

えまち
@dn654sakata
京極夏彦・森見登美彦作品を主に。
積読本を少しずつ消化中です。
- 2025年5月16日小さな鳩田山花袋読み終わった図書館のリサイクル資料として頂いてきた1冊。 装丁に惹かれて作者もよく知らずに読んだら可愛らしいお話し。 小さな男の子の成長物語、大正の頃の作品なので旧漢字や大和言葉が多い。 印刷も古い為か途中の文章が抜けていたりもしてそれも味がある。 著者の家族写真や鳩のイラスト、挿絵も良かった。
- 2025年5月12日ルパン対ホームズモーリス・ルブラン,平岡敦読み終わった買った本日読了、10年程前に購入。 先日読んだ二つえくぼの女とはまた別の翻訳者で、こちらは現代的な言葉で訳されている為だいぶ読みやすい。 タイトル通りルパンとホームズの直接対決、青いダイヤモンドとユダヤのランプをめぐる2つの事件。 ルパンをメインテーマとした物語故、ホームズとワトスンのイメージにスマートさが欠けている印象(しかし本編はほぼホームズ視点) この辺は読んだ後に解説までいくと共感できる部分があり面白いと思う。 原題ではコナン・ドイルからの許可がおりずシャーロック・ホームズの名前を変えた事が伺える、こちらも解説にある通り。 とにかくルパンがひたすら紳士でお茶目で義賊のようではあるがやる事はわりと容赦ない。 他ではあまり見られない振り回される側のホームズを楽しむ作品とも言える。 *写真の野口英世は栞代わりのテレカ
- 2025年5月3日狐花 葉不見冥府路行京極夏彦読み終わった買った本日読了、歌舞伎の演目として書かれた作品。 百鬼夜行シリーズの時代よりも昔の事、江戸での中禪寺による憑き物落としの物語。 始まりは絡新婦を、終わりは姑獲鳥を彷彿とさせる物語の展開。 従来の妖怪に絡めた憑き物落としや、お馴染みの長い蘊蓄は無いがテンポよく予想を裏切ってくる。 他の作品に比べて読みやすいボリュームで仄暗い世界をしっとりと堪能できる。
- 2025年4月24日V3万城目学,上田誠,森見登美彦読み終わった買った売れっ子作家さんもこういう試みをするのだな〜とワクワクした1冊。 先日読んだ森見氏のSHの凱旋の方とはまた違うテイストで楽しめた。 万城目氏の作品は初めましてだが、禿頭倶楽部は挿絵のシュールさと相まってお気に入り。 こちらはBOOTH通販で購入。
- 2025年4月22日シャーロック・ホームズの凱旋森見登美彦読み終わった買った積読消化、本日読了。 登場人物はシャーロック・ホームズシリーズにおけるレギュラーメンバー達。 物語の世界はビクトリア朝京都、要は京都とロンドンが融合した世界と言える。 ここでの221Bを拠点とするホームズのスランプをめぐるワトソン視点の不思議な物語。 過去の事件についてはおおまかに語られるのみで、詳細はほぼ触れられていない。 いずれかのシャーロック・ホームズ作品を知っているとより楽しめるであろう。 今作を入り口にするも良し。 装丁も素晴らしく、カバーを外すと洋書の佇まいで本書を楽しむスパイスとして一役買っている所も憎い。 ハードカバーの良さをこれほどに引き出すデザインも昨今珍しいような気もする、是非一度現物を手に取ってみて欲しい。
- 2025年4月4日ああ夢城+歴史のふし穴岡峰光舟読み終わった買った本日読了、バックホーンのベース担当岡峰氏が日本100名城制覇に伴い音楽雑誌のコラムにて発表した城と歴史の裏話5年分をまとめた1冊。 購入から随分と経ったが、家族が大河ドラマを見出した為今こそ!というタイミングで一気読み。 コラムならではの軽妙な語り口で読みやすく、なかなか衝撃な豆知識?もあり面白く読めた。 城ネタ3年、戦国〜戦後ネタ2年のコラムとありなかなかのボリューム。 特に戦国あたりのドラマや映画を見たくらいの背景の補強や、日本史の入り口にしてもオススメ。
- 2025年4月1日少年と犬馳星周読み終わった買った本日読了、4年ほど積読していたがTVCMで実写化を知り冒頭だけ読んだままになっていたので再読。 多聞というはぐれ犬が様々な人間の人生を通過し、寄り添い、見届ける物語。 出会うものは皆神の遣いや、守護天使などとも表現するが、それは同時に終わりに導く者でもあるといえる。 犬と暮らす身としては彼を見送ってきたそれぞれの通過点(拾い主)に敬意さえ感じるほど、一度愛した犬とは離れ難い存在だと共感する。
- 2025年3月29日虚談京極夏彦読み終わった買った本日読了、7年積読。 その名の通り嘘であるし、誰かにとっては事実(ほんとう)である。 そんな談話のオムニバス。 その中でもキイロは虚言少年を彷彿とさせるものでとても気に入っている。
- 2025年3月25日リケイ文芸同盟向井湘吾読み終わった買った積読しておよそ10年経ったが、ようやく読了。 数学畑の編集者と、大学からの付き合いの営業マン。 理系とあって理路整然とした思想のもと、自他の感情と理性とに向き合っていく。 畑違いとも言えそうな環境下で奮闘する主人公と同僚たちの目指す本づくりと、人間模様の織りなすヒューマンドラマ的お仕事小説。 ソフトカバーの為か紐無しの為、栞の用意をお忘れなく。
- 2025年3月20日怪盗ルパン 二つえくぼの女 (レトロ図書館)モーリス・ルブラン読み終わった買った買ってから随分と積読していた作品。 ルパンシリーズは以前に児童書版で読んで面白かった為、書店で購入した。 翻訳家によって読みやすさはだいぶ変わるものだと痛感した、明治頃に翻訳された為に語彙が難解で度々検索しながら読み進めた。 語調もかなり芝居がかっており慣れてくればそれもこの喜劇?のスパイスといった風情がある。 女にまつわる謎や怪盗たちの三つ巴に程よく振り回される。 独立したストーリーの為、本作単体でも楽しめる一冊。
- 2025年3月15日城崎にて 四篇あをにまる,円居挽,森見登美彦,草香去来読み終わった本日読了、昨年秋頃に半分まで読んでそのままになっていた。 城崎を題材にしたそれぞれの短編集。 殆ど初めましての作家陣であったがどれも面白かった、お気に入りは草香去来氏の城崎にて。 どことなく和山やま作品と同じタイプの匂いがする、哀愁漂うコメディとキレのあるツッコミがツボ。
- 2025年3月14日
- 2025年3月4日書楼弔堂 待宵京極夏彦読み終わった買った長いこと買い置きしていた今作も読了、1番鬱屈とした語り部であったがこの世捨て人のような所に少しずつ共感したり人間味を感じられてどんどん惹き込まれていった。 彼と客たちの素性が少しずつ明らかになる過程を想像しながら楽しめる作品。
- 2015年3月8日
- 2008年1月26日
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