噛みあわない会話と、ある過去について (講談社文庫)

14件の記録
- みやこ@ppcham332025年8月13日読み終わった『パッとしない子』がいちばん印象に残っています。いい意味で最悪というか、ダメージを負ったというか……。背中がガッと寒くなりました。 余談ですが、小説を読んでいてこんなに口の中が苦くなったのは朝井リョウの『何者』以来です。 『ナベちゃんのヨメ』が的確かつ、気軽に共感のしやすい形で人間関係の生々しさやあるあるを描写していたので、油断していました。どの話もこれくらいの生々しさの重量?(という表現で伝わるか不明ですが)で進むのだろうと勝手に頭が認識していたので、『パッとしない子』には背後から刺されるようでした。(正直、衝撃的すぎて読んだ後の記憶があまりない笑) また時間を置いて読み返したい一冊になりました。ありがとうございます!
- ハル │ 読書記録 📖´-@_haru_book_2025年3月26日 ◦ナベちゃんのヨメ ◦パッとしない子 ◦ママ・はは ◦早穂とゆかり の4つの物語からなる短編集。 怖いのに、苦しいのに、ついつい一気に読んでしまう本。 誰もが「そんなつもりはなかった」のに、知らずのうちに誰かの心に傷を残している。 4つの物語どれもがリアルで、きっと誰でも思い当たる節があるのでは。 私も自分の心に正直になると、加害者側になったことも被害者側になったこともある。 それは人間であれば誰もがなりうることだと思う。 だからこそ自分の言動にはもっと慎重になるべきだし、一人ひとり考えや受け取り方が違うという当たり前のことを再認識する必要があると感じました。 でも皆が違うからこそ人生って面白いんだよね、きっと。