若きウェルテルの悩み

17件の記録
- book & wine 方方@houbou_enzan2025年8月15日読み終わった想像以上によかった。 「ゲーテはすべてを言った」を読んだので、今年ぜひゲーテを読みたかったので満足。ゲーテらしい名言もあちこちにあった。今の年齢で読んだのも良かったのかもしれない。 とにかく独白の勢いがすごくて、これはなんなんだ?と酩酊感を感じながら読み終えて、解説までいったら、実は、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」には、翻訳する上で底本となる作品が二つあり、初版と改訂版で、この「勢い」がまったく違うらしい。初版のほうが、贅肉のつく前の粗削りな直情がよく表現されているとのこと。 この光文社古典新訳文庫の訳は、すごく自分に合ってたのかもと思った。この勢いに乗せられるかのように、最後まで一気読みであった。
- なゆた@nayuta2025年7月31日読み終わったウェルテルの勢いに気圧された 今で言うメンヘラだー めちゃくちゃ思い詰めちゃってた 色々な作品に影響を与えた名作をこんなに現代を生きる私にも伝わるように訳してくれて感謝しかない。 光文社古典新訳いつもありがとう。
- CandidE@araxia2025年7月19日読み終わった情緒のインフレで世界を焼き尽くす、18世紀メンヘラ男子アイドルの爆誕。感情ダダ漏れ系文学の始祖。オールタイムベスト。訳が読みやすかった! 原文の版の選択に工夫があったとのこと。
- ノエラプトル@Di_Noel022025年3月3日読み終わった正直難しく感じる箇所も多くて、もっと文学や宗教が分かるようになってから再度読み返したいとも思うが、ともあれ結末に衝撃を受けた。 訳者解説によると、発表された当時、若い読者から自死する人が出るほどの反響だったとか。 想い人・ロッテや、まわりの人々、社会に対する、ウェルテルの苦悩、葛藤、絶望が、彼の書く手紙を通してじわじわと伝わってくる。 絶対に結ばれることがないと分かっている相手を、それでも「この人しかいない」と深く愛し、苦しみ続けるウェルテルの恋心を思うと、胸がじくじくと痛む。 特に、ロッテの婚約者・アルベルトと口論する場面のウェルテルの言葉がすごく印象に残っている。曰く、 病気に侵されて気力を失い、体が言うことを聞かず、自力でも立てず、一縷の望みにかけても元気になれないとき、それを死に至る病と呼ぶ。それと同じく人間の精神だって、いろいろな印象や観念に取り憑かれ、熱情が湧き上がると、冷静に考える力を奪い去り、自身を破滅に追い込むことがあると。 手紙を読み進めるにつれ、ウェルテルの直情的で激しすぎる恋心も、彼自身をじわじわと精神的に追い詰めていったことが分かる。 自死を選んでしまう人の心情が、皆こんな感じだとは言い切れないかもしれないが、不安定で危うく、繊細な人間であるがゆえの選択なのだろうか。
- らてちょこ@latecho_legal2025年2月12日読み終わった愛のなんと苦しいことか! 自然を愛する青年ウェルテルが出会ってしまったのは、婚約者を有する美女シャルロッテ。恋してはならない、しかし恋せずにはいられない。 ゲーテが自分の経験を思い浮かべながら書いたであろう不朽の名作。2人の行く末は悲劇か、あるいは。
- Honegger@Yiddish1900年1月1日買った「初版」からの翻訳で、帯には「身悶え不可避の読書体験。 恋心爆発!」と。 新宿の紀伊國屋でレクラム文庫で初版版のドイツ語原文が購入できたので、まあその勉強用も兼ねて購入。 「ロッテ」(企業名)がこの作品のヒロインの名前から来ていることは意外に知られていませんね。