人質の朗読会

人質の朗読会
人質の朗読会
小川洋子
中央公論新社
2014年2月25日
4件の記録
  • たご
    たご
    @clan_1967
    2025年5月30日
    拉致というセンセーショナルな出来事が前提にある中で、人質たちの語る物語は穏やかで静かである。その物語の中には、けれどひっそりと死の香りが漂っている。それは決して悪臭ではないが、ふとした瞬間にはっと気づく。この人はもうここにはいないのだと。そのことに愕然とする。そしてまた、彼らが語る物語の中にも、もうここにはいない人がいる。 たとえ今がどんな状況にあったとしても、過去は変わらない。出会った人とは出会わなかったことにはならない。時として残酷ではあるけれど、そのことを物語ることができるのは自分だけだ。何かを物語るということは、この声がどうか誰かに届きますようにという祈りでもある。 小川洋子さんの作品ははじめて読んだけれど、いいなあ。
  • 紗笑
    紗笑
    @elmer_sae
    2025年5月11日
  • 残酷すぎる状況の中 淡々と語られる物語 小川洋子さんの美しい文章が 際立ちました。
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