浅草十二階

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ジクロロ@jirowcrew2026年10月6日読んでる(望遠鏡で)見ようとして見られる。視線が合う。魅入られるとはまさにこの過程を通して行われる。しかしじつは見ているのは男の側だけだ。女の側から覗かれていると分かる距離ではない。なのに男は、こちらに向かって笑い、手招きをする女を一方的に発見する。 単に遠くのものが大きく見えるようになった、という話ではない。笑みを返しこちらを招くと見えるほどに相手が近く感じられるようになった、という話だ。望遠鏡は視線を拡大しただけでなく、遠いできごとを近くに引き寄せるメディアとして語られている。 (第3階 人のまなざし・美人へのまなざし) 「遠いできごとを近くに引き寄せるメディア」 そのメディアは「美人」という言葉だけではあきたらず、像を求める。美人そのものではなく、美人の像を引き寄せる。 幸福論では幸福そのものがつかめないのと同様、望遠鏡では美人に触れることはできない。 そこに介在するものが挟まること、「媒介」。 「十二階」とはあるものを「憧れ」として視覚化し、引き寄せているようで遠ざける、不可思議な「眺め」のことを言っているのでは。
sataka@satakan_4432026年9月16日読み終わったかつて存在した浅草十二階、あるいは凌雲閣といわれる塔をめぐる話は、塔からのまなざしと塔へのまなざしが交錯し、メディア論、都市論、風俗・文化論、果ては文芸論までを横断する議論に発展していく。塔そのものを表象するように魅惑的で、強烈な評論。







