灯台へ

21件の記録
- monami@kiroku_library2025年6月10日読み終わった母への慕情、父への愛憎をどうしてこんなに的確に言い表せるのか。いや、そもそもどうしてこれがフィクションたり得るのか。だって彼らは、この本の中でこんなにも生々しく美しく人間らしく在るのに。 それはまるで写生なのだ。出来事を丹念に描き切っている。この本のリリーが光景を前に、絵に向き合うみたいな誠実さで。しかし、それでもこの作品が本当にフィクションだなんて言えるのか。 もう一度、読みたい。何度だってこの文章に向き合いたい。そうすることで、自分自身にも向き合えるような感覚になる。もっと言えば、自分を見つけることができるのだ。 一度読んだだけでは、過ぎゆく風のようだった。 向き合うのはまだまだこれから。そんな本に出会えたことが今はただ嬉しい。
- monami@kiroku_library2025年4月15日読み始めたはじめて読むヴァージニア・ウルフ。勝手にキャサリン・マンスフィールド味を求めていたけど、もうすこしロジカルな雰囲気なのかしら。はてさて読み味はいかほど。
- fuyunowaqs@paajiiym2024年9月28日NotForMe比喩や例示の多い文章は好みではないので、手放しに楽しめたとは言いがたい読書体験だった。登場人物たちの距離が近すぎるし、それぞれの独白が連なる構成で、知りたくないことまで書かれている。 ただ、うろんで窮屈な第1部を耐えた先の第2部、とくに245ページ以降の解放感には胸を打たれた。家の清掃と修繕の描写に、ひそかに報われたとさえ感じた。第3部に入るとその煌めきはたちまち失われてしまって、それがまたよかった。
- mkt@mkthnsk2024年2月1日買った積んでるずっと読みたいと思っててついに買ったのに、少し読み始めたけど全然入り込めなくて積んでる。 短編の方が好きかも。ダロウェイ夫人もイマイチのれなかった。 でもいつか読むタイミングが来ると思う。