死との約束

死との約束
死との約束
アガサ・クリスティー
高橋豊
早川書房
2004年5月14日
5件の記録
  • 蛍
    @bcgcco
    2025年10月7日
    「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ」という衝撃の一言から始まり、疑わしい人物が次々と登場する中、なかなか姿を表さないポアロ。 遂に起こった殺人に、犯人探しが始まるが、証拠は一つもなく、殺人の立証は難しいように思われた。そんな中やっと登場したポアロが、灰色の脳細胞を使いお得意の推理ゲームを始める…という話。これだ!と思わせる、クリスティの良さが詰まった名著。 24時間以内に犯人を見つけると静かに宣言するポアロ、制限付きの展開も珍しくて良い。 解決ショーもポアロ節が存分に発揮されていて読んでいて気持ちがいい。人が人を想う気持ちをうまくトリックに取り入れ、このあたりも舌を巻いた。
  • スカイ
    スカイ
    @skygrey
    2025年10月4日
    第1部を読み終わった 人間ドラマに惹き込まれる
  • スカイ
    スカイ
    @skygrey
    2025年9月28日
    出だしから面白い
  • niwa
    niwa
    @niwabun
    2025年6月30日
  • 無題
    無題
    @______enrai
    2025年4月6日
    彼女はひとりでほほえんでいた――虚空へほほえみかけていた。いささか奇妙な微笑だった。ソロモン・ホテルやエルサレムとはおよそ縁遠い微笑だった。何かを思い出させるような微笑だった……。やがてそれが博士の心にぱっと浮かんだ。アテネのアクロポリスの処女たちの唇にただよっているあの不思議な微笑だった――どことなくよそよよしくて、ちょっと冷酷な感じの、しかも美しいあの微笑なのだ……。その微笑の魔力が、彼女の上品な静けさが、彼の心を打った。 それから、彼女の手を見て、はっとなった。それはテーブルの下になっていて、ほかの家族たちには見えなかったが、博士の坐っている場所からはよく見えた。その両手は、膝の上で薄い絹のハンカチをちぎるようにして、細く引き裂いているのだった。 博士は愕然とした。 あのとりすました、よそよそしい微笑――静まりきった体――そしてせわしげな破壊的な手。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved