NかMか (クリスティー文庫)

10件の記録
化皮@bakenokawa8132026年2月19日読み終わった今読むにはタイミングが悪いと言うか、自国で国籍差別があからさまに顕在化している時に読むものではなかった……。 筋は抜群に面白いけど、主題が戦争とスパイなので他のクリスティ作品よりも他国への憎悪が素朴に色濃い。引っ掛かりが多いと言うか、「◯◯人は信用ならない」とか「彼は◯◯人だから」とか「◯◯人はつむじまがり」とか「◯◯人なんてみんな呪われるがいい!」とか、そういう素朴な国籍差別が溢れるほど出てくるし、特にそれに対する反省や抗弁もなく主役がそれを言うのでつらかった。もちろんそれを変えるべきとかキャラクターの性格が特別悪いとかではなく、単に「当時はそれが普通だったんだろうな」「今ほど人権感覚が進んでいなかったからだな」と思って読めたはずのものを、今はその状態に向かって日本が突き進んでしまっている感覚があるためにひどく身に引き寄せて読んでしまって、かなり苦しかったのだと思う。 こうなりたくない。私はどこまでフラットであれるだろう。
カスタードマニア@custardmania2026年1月25日読み終わった読み終わったー! なかなかに鮮やか。映像化しても面白そうな設定、掛け合い。 人物関係は相変わらず把握するのが難しいけども、きちんと掴めれば途端に登場人物が躍動し始める。 軽妙な主人公たちのやり取りにニヤニヤしながら楽しめる作品だった。 第二次大戦中を舞台にした作品の割に、悲惨さとか鬱屈した雰囲気ではなく、どちらかというと不便を強いられる不満とかが強めに見える気がする。これは戦勝国だからこそなのかもしれない。



