誤解を招いたとしたら申し訳ない 政治の言葉/言葉の政治
29件の記録
ヒヨリ@charonll2026年8月27日ちょっと開いた政治の場において使われる言葉の軽さについて考えたいと思って借りてきた。「桜を見る会」に関して反社会的勢力を「定義することは困難である」とした政府や、杉田水脈議員のツイッターにおける誹謗中傷への「いいね」についての裁判所の解釈などが興味深かった。いずれもっとちゃんと読み込みたい。 ・「誤解を招いたとしたら申し訳ない」のような条件つきの謝罪は、本当の意味での謝罪ではないーー謝罪もどきにすぎないーーとときに非難される。ただし、こうした非難に値するのは、 自分が悪いことをしたとわかっていてする条件つき謝罪であり、条件つき謝罪一般ではない。 ・謝罪に条件をつける、というのは謝罪のリデザインだ。謝罪に限らず、発語内の力は、必要に応じて作り変えることができる。既存の発語内行為では十分対応できない問題に対処するために発語内の力を改良したり、新たな発語内の力を作ったりする営みを、言語行為工学と呼ぶ。 ・言葉の意味や発語内の力を自分の都合のいいように捻じ曲げる行いの横行は、それを牽制すべく意味や力を変える余地そのものを制限する一種の圧力になりうるということだ。意味の表と裏の揺らぎを利用した言質逃れは、このようにして今あるコミュニケーションの仕組みをじわじわと蝕んでいきうる。 →こうした構造を指摘することが、言質の揺らぎを利用した責任逃れを牽制しコミュニケーションの豊かさを守る一助になるのではないか。

さや@saya_shoten2025年4月30日読み始めた借りてきたマルジナリア書店で知った。 読んでいて「そんなつもりはなかった」と繰り返される徒労感を思い出した。SNSであるが故に何を言ったか全部残っていて、一つひとつの言葉の辻褄の合わなさに反論しても「こんなにも忙しい私を追い詰めないで!」と逆ギレされたことあるなぁ。 「本人のことは本人にしかわからない」論法で納得したフリをするしかなくなる。そして黙って去る。 「何度も謝ってくれたけど、謝っている様に見えない」と伝えたらびっくりされたこともあるなぁ。 まぁ私含めて、ホントに辻褄の合わなさに気付いてない時あるしね。気付きたくないもある。
たなぱんだ@tanapanda2025年2月16日読み終わった感想「誤解を招いたとしたら申し訳ない」のような政治家の無理筋な弁明が、なぜ機能するのかを議論した一冊。 そういう無理筋な弁明があることは、言語表現の豊かさの裏返しなのだと気付かされた。もちろん「言葉の豊かさは守りつつ、それを悪用した弁明を減らすにはどうすべきか」という点は考えるべきだけど、「誤解を招いたとしたら申し訳ない」が機能してしまうこと自体は、あながち悪いことじゃないんだなと少し前向きになれた。 なんとなく、全体の2/3くらいを使って展開される「否認可能性」の議論は、期待効用と主観確率のベイズ更新の枠組みでモデル化できそうな気がした。数理モデルで一般化しつつ、この本で取り上げられている様々な否認可能性の基準を具体例として扱えば、より全体像が見えやすい気がする。 引きのある話題から入って、語用論や意味論を援用して掘り下げていくスタイルなので、YouTubeの「ゆる言語学ラジオ」が好きであればハマる本だと思った。新書よりは骨太だけど、専門書みたいに事前知識を要求されるわけではないので、選書らしいレベル感。途中で議論が込み入る部分もあったけど、「これから何を主張するのか」「この章の要点は何か」が逐一整理されていて、論旨は追いやすかった。

















