学力は「ごめんなさい」にあらわれる

13件の記録
- まめご@mmg_862025年9月14日読み終わった聞く・話す・書く・読む・解くという子どもにとって日常的な行動について、それぞれキーワードを挙げながら、その言葉の意味と価値を正しく理解させることの重要性を説いている。 例えば、誰かが話をする場面で子どもに言いがちな「静かにしなさい」という言葉。 大人ならこの言葉に「黙って人の話に耳を傾けなさい」という真意を汲み取るけれど、子どもが「静かにする」という言葉を「とにかく声や音を発さずにじっとしていればいい」と理解している場合、人の話に注意を向けるということまではしない。 「静かにする」という言葉を「黙って話をしっかり聞く」ということだと理解させるために、私たち大人はどうすれば良いのかーというような話が、現役小学校教諭の著者による分かりやすい説明で展開される。 小学生の子がいる身として、耳が痛かったり共感したり不思議に思っていたことに合点がいったり、これからに活かせそうだなと思うことも多かった。 各章の冒頭で「予習」としてこれから何を問題として取り上げるかの要約が、末尾で「復習」として箇条書きになった結論が、それぞれ1ページずつにまとめられていて参考書のようになっている。 記憶が薄れてもそこだけ読み返せばあらましは復習しやすそうだ。 図書館に返すまでに何度かおさらいしよう。
- rina@r_1_n2025年8月12日読み終わったタイトルにひかれて手に取った本。 学力向上を目的として手に取ったというよりは、なぜ「ごめんなさい」にあらわれるのかが気になって。この本を読んで、漠然と考えていたことに輪郭を与えてもらった気がする。子どもに、ことばが持つ意味はもちろん、価値観をどう伝えていくか。自分自身はそのことばに対してどのような意味や価値観をのせて発しているか。固くなりすぎても、と思うけれどもう少し注意深くことばを使いたいと思ったし、何よりそういう姿勢を子どもに見せたいと思った。