理由のない場所
17件の記録
可@fuwari92026年6月23日読み終わった息子を自死で亡くした母親が、頭の中で息子と対話をする。何かが解決するわけではなく、もう亡くなった息子はもちろん帰ってこず、その存在には手が届かない。喪失の悲しみを抱えたまま、ただただ言葉を使って考える。それを読む私は一文一文立ち止まり、ぐるぐると思考を巡らす。 簡単に答えを出さない本が大好きなので、この本が気に入った。とても好き。





月と星@moon_star2026年1月27日図書館本読んでいる先に『自然のものはただ育つ』を読んだからなのか、このような小説の形をとっていることに困惑してしまう。 どこにも存在しない空間で、もう生きてはいない長男と会話するということ。これをどう解釈したらいいのだろう。 読み進める内に、このスタイルに慣れてはきた。 1人で2人分の思考をすることで、長男の死の理由を考えては書き、考えては書きしたのだろうか。 読みながら辛い。







月と星@moon_star2026年1月27日読み終わった最後まで苦しみは私から消えることはなかった。 読むうちにこの設定には徐々に慣れてはきた。 正気を保つために、書くしかなかったのだろう。子を失った哀しみ苦しみ喪失感。 もう生きてはいない息子と、全ての隔たりをなくして会話する。精神は大丈夫なんだろうか、と初めは思っていた。だってこれは、全て著者1人の頭の中でなされているから。問いかけも答えも何もかも2人分。 でも、これは自分を救うための行為なんだろうと思うに至った。 苦しかっただろう。 この後に次男もいなくなることを、この時はまだ知らなかったんだ。 そう思うとますます辛かった。 引用 「時間は一方通行だ。でも精神はあちこちの方向に向かう。」






翠@noctambulist2025年12月1日読み終わった時制を超越した世界で為される、鋭利な対話。それは実際の会話ではなく、息子を喪った母親の内的な体験だ。精神の苦闘に対して感想を述べるのは憚られるけれど、私にとっても書くことは抗うことで、癒すことでもある。その力を信じるほかないと、強く思う。











