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ゆずりは
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@setsu0312
日本大通り駅近くのLOCAL BOOK STORE kita.で、一棚書店『本の定食屋 ゆずりは』をひっそり開店中
  • 2026年5月24日
    心を整える。
    心を整える。
    東日本大震災の1週間後に刊行された本で、大ベストセラーになったのは知っていたけれど、今まで読む機会がなかった。 最近心が散らかっていていた上に、仕事でも壁にぶち当たる経験をして、何か心に効く本はないか…とこの本のことを思い出して読んでみた。元気いっぱいの時なら読み飛ばしそうな文章が素直に入ってくることに驚き、少しずつ落ち着きを取り戻すきっかけになったような気がする。 人との出会いのように、本と出会うのも良い時期というものがあるんだな、と思う読書体験だった。
  • 2026年5月20日
    もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓
    読書会で、生活のダウンサイズが話題になったのがきっかけで、この本が目に留まった。 冷えたビールが必需品の私にとって、冷蔵庫を卒業するのは無理かな。 でも、「良い調味料を種類少なく、お味噌汁とぬか漬けと、近所のお豆腐屋さんで買ってきたがんもどきや厚揚げを焼いたの、野菜茹でるついでに燗酒もつけちゃう」食卓は簡単で楽しそう。ぬか床を冷蔵庫から出す勇気がまだ出ないけど… 全部真似するとストイックすぎるけど、レシピ本によくある、(A)だし汁大さじ3、醤油大さじ1、みりん大さじ1、砂糖小さじ1)から自由になるヒントが詰まった本。
  • 2026年5月19日
    挑む人たち。
    挑む人たち。
    読書会で借りた本。面白かった! 世界で活躍する山岳ガイドの倉岡裕之さんの「怪我を克服していく過程もまた、ひとつの『冒険』だったのかな」という言葉に親しみを感じ、未踏峰のルートを登るクライマー平出和也さん(インタビューの後、2024年にK2で遭難)の「見知らぬ世界のスタート地点に立てたらそれは成功ですよ」という言葉に心を打たれた。 石川仁さんの『船そのものが生態系』という葦船で旅をする計画は、自分にとっての理想郷のような話で、読んでいてワクワクした。
  • 2026年5月13日
    野良猫を尊敬した日 (講談社文庫)
    穂村さんのエッセイは「そうそう、そんな思いをしたことが確かにあった」と思うけれど、日々の生活では忘れてしまうような、小さな小さな心の機微を思い出させてくれる。 笑えるエピソードがほとんどの中、「がんばれない」の最後のくだりでちょっと涙した。 「私は自分が生きている世界が平和であることを強く願っている。みんなの命が危険に晒されるような非常事態の下では、私のようにがんばれず、しかも、他人と助け合えない人間は、存在を許されないだろう。自分の弱さについてあれこれ考えて、一つずつ文字を並べて、それで御飯が食べられる日が、一日でも長く続きますように。」
  • 2026年5月13日
    漂うままに島に着き (朝日文庫)
    『捨てる女』の続きで、今度は東京脱出を試み、小豆島へ移住する内澤さん。 「えいやっ!」と動いちゃう行動力もすごいけど、彼女をとり巻く人達もそれぞれに魅力的。 名前に反して意外と広そうな小豆島、行ってみたいなと想像がふくらみ、元気が出てくる本。
  • 2026年4月27日
    ハイファに戻って/太陽の男たち
    ハイファに戻って/太陽の男たち
    イスラエル建国直前の虐殺を生き延び、1972年に爆殺されたパレスチナ人作家の短編、中編小説集。 速読することを拒否する文章とその内容で、数ページの掌編ですら、何度も読み返した。 フィクションだけど、実際にこういうことは日常的に起こっていたのだろうし、今はもっと酷いかもしれない。 その土地に産まれたのだから、では堪えきれない哀しみで満ちている。読んだ人が「もしも自分が…」と想像することから始めたい。
  • 2026年4月25日
    凪の人 山野井妙子
    読書会で紹介した本。 沢木耕太郎の小説『凍』や、映画『人生クライマー』で、山野井夫妻のクライマーとしての魅力に触れてきたけど、この本では妙子さんの半生が描かれる。 面白いから、楽しいから登る。その素直な生き方や考え方から、しなやかな強さが伝わってくる。 年齢を重ねて以前のようなクライミングは出来なくなったけれど、魚を釣り、野菜を作り、近くの山に登って楽しく過ごす。穏やかな二人の暮らしも、とても魅力的。
  • 2026年4月22日
    絶叫委員会
    普段聞き流してしまいそうな、世の中にあふれる言葉の数々をホムラさんは逃さない。短いエッセイだからと電車の中で読んでて、吹き出した回数多々あり。 でも、ドキッとする言葉の捕まえ方も。 言葉の直球勝負の例で、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」の一節 「すめらみことは戦ひに おほみづからは出でまさね」を「女の剛速球」と例えているのが、確かに!と。この一節を選んだ穂村さんの感覚っていいなと思った。
  • 2026年4月12日
    ききがたり ときをためる暮らし
    ききがたり ときをためる暮らし
    戦前生まれのご夫婦が、果樹を植え野菜を育て、良いものを修理して使い続ける暮らしを、月に1度、1年間通った編集者たちが聞き書きした本。 「体と心に気持ちが良いように暮らしたらそうなった」という感じで、気負ったところや押し付けがましさがなく、空気のようにお互いを尊重するふたりの生活。 共感できるところできないところ、いろいろだけど、自分が心地よい状態を探しながら生きていきたいなと思った。
  • 2026年4月7日
    捨てる女
    捨てる女
    『身体のいいなり』の続きで読む。 乳がんがきっかけで、物にまみれた生活が無理になった著者。溜め込んだ大量の本や家具たちを捨てる捨てる… 溜め込みっぷりが酷すぎるため、手放していく描写は爽快感に満ちている。 しかし「本はあれもこれも手放すべきではなかった…」という内容のあとがきには、そうだよねと共感した。
  • 2026年4月7日
    身体のいいなり
    『世界屠畜紀行』を読み終えて、こちらへ。 フリーライターが乳がんになった。病院通いに費用のこと、家族との関わり…細かなめんどくさいことが山積。 本人がなぜか元気になっていくこともあり、深刻な「闘病記」というよりは、カラッとした筆致で心の動きがリアルに描かれるエッセイ。小気味いいくらいに明るい。
  • 2026年4月5日
    死ぬまでに行きたい海 (新潮文庫 き 52-1)
    『ひみつのしつもん』『ねにもつタイプ』などのエッセイが好きなので、手にとった本。 関内、桜木町、三崎など風景が目に浮かぶ場所も多数あり。個人的に岸本佐知子の一番の魅力、少し心がザワザワするような妄想ワールドがこの本でも楽しめる。「YRP野比」「カノッサ」は特に好き。
  • 2026年3月28日
    エベレストは居酒屋です
    表紙の可愛らしさに魅かれて立ち読みしていたら、この本は連れて帰りたい!とレジに向かっていた。 看護師の給料でヒマラヤへ通い、「楽しく登って生きて帰る」を実践すること30回超。 8000m級14座の日本人女性初全制覇を過度に自慢することなく「自分が一番自分らしく居られる場所がヒマラヤだった」という清々しい冒険譚。 スケールは違っても自分の心地いい居場所は誰にでも必要だな、と強く共感した。
  • 2026年3月25日
    影に対して
    影に対して
    表題作「影に対して」は2020年に発見された未発表作。2025年度の共通テストに出題された部分を読んだのがきっかけ。 試験問題の部分だけでは味わえなかった、言葉にしなかった思い、あの時こうしていたら…の後悔の連続のようなやりきれなさ。「母」にまつわる六つの短編に登場する父、母、自分、伯母、叔父…どの人物もそれぞれに自分勝手で哀れでもあり、それがリアルだった。 読んでいて爽快になる小説ではないけれど、自分の内の方へ思いが向かう読書体験になった。読んでよかった。
  • 2026年3月22日
    ヤクザときどきピアノ 増補版
    ヤクザの世界を書くノンフィクションライターが、大きな仕事を終えた躁状態の中で決断したのは、念願のピアノで『ダンシング・クイーン』を弾くことだった… 軽いタッチの文章なので読みやすいけれど、楽器を仕事にするために練習に明け暮れた自分にとって、大人になって楽器を習うこと、教えることの意味について考えさせられる内容だった。 教えることは専門職だなと改めて感じたし、先生との相性が良ければ、大人になって楽器を学ぶことは本当に楽しいと思う。
  • 2026年3月17日
    それでも食べて生きてゆく 東京の台所
    「東京の台所」の、別れ(死別、離別)とその後に焦点を当てたルポ。 何も失わない人はいない、それでも食べて生きてゆくために、台所に立ちごはんを作る。 「食べてさえいればどうにかなるよ」と黙ってそばにいてくれるような、控えめなあたたかさを感じる本。
  • 2026年3月11日
    文庫版 地獄の楽しみ方
    15〜19歳の若者50名に向けた特別授業。 言葉のプロフェッショナルは「言葉は不完全なものだからSNSで炎上など当然のこと。語彙を増やし、言葉を言い換える鍛錬を。」と説き「私の言葉も鵜呑みにするなよ」と釘をさす。 「本の収納だけは愛と執念」 「頭の中こそ整理整頓」 などなど、名言のオンパレード。
  • 2026年3月3日
    母の最終講義
    母の最終講義
    余命半年から9年経つ父、50代前半で若年性認知症になった母との、遠距離介護も含めた30年間。両親の介護だけでなく、著者が取材先で出会った人々や旅先でのエピソードもちりばめたエッセイ集。 内容も充実していたけれど、実は装丁に一目惚れして購入。とっても手触りの良いクリーム色の紙。裏表紙のカバーに小さく「ありがとう、またね。」の文字。カバーを外すと現れる若い日の両親の写真。 デザインは脇田あすか。
    母の最終講義
  • 2026年3月2日
    世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR
    「屠殺」ではなく「屠畜」という言葉を筆者は選び、スケッチブックと好奇心と共に世界の屠畜場に乗り込んでいく。 韓国、バリ、エジプト、チェコ、モンゴル、インド、アメリカ…。 特に東京の芝浦での屠畜場から皮なめしまでのくだりは、「この丁寧な取材とスケッチは時間をかけて隅々まで読まないと!」と真剣に読んだ。 受け付けない人もいるかもしれないけど、美味しくお肉を食べる、そこまでの道のりを知ることができて私は良かった。 バリやモンゴルのように生き物を捌いて食べることが日常にある生活は、ある意味おおらかだなと思って、少し羨ましかった。
  • 2026年2月26日
    ロッコク・キッチン
    「おれたちの伝承館」は「通販生活」で取り上げられていた記事で興味があったのだけれど、この本を読んで、行きたいと思う気持ちが大きくなった。 チャイを作るひと、中華丼を作るひと、除染した畑で野菜を作るひと、夜だけの本屋を開くひと、の章に心惹かれた。 この本は川内さんの本ということもあり、どの人の言葉もどうしても川内さんを通した言葉になる。応募した人たちのエッセイ集もぜひ読んでみたい。
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