人質の朗読会

10件の記録
翠@noctambulist2025年10月13日読み終わった小川洋子の作品は、清潔なにおいや硬質なしずけさから、病室や博物館を想起させる。本書もやはり厳かな気配をまとっているが、そこには温もりもあるように思う。物語るという行為に込められた、遍く命への祈りに、心臓の鼓動をふと意識したせいかもしれない。




たご@clan_19672025年5月30日読み終わった拉致というセンセーショナルな出来事が前提にある中で、人質たちの語る物語は穏やかで静かである。その物語の中には、けれどひっそりと死の香りが漂っている。それは決して悪臭ではないが、ふとした瞬間にはっと気づく。この人はもうここにはいないのだと。そのことに愕然とする。そしてまた、彼らが語る物語の中にも、もうここにはいない人がいる。 たとえ今がどんな状況にあったとしても、過去は変わらない。出会った人とは出会わなかったことにはならない。時として残酷ではあるけれど、そのことを物語ることができるのは自分だけだ。何かを物語るということは、この声がどうか誰かに届きますようにという祈りでもある。 小川洋子さんの作品ははじめて読んだけれど、いいなあ。



- ポ@pndrng_20261900年1月1日読み終わった毎話最後にくる職業・年齢・渡航の理由を読んでガンッと落とされる。人生の一部を切り取った話と、最後の一文で点と点が繋がり、物語の登場人物の人生を全て分かった気になってしまう。 博士の愛した数式を読んで以来、久しぶりに手に取った小川洋子さんの作品がこの本で良かった。 「B談話室」私もやってみたいななんて、無謀な勇気を抱いてしまう。


ドムドム@tom-luke-06011900年1月1日手術のため入院することがあったとき、病院の本屋さんで買った本。小川洋子さんの本が揃ってる本屋さんでした。入院するときに、静かに寄り添ってくれる素晴らしい本です。







