青い鳥、飛んだ
8件の記録
紬@tsumugu2026年1月10日読み終わったaudible考え方や価値観は人それぞれ。「万引きは許さない」とあくまで厳罰を求めるという考え方も、ひとつ。 ただ、感情に呑まれて、それはなぜなのか?何のために?を見失うと、時にこの小説のような悲劇に至ることもあり得る。 その一方で、そのように厳格な対応をされることで、軌道修正がなされることにもつながり得る。 「あそこで厳罰を求められなかったら、私は万引きをやめられなかったかもしれない」と。 そしてそれは、たとえ厳しくした当人に、その目的意識はなくても、そうなり得るのだ。 この世には、100%の善も100%の悪も存在しなくて、意図で全ての結果をコントロールできるわけでもない。私たちはただ、その狭間で、時に無力を感じ、時に勘違いして暴走し、時に過ちを犯して立ち止まったりしながら、日々を生きていく。同じように生きる、多くの他者たちとともに。 そんな、一抹の哀しさや苦しさを、人とともにいる温かさを。人と人は、よくも悪くも、影響し合いながら生きていくのだと。だからこそ、未知の怖さも楽しさもあるのだと。そんなことを感じた。
- 1140k@FELTz752025年10月26日読み終わったaudible児童養護施設に出入りさせてもらって経験したことが今の自分の生き方を方向づけるきっかけになったと思っている。それゆえに想像できるはずなのに、個人的な顔が浮かぶだけに想像したくなくて、あえて考えないようにしていたこと。そういう自分の弱さ、軽薄さと対峙させてくれた作品。それで恥ずかしいというよりは、初心に立ち返らせてくれたことで新たな前向きな気持ちをもてた気がしている。そんなところから、タイトルが秀逸だと読み終えて思う。 弱い立場の人たちを本当の意味で救える仕組みがないこと、救うことの本質的価値が尊重されていないこと、人の尊厳を踏み躙るような言説にインセンティブがつくこと、なによりそんな社会のままであることが否定されず、あまつさえ積極的に肯定されていること。 そういうことを遠慮なく暴いていくのがさすが丸山正樹! たぶん現実はこのフィクションよりも酷いのである。 こんな社会でいいの?という問題提起の一つの形だなと思う。

Pipi@Pipi08082025年5月31日読み終わった万引き犯を死なせた柳田と生活苦から違法な仕事をする女性ミチルの人生が、ある事件を契機に交差する。正義の暴走、ホストクラブ、ケアリーバーの問題など深く考えさせられた。ケアリーバー支援まで描くとは、社会派の丸山さんらしい。読了後、題名が心に響く。🐥🐥





