったけど「ケーキを食べる」のやるせなさと絶望の疾走感も好き。全部好き。 「殺人野球小説」が「エンタ」の直後に挟み込まれるのもいい…一体なんなのだ、これは!? 奇想極まれば詩のような読み心地になるんだなぁと。
  • ゴトウ
    ゴトウ
    @ptk510
    2025年4月2日
    矢部嵩、ときどき文章が詩になる。
  • myrkv
    @myrkv
    2025年3月25日
  • Meg
    Meg
    @sa_y_07is
    2025年3月24日
  • 海丑
    海丑
    @nasuaisu03
    2025年3月23日
    新刊うれしい 楽しみに読む
  • 紗央里ちゃんの家怖かった記憶あるし、少女庭国凄かったから気になる
  • ゴトウ
    ゴトウ
    @ptk510
    2025年3月14日
  • 17+1
    17+1
    @17plus1
    2025年3月13日
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