天国旅行

25件の記録
- ran@ranraranruran2025年6月15日読み終わった死を突きつけられるお話ばかりなのに、読み終わった後には生きてさえいれば、きっと良いこともあるって思わせてくれるから不思議。全ては生きてるからこそ得られる感情。
- ぽーすけ@po0o0osk2025年6月13日読み終わった過去を上書きできる、ということ。一言では言い表せない関係。人間関係は「好き」「嫌い」のきれいな区別だけでなく、とりまく環境、利害などが、グレーに絡まり合いながら取り結ばれる。
- ゆげの@hoochaa2025年6月7日買った読み終わった心中について扱った短編集 ・炎(先輩が校庭で焼身自殺した理由を彼の彼女とともに暴く話):後味わるくてよかった。後味悪いというか、死に残された人のどうしようもなさみたいなものとか、自死を選びうるような現実のどつしようもさなとかをベッタリされてスッキリしない感じ。 ・星屑ドライブ(死んだ彼女が幽霊となって一緒に生活してる話):死との向き合いみたいなのもあるけど、それ以前に1人と1霊が楽しそうに生活してるのが面白くてよかった。
- 宮子@miyako2025年4月20日読み終わったかつて読んだ🚃再読。心中をテーマにした三浦しをんの短編小説集。 三浦しをんの短編小説集は『きみはポラリス』が好きで何度も読み返しているが、恋愛が主題のあちらと違い『天国旅行』は死ぬことを扱うため、必然的に暗い話が多い。明るい物語が好きなので、今回はかなり久しぶりに全収録作品を再読した。 一番好きな作品は『初盆の客』。祖母の初盆にやってきた見知らぬ男から語られる、秘められた不思議な過去のお話。こういう明るく不可思議なストーリーはわくわくするので、『初盆の客』だけは結構読み返すことが多い。ウメおばあさんが最期にとった行動も物語のオチも好き。 すっかり忘れていたのだが、最後の解説ページを読んで「言われてみれば……」と思い、『遺言』をまたすぐに読み返した。確かに解説の通り、その描写が一切ないのである。読み返したときに一周目とは異なる脳内イメージになることもあるのが小説の面白いところだ。それはそれとして、著者はどう想定していたのかを教えてほしい気持ちもちょっとある。『森の奥』の青木くんはあのあとどこへ向かったのかとか、『炎』の立木先輩や初音の心中(しんちゅう)とか。