野生のうたが聞こえる
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torajiro@torajiro2025年11月23日読み終わった北海道に住むようになって四季の移ろいというのをとても強く感じるようになった。住んでいるのは都市部だけど、少し足を伸ばせば原生林が残っているところに住むようになり自然や環境に対する関心が増したこの数年はちょこちょこと自然の美しさを感じられる本に手を伸ばすようになった。その中で読んだ一冊。 20世紀前半に環境倫理学を提唱し、この分野の古典と呼ばれる本とのことですが、とても良かった。説教臭さやいたずらに危機感を煽るような雰囲気はまったくなく、著者が自然をどのように見つめ、何を感じてきたのかが表された美しいエッセイがまずあって、その流れで適切な自然管理・自然保護とはどのようなものなのかが述べられるのですが、エッセイが素晴らしくて、読者の目線や感覚を自然の方に向けてくれます。 熊をはじめとした動物との共生のあり方に関心が集まっている昨今ですので、ぜひこのタイミングで多くの人に読んで欲しいと感じる名著でした。
Takaki Yamamoto@yama_taka2025年4月7日読み終わった米国ウィスコンシン州を中心とした四季折々の自然と動物について綴った美しいエッセイと、土地倫理という考え方に基づく自然との関わり方の提唱とで構成されている。80年近く前に出版された本だが、少しも色褪せておらず、今の時代にも通じる理念を学べる、名著だと思う。



