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ゆずりは
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@setsu0312
日本大通り駅近くのLOCAL BOOK STORE kita.で、一棚書店『本の定食屋 ゆずりは』をひっそり開店中
  • 2026年4月7日
    捨てる女
    捨てる女
    『身体のいいなり』の続きで読む。 乳がんがきっかけで、物にまみれた生活が無理になった著者。溜め込んだ大量の本や家具たちを捨てる捨てる… 溜め込みっぷりが酷すぎるため、手放していく描写は爽快感に満ちている。 しかし「本はあれもこれも手放すべきではなかった…」という内容のあとがきには、そうだよねと共感した。
  • 2026年4月7日
    身体のいいなり
    『世界屠畜紀行』を読み終えて、こちらへ。 フリーライターが乳がんになった。病院通いに費用のこと、家族との関わり…細かなめんどくさいことが山積。 本人がなぜか元気になっていくこともあり、深刻な「闘病記」というよりは、カラッとした筆致で心の動きがリアルに描かれるエッセイ。小気味いいくらいに明るい。
  • 2026年4月5日
    死ぬまでに行きたい海 (新潮文庫 き 52-1)
    『ひみつのしつもん』『ねにもつタイプ』などのエッセイが好きなので、手にとった本。 関内、桜木町、三崎など風景が目に浮かぶ場所も多数あり。個人的に岸本佐知子の一番の魅力、少し心がザワザワするような妄想ワールドがこの本でも楽しめる。「YRP野比」「カノッサ」は特に好き。
  • 2026年3月28日
    エベレストは居酒屋です
    表紙の可愛らしさに魅かれて立ち読みしていたら、この本は連れて帰りたい!とレジに向かっていた。 看護師の給料でヒマラヤへ通い、「楽しく登って生きて帰る」を実践すること30回超。 8000m級14座の日本人女性初全制覇を過度に自慢することなく「自分が一番自分らしく居られる場所がヒマラヤだった」という清々しい冒険譚。 スケールは違っても自分の心地いい居場所は誰にでも必要だな、と強く共感した。
  • 2026年3月25日
    影に対して
    影に対して
    表題作「影に対して」は2020年に発見された未発表作。2025年度の共通テストに出題された部分を読んだのがきっかけ。 試験問題の部分だけでは味わえなかった、言葉にしなかった思い、あの時こうしていたら…の後悔の連続のようなやりきれなさ。「母」にまつわる六つの短編に登場する父、母、自分、伯母、叔父…どの人物もそれぞれに自分勝手で哀れでもあり、それがリアルだった。 読んでいて爽快になる小説ではないけれど、自分の内の方へ思いが向かう読書体験になった。読んでよかった。
  • 2026年3月22日
    ヤクザときどきピアノ 増補版
    ヤクザの世界を書くノンフィクションライターが、大きな仕事を終えた躁状態の中で決断したのは、念願のピアノで『ダンシング・クイーン』を弾くことだった… 軽いタッチの文章なので読みやすいけれど、楽器を仕事にするために練習に明け暮れた自分にとって、大人になって楽器を習うこと、教えることの意味について考えさせられる内容だった。 教えることは専門職だなと改めて感じたし、先生との相性が良ければ、大人になって楽器を学ぶことは本当に楽しいと思う。
  • 2026年3月17日
    それでも食べて生きてゆく 東京の台所
    「東京の台所」の、別れ(死別、離別)とその後に焦点を当てたルポ。 何も失わない人はいない、それでも食べて生きてゆくために、台所に立ちごはんを作る。 「食べてさえいればどうにかなるよ」と黙ってそばにいてくれるような、控えめなあたたかさを感じる本。
  • 2026年3月11日
    文庫版 地獄の楽しみ方
    15〜19歳の若者50名に向けた特別授業。 言葉のプロフェッショナルは「言葉は不完全なものだからSNSで炎上など当然のこと。語彙を増やし、言葉を言い換える鍛錬を。」と説き「私の言葉も鵜呑みにするなよ」と釘をさす。 「本の収納だけは愛と執念」 「頭の中こそ整理整頓」 などなど、名言のオンパレード。
  • 2026年3月3日
    母の最終講義
    母の最終講義
    余命半年から9年経つ父、50代前半で若年性認知症になった母との、遠距離介護も含めた30年間。両親の介護だけでなく、著者が取材先で出会った人々や旅先でのエピソードもちりばめたエッセイ集。 内容も充実していたけれど、実は装丁に一目惚れして購入。とっても手触りの良いクリーム色の紙。裏表紙のカバーに小さく「ありがとう、またね。」の文字。カバーを外すと現れる若い日の両親の写真。 デザインは脇田あすか。
    母の最終講義
  • 2026年3月2日
    世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR
    「屠殺」ではなく「屠畜」という言葉を筆者は選び、スケッチブックと好奇心と共に世界の屠畜場に乗り込んでいく。 韓国、バリ、エジプト、チェコ、モンゴル、インド、アメリカ…。 特に東京の芝浦での屠畜場から皮なめしまでのくだりは、「この丁寧な取材とスケッチは時間をかけて隅々まで読まないと!」と真剣に読んだ。 受け付けない人もいるかもしれないけど、美味しくお肉を食べる、そこまでの道のりを知ることができて私は良かった。 バリやモンゴルのように生き物を捌いて食べることが日常にある生活は、ある意味おおらかだなと思って、少し羨ましかった。
  • 2026年2月26日
    ロッコク・キッチン
    「おれたちの伝承館」は「通販生活」で取り上げられていた記事で興味があったのだけれど、この本を読んで、行きたいと思う気持ちが大きくなった。 チャイを作るひと、中華丼を作るひと、除染した畑で野菜を作るひと、夜だけの本屋を開くひと、の章に心惹かれた。 この本は川内さんの本ということもあり、どの人の言葉もどうしても川内さんを通した言葉になる。応募した人たちのエッセイ集もぜひ読んでみたい。
  • 2026年2月18日
    骨は自分で拾えない
    歌人、斎藤茂吉を父にもつ、モタ先生こと齋藤茂太の死生観。少し時代が古い感じはするけれど、根底には現代にもじゅうぶん通じるものがある。 「志賀直哉先生の葬儀のようなのがいいわ」とリクエストした母の葬儀は笑いが絶えなかったという。「夫の遺灰と一緒に伊豆の海にまいてね」は沢村貞子。従軍も経験し、戦後ゼロから生き直した人々の強さも感じる本。
  • 2026年2月15日
    晴れたら空に骨まいて (講談社文庫)
    読書会で紹介した本 散骨という方法を選んだ、5組の残された人たち(&父親を見送った著者) 共通するのは、死者も遺族も国境を感じさせない自由さがあること、死してなお濃密に死者と対話していること。 フィルムケースに忍ばせた亡き人の粉を、パリ、北海道、万里の長城…思い出の地で強い風が吹いてきたのと共にピャ〜ッ!と空にまく光景は、想像するだけで爽快な弔い方だと思う。 自分が畑仕事をするようになってから、野菜くずも枯れ枝も、全ての有機物が土に還ることを目の当たりにすると、自分も土に還りたい欲が強くなっているのを感じる。
  • 2026年2月12日
    ゆれるマナー
    ゆれるマナー
    多様なジャンルの文筆家たちのエッセイ集。狩猟もするサバイバル登山家、服部文祥は自然や生きることに関する文章が多く、「自分が死んだ後の世界もすばらしいことが、巡り巡って今の自分を幸せにする」という考え方に深く共感した。 小川糸「プレゼントのマナー」 5歳の時、糸さんが資生堂パーラーでハンバーグをご馳走した女の子。長い時間をかけて食べきった初デートから数年後、高校入学祝いのリクエストが資生堂パーラー。こんなプレゼントもあるんだなとうるっと。 白岩玄、宮内悠介、温又柔…今まで縁がなかった作家に興味を持つきっかけになった。
  • 2026年2月8日
    蚊がいる
    蚊がいる
    歌人の穂村さんのエッセイは、ゆるゆるフワフワしているけれど、鋭く核心をついてくる。内気でタイミングをとることが下手な人種の心の内を、こんなにも饒舌に言語化できるのは、言葉という強力なスイッチを持つ穂村さんならでは。 『マナー考』で、ティッシュを配られる際のマナー、フリースでどこまで行けるかのマナーまで考える人がどれだけいるだろう?と笑いながら、会社員時代の生きづらさを綴った『他人はどれくらい苦しいのか』でドキリとさせられる。 巻末の又吉直樹との対談も、この人たちめんどくさい…って思いつつ共感できる部分が多かった。
  • 2026年2月7日
    パリの国連で夢を食う。 (幻冬舎文庫)
    著者がパリの国連で働いた、5年半の滞在記。前作『パリでメシを食う』に登場する、パリで仕事している日本人達に突撃取材するのがこの頃。そのエピソードがちょこちょこ出てくるのも嬉しい。 信じられない倍率を勝ち抜き国連の正職員になり、ソルボンヌ大学で教えることにも。なんだかとってもすごいのに「世界を股にかけて活躍するキラキラしたワタシの自慢話」にならない。行動力低めの私にも共感できる部分が多々あるのは、著者の文章の力。 あとがきにある『 日々積み重なる「今日の自分という経験ほど、絶対的なものはない。それは、どんなことがあっても誰にもとられない。』が、著者のバイタリティあふれる生き方を象徴しているなと思った。
  • 2026年2月4日
    絲的ココロエ
    絲的ココロエ
    「双極性障害(躁うつ病)に翻弄されず、受け入れて粛々とコントロールする。この病との理想的な付き合い方を実践する作家の極上の文章は、この病に関わるすべての人への最高の贈り物です。」加藤忠史(理化学研究所脳神経科学研究センター) 当事者にとっては、アドバイスや共感よりも理解してもらうことの方が助かる、という言葉になるほどと思ったし、主治医の先生の言葉で印象的なものがふたつあった。 「医者にできるのは薬を使って援護射撃をすることです。矢面に立つのは患者さん自身です。」医者との相性は重要だと思う。 「受動的な状態では休養にならない、能動的でないとこころは休まらない。」休むぞー!という体力が無くなるのが躁うつの状態なのだと知る。 この病気について知ってほしいけれども、患者として全てをあからさまにはしたくない部分もあり、という絲山さんの文章、とても説得力があった。
  • 2026年2月2日
    あなたとわたしの短歌教室
    短歌集を読むのは好きだけど、自分には短歌は詠めるはずがないと思ってきた。kIta.で開催される「折句で短歌を読んでみましょう」というイベントを知り、その予習のために読み始めた。 短歌を作る行為を「苦しい胸の内を吐露する心の叫び…」的な捉え方でなく、「短歌は楽しみのために作っていい」という考え方に共感し、短歌のハードルが少し低くなる気がした。言葉を使う鍛錬になりそう。
  • 2026年1月30日
    わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版
    くどうれいんの出発点ともいえる、料理にまつわるエッセイ(それぞれのタイトルが俳句なのも楽しい)のZINE。 「わたしの厨(くりや)」という言い回しが、ひとり暮らしを始めた21歳の女の子が、背伸びしてる感じがして可愛らしい。 ひとりで暮らす、私のために自分の厨でごはんを作る、文章を書く。それがどんなに自分を救うことか…が季節の料理や思い出とともに軽やかに描かれる。爽やかな一冊。
  • 2026年1月29日
    夢見る帝国図書館
    上野で偶然出会った「わたし」とチャーミングな老女「喜和子さん」の物語と、明治から第二次世界大戦終戦までの図書館の物語が交互に。 喜和子さんの生い立ちの謎が、上野周辺の人々の営みや帝国図書館の歴史と絡み合って少しずつ明らかになっていく。喜和子さんにしかわからない部分は、登場人物があえて暴こうとしないでいてくれるから想像がふくらむ。 図書館が主人公の物語では、文豪達のエピソードが楽しく、図書館を守ってきた多くの人々の想いに胸熱。
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