小鳥たちの計画
18件の記録
文庫のある生活♪@bunko_mylife2026年8月3日読み終わった荒内佑『小鳥たちの計画』(ちくま文庫) #読了 「西東京」という軸を感じる一冊。 23区にあるものとないもの。郊外に生まれ、ありふれた日常の中に、芽生え、息づいてきた小さな感性の欠片たち。断片的かつ不定形ながらも、それぞれが小さな光を放つ、音楽家(cero)・荒内佑氏の幼少〜青春〜現在へと繋がる回想記。 本人は否定するだろうが、本書からは「西東京」という土地からは切り離せない著者のアイデンティティを強く感じた。23区内の意味のある「場所」と西東京というある意味で代替可能な「空間」。多感な才能は常に「場所」を求めながらも、完全にそこに止まる訳ではなく、適度な距離感を保ち続けているのだ。 本書の表紙カバーの看板さえ撤去された大手ファミレスチェーン1号店は、現在では何事も無かったかのように新たな「空間」として代替され、地図は書き換えられている。あまりにも「絵にならない」この写真に、著者のささやかな意地のようなものを感じた。
Takahiro Hirano@taka_1642026年7月31日読み終わったちょうど、ceroのライブがあるタイミングで発売になり、手に取った。 「音楽偏差値」なんていうと失礼なのかもしれないけど、ceroの音楽を聴くと、「なんて音楽偏差値が高いんだ…」という気持ちになる。音楽に限らない膨大なリファレンスの上に、この音楽が成り立っているんだろうなという気がしてしまう。このエッセイ集を読んで、それが中央線文化圏と地続きであるのだなと思った。 とはいえ、荒内さんの実感からすると、ご自身は東京郊外の出身であるということへの両儀的な想いが強いのだろう。だが、地方出身の人間からすると、東京郊外が持つ磁場みたいなものは、体感としてよく分からない。















