失われたいくつかの物の目録

14件の記録
本屋lighthouse@books-lighthouse2025年11月5日読み終わったものっそい集中力で仕事をこなしてしまい、すべてが尽きてしまった。失われたものの目録のなかに集中力を書き足し、私は本を読み終えた。






本屋lighthouse@books-lighthouse2025年11月3日読んでる木場まで橋本さんと電車で移動し、私は菊川方面へ歩く。途中のバーミヤンで炭水化物を摂る。 私たちは知っている、言葉や記号の意味は変化するものだということを。長い間、並んで記された三つの点(・・・)は失われたもの、未知のものを指したが、いつしか口に出されなかったこと、言葉にしえないことをも表すようになり、削られたもの、省略されたものだけでなく、未決定のものをも示すようになった。こうして三つの点は、暗示されたことを最後まで考え、欠けているものを想像するよう促す記号となった。それは言葉にしえないことや黙殺されたこと、不快なことや卑猥なこと、有罪とされることや推測的なこと、そして省略の特別な一変種として、本源的な事柄を置き換える代替物である。(p.131)








本屋lighthouse@books-lighthouse2025年11月1日読み始めた記憶とか書き残すとかそういったことをテーマにしたものを読み続けていたこの数ヶ月のような気がして、自然と本書が選ばれた。 記憶に残ったのはある奇妙な状況、つまり居住地の中心にマルクト広場ではなく、緑なす若い菩提樹の木陰に、鋳鉄の柵に囲われる形で墓地があるのを発見したことだった。(中略)。彼女は台所で料理をしながら、早くに亡くなった息子の墓を垣間見ることができるのだった。(中略)。デンマーク語で「小さな島」とか「水に囲まれた」という意味の名前を持つこの場所に住む人々は、同じくらいの緯度の国々で通常行われているように、共同体の内部から市門の外へと死者たちを追放する代わりに、死者たちを文字通り町の中心に迎え入れた。だからこそ、より生に近いのだと。(p.11〜12) エマ・ドナヒュー『星のせいにして』(河出書房新社)を思い出す。あの小説における死も距離が近かった。そして死は閉じ込められていた。病院の地下に、あるいは病室に、とにかくグッと押し込められ、押し込められるがゆえに忘れられていた。それとも忘れるために、ないものにするために、そうしていたのかもしれない。町の中心にある死と、病院の中心にある死は、明らかに違うものらしい。そして墓地がすぐそばにある暮らしというのは、幕張の祖父母がしていることであり、週に数回そこに行っている私もまた、その暮らしの範疇にいる。










本屋lighthouse@books-lighthouse2025年9月15日買った@ 今野書店今野書店で『創作者のための読書術』翻訳担当の中田勝猛さんが駐在&フェアをしているとのことで、来訪しこれを購入。本チャンネルでのインタビュー時と同様に、たのしくおしゃべりをしてしまった。花本さんはおやすみのため、中田さんに言伝を頼む。ちょっとー!来るなら来るって言ってよー!と悔しがる花本さんが目に浮かぶ。




ricochet@ricochet2025年5月23日読み終わった借りてきた失われた物たちを悼む12の物語が歴史小説風、独白、ネイチャーライティングなど様々なスタイルで語られる。それは追悼の儀式であり、墓標であり、アーカイブであり、過去と未来が交錯する場所であるらしい。各章ごとにはさまれる、紺地にほんのりと金色のモチーフが浮かび上がる扉が凝っていて美しい。 ある程度集中と熱量を要する文章は個人的にはあまり好みではなかったけれども、ゲーリケの一角獣やグライフスヴァルト港の自然描写は美しかった。




虫の息太郎@pampapam_13322025年3月6日かつて読んだタイトル一本釣りなのに著者名で買ったよ。表紙を撫で続けて1日が終わる本。田舎の書店(家から最寄り)なのにユーディットシャランスキーが2冊もあったの普通に奇跡すぎて感謝したのは去年だっけ一昨年だっけ。 「はじめに」だけでも最高だしサッフォーの短編はめちゃくちゃ感動した。でも異常おじさんの話でガン萎えした記憶がめちゃくちゃ強い。








