心臓の風化
8件の記録
Yo@otsuki2026年7月31日読み終わった詩は花束ではなく舌禍、夕に生る腐つた柿のうつくしい蔕 ごめんねごめんね言葉は殺せないだからあなたを銀杏にすることはできない 空をゆく鳥、雪がふり傘をさくあなた 心臓は風化しない ひとづたひ輪郭のみに語られる死を(つまり詩を)聴いて芍薬 鞦韆はたれも乗らずに揺れてゐず風もふかずにこの世もあらず コンビニの袋の耳を傘にかけ静かな雪の街を歩いた 顔の油に絡まつて死ぬ羽虫にも(突撃ーッ)といふ(突撃ーッ)がある iPhoneを落として映る壁紙が床に真冬の海をひらいた 酔ふときは指の尖から痺れきて冷やしても冷やしてもぬるいストロング・ゼロ 最初からこの世は地獄 あきらめよ びたびたと魚のやうに降る雨 雨(ガンギマリ) 飛白(かすれ)つつふるあなたらを桜のやうだと思ふが言へず コンドームさんと呼んだら怒られて0.01ミリの春の陽のなか お茶の中うすく脂が浮いてゐて視界のぎりぎりに菊がある 原稿(ちんちん)を書いても書いても花になることにこんなに支へられるなんて 殺しますよと冗談をいふ時にくる夕暮れは雲、萼、火(ほむら)掠めて
ヤマダ!@ts_o_tw2026年2月10日読み終わったSさんのおすすめ。何回も歩いたことある道なのに初めて開いてるのを見た古本屋に入ってみたらあったので購入。気に入った歌をいくつか引く。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 詩は花束ではなく舌禍、夕(ゆふ)に生(な)る腐つた柿のうつくしい蔕 肉体のなかにある夜をこぼさずにどこまで歩きつづけるのかな 魚を切れば魚は卒塔婆 かすかなかなしみこそたのしくて 遠きみづからに魚をまどはせて見てゐた 隠すほど裸、切るほど花の薔薇、眠れば眠るほどきみは死者 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
- 本を食べない山羊@goat1234562025年6月3日読み終わった言語野に雪ふりなにもみわたせぬわれは無力でただただ白い という歌に、ここ数年抱えていた「私は語る言葉を持っていない……持っていないというか見えない……」という気持ちを掬い上げてもらったような感じがする。








