骨を彩る
31件の記録
わたなべ@skmmm12026年8月10日読み終わった再読 一度目は社会人になってすぐくらいに読んで、そのときはそのときでこう、心に刺さるエピソードで印象に残っていた本ではあるのだけど、社会人経験を積んで、結婚して子どもを産んで、私自身の経験が増えたことで前よりも身に染みる読書になった 生きていく中で当たり前にあると想定される環境なり、経験なり、普段意識しない多くの要素のうちの1つの喪失や獲得を骨として表していて、そうかこれも私の骨なのかって急に自覚して恥ずかしくなってしまった 特に、喪失を自覚するエピソードでは、当たり前の今の人間関係をいつか失うことを思って、それでも自分としては変わらず生きていくのか、って思って、急に実感を伴って骨を自覚してしまった
橘海月@amaretto3192024年10月31日読み終わった妻を亡くした夫と、母を亡くした娘。そして彼らの周囲の人達を描いた五つの物語。読み終えた後に表紙を見返すと、ハラハラ散る銀杏がとてつもなく尊く美しく思えてくる。綾瀬まるはどうしようもない苦しさと、同時に優しさを描くのが上手い。苦しいけどそれだけではない暖かさ。 特に小春の「やわらかい骨」が印象に残った。父視点の「指のたより」はホラー並に怖かったのに、小春の物語は、苦しいながらも明らかに希望があって全然印象が違った。銀杏が降る並木道も、歪な思いを抱えた友人も、真っ直ぐさが眩しく苦しい彼氏も、全部がかけがえのない大切なものだと思えた。傷つけてしまうそれすらも、全て。
慎@sin_gt912022年6月25日かつて読んだなくしたものがあって足りないものがあってやりきれないものがあるけれどそれは別の何かによって補われたり補われた気がしたりして自らの骨となり生活が作られていって誰もがそれぞれの生き辛さと一緒に生きているんだろうなと改めて気付かされ読み終わった後に表紙の絵を眺めあさのあつこさんの解説を読みやっと心に落ち着かせ「暗い夜星を数えて」で作者の作品に初めて触れた身としては連作短編の繋げ方の絶妙さに魅了され他も読んでみたいと思いただ伝えるだけではなく読み手に体験させるような多くの表現にどこかの骨を彩られてしまった気がする。
























