今年は幸田文ばっかり読んでる。 どの作品を読んでも主人公のガサガサした強さと、その反対に妙に繊細なところもあるのがわたし自身と重なってしまう。夏のぼんやりした眠さからぐいっと現実に戻されるようなかんじがする。 電車でバスでぐいぐいと読み進めて、降りて淡い夕焼け空のぼやけた雲を見た。あのなんとも言えないたしかな感じと、幸田文の余韻がとても似ている。

フラヌール書店にて📚

夫からの誕生日プレゼント！！

痛いほど切なかった、さみしかった。 継母との溝は、血が繋がってないことなんかじゃなく 『弱い存在である』ということの捉え方、身の置き方が圧倒的にちがうから、なんだか心が通わなかったんじゃないかなあと思った。 そして命は、ふわりふわりと羽のように薄く削られていって、終わる時もふわり、なのだなあと思ったりした。 文学っていのちがあるなあ〜〜、いのちの柔らかさがある。

なぜか毎年春は次々と小説を買ってしまいがち

女生徒がどうしても読みたくて探していたら 大好きなちくま日本文学のシリーズで見つけてうれしい 追記：女生徒だけ読んだ（いま読むべき話はやっぱりあちらから呼ぶんだと思った）

ラストも、著者のことばも 余韻が素晴らしい…… 幸田文かっこよすぎる。憧れすぎる

当事者すぎて苦しかったけど読んでよかった