蟹工船/党生活者改版

蟹工船/党生活者改版
蟹工船/党生活者改版
小林多喜二
新潮社
2003年6月1日
12件の記録
  • あんどん書房
    あんどん書房
    @andn
    2025年4月11日
    十五年戦争に関する書籍の読書会に参加した。その初回課題本が『蟹工船』だった。 さすがに名前ぐらいは知っていたものの、なんとなく難しそうで敬遠していた。でも読んでみると面白かったし、何より構成がめちゃくちゃ映画的。 特に中盤の、スト決行からのどん底に落とされる流れは読んでてだいぶショックだ。 冷静に描写されていく過酷な労働環境があまりにもエグいので、どうしても半目で読んでしまう。今の時代に生まれてよかったぁと思っちゃうけど、でも世界のどこかしらにはまだこれが残ってたりするんじゃないか、というのも頭を過る。なにより紛争地や独裁国家の内情は近いんじゃないか。 ちなみに読書会では英訳版を読んだ方もいて、方言の翻訳についての話はなかなか興味深かった。方言は「汚い英語」に訳されてるらしいが、でも実際方言自体は汚い言葉じゃないよね、と。むずかしいよなぁ。 「党生活者」は共産党お仕事小説だった。 国家権力から追われながら党員として動き回る主人公の立場は、著者自身の地下生活経験に基づいているらしいがかなり緊張感がある。 一方で、革命のためには個人の犠牲は辞さないみたいなところには、きな臭さも感じる。もうこれは時代が完全に悪いんだが。NoなことにはNoって言えて、デモでもストでも堂々とできる世の中で良かった…。 (いや、巧妙に分断させられてあらゆる責任が自己に問われる現代のほうがアレなのか…? まあでも少なくとも虐殺されることはないし) (旧版) 本文書体:岩田細明朝体 カバー:上野泰郎
  • 散策舎
    散策舎
    @sansakusha
    2025年4月10日
    戦後80年ということで来週から読書会をやる。第1回の課題本をノリで蟹工船にしたのでまた読んでいる。当時の状況を調べるほどに、そしてその後の戦争の流れを思うほどに、この作品のすごさが身に沁みてくる。
  • 散策舎
    散策舎
    @sansakusha
    2025年3月24日
    「蟹工船」、資本主義の朗々とした尤もらしさがいかに邪悪かが節々に描かれる。現代にも読まれるべき一冊だ。
  • 蟹工船のみ読了 本当に具合悪くなりそうだった。 人権という概念について。 子どもの頃、アレックスシアラーのスノードームを読んで、具合が悪くなって土曜日の午後寝込んだことがあったんだけど、それを思い出した 今回はもう大人だから寝込むまではなかったけど、寝込んでいい環境だったら寝込みたい。
  • eno
    @enoko
    2025年3月10日
  • みみ
    みみ
    @mikumo_mari
    2025年3月10日
    蟹、食えなくなる
  • 具合悪くなりそう
  • RIYO BOOKS
    RIYO BOOKS
    @riyo_books
    2024年9月14日
    ──何時でも会社は漁夫を雇うのに細心の注意を払った。募集地の村長さんや、署長さんに頼んで「模範青年」を連れてくる。労働組合などに関心のない、云いなりになる労働者を選ぶ。「抜け目なく」万事好都合に! 然し、蟹工船の「仕事」は、今では丁度逆に、それ等の労働者を団結組織させようとしていた。いくら「抜け目のない」資本家でも、この不思議な行方までには気付いていなかった。それは、皮肉にも、未組織の労働者、手のつけられない「飲んだくれ」労働者をワザワザ集めて、団結することを教えてくれているようなものだった。
  • さくた
    さくた
    @sakuta
    2018年3月10日
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