ちいさな声に耳をすます。言葉を持たぬ人の言葉をすくう。乾いた文章が心地よかった。「ことば」を読んでわたしは泣いた。わたしが信じるものを信じつづけてもいいような気がした。

個人的に、須賀敦子、寺田寅彦、武田百合子のように常に傍らにおいて手に取りたくなるエッセイ集。

読みながら熊本という土地について考えていた 著者のあたたかくも冷静な視点で綴られる毎日と力強い言葉に時々泣いてしまった 「ことば」のありかた、つかいかたを自分はもっと真剣に考えた方がいい いつか熊本に行けたら橙書店におじゃましたい