若きウェルテルの悩み

10件の記録
- ノエラプトル@Di_Noel022025年3月3日読み終わった正直難しく感じる箇所も多くて、もっと文学や宗教が分かるようになってから再度読み返したいとも思うが、ともあれ結末に衝撃を受けた。 訳者解説によると、発表された当時、若い読者から自死する人が出るほどの反響だったとか。 想い人・ロッテや、まわりの人々、社会に対する、ウェルテルの苦悩、葛藤、絶望が、彼の書く手紙を通してじわじわと伝わってくる。 絶対に結ばれることがないと分かっている相手を、それでも「この人しかいない」と深く愛し、苦しみ続けるウェルテルの恋心を思うと、胸がじくじくと痛む。 特に、ロッテの婚約者・アルベルトと口論する場面のウェルテルの言葉がすごく印象に残っている。曰く、 病気に侵されて気力を失い、体が言うことを聞かず、自力でも立てず、一縷の望みにかけても元気になれないとき、それを死に至る病と呼ぶ。それと同じく人間の精神だって、いろいろな印象や観念に取り憑かれ、熱情が湧き上がると、冷静に考える力を奪い去り、自身を破滅に追い込むことがあると。 手紙を読み進めるにつれ、ウェルテルの直情的で激しすぎる恋心も、彼自身をじわじわと精神的に追い詰めていったことが分かる。 自死を選んでしまう人の心情が、皆こんな感じだとは言い切れないかもしれないが、不安定で危うく、繊細な人間であるがゆえの選択なのだろうか。
- らてちょこ@latecho_legal2025年2月12日読み終わった愛のなんと苦しいことか! 自然を愛する青年ウェルテルが出会ってしまったのは、婚約者を有する美女シャルロッテ。恋してはならない、しかし恋せずにはいられない。 ゲーテが自分の経験を思い浮かべながら書いたであろう不朽の名作。2人の行く末は悲劇か、あるいは。
- Honegger@Yiddish1900年1月1日買った「初版」からの翻訳で、帯には「身悶え不可避の読書体験。 恋心爆発!」と。 新宿の紀伊國屋でレクラム文庫で初版版のドイツ語原文が購入できたので、まあその勉強用も兼ねて購入。 「ロッテ」(企業名)がこの作品のヒロインの名前から来ていることは意外に知られていませんね。