春の雪
35件の記録
- ヨツユのニシン@yomukaku7652025年12月30日かつて読んだ語彙が凄まじく豊富。情景描写を汲みきれないほどの麗しい語彙の洪水。この文章を1ページ書くのにどれだけの知性が必要なのか。すごい作者だと思った。

- 糸太@itota-tboyt52025年12月13日読み終わった今年は三島由紀夫生誕百年らしい。年末になって気がついて、これもなんかのタイミングだと手に取った。 遺作ということもあり、どうしても割腹自殺と結びつけて文章を追ってしまう。もちろん真意など知るべくもないが、それでも物語を通じて描き出される世界は美しくありながら雄弁である。 「個性のことを考えているんだ」 たとえば清顕の友人である本多の語りには、明治が過去になりつつある時代ならではの苦悩が滲む。 歴史の大きな流れに比べたら、個人などないに等しいほど小さい。とは言え、小さくとも自分の成し遂げたことが、未来に社会を変える一助になるかもしれない。でも、もう生きてはいない自分にとって、そこには何の意味があるだろう。 「それが歴史というものだ、と人は言うだろう」 頭ではわかる。けれども本多は、自分が意志の人間であることをやめられないと嘆く。そして、自分には理解できない佇まいでこの時代と向き合う清顕に、寄り添っていくことを決める。 「海と陸とのこれほど壮大な境界に身を置く思いは、あたかも一つの時代から一つの時代へ移る、巨きな歴史的瞬間に立会っているような気がするではないか。そして本多と清頭が生きている現代も、一つの潮の退き際、一つの波打際、一つの境界に他ならなかった」 タイトルを思い起こさせる。どこまでも広く深い海は、どんな比喩をも溶け込ませてしまう。 それにしても、不勉強ながらあらすじも知らずに読み始めたものだから、最後の一文には結構な衝撃を受けた。 嘘だろ。 どうすんのよ、これから。 はやく第二巻を求めなくては。



mikanz@mikanz2025年8月30日読み終わった素手でページを捲るのが申し訳なくなるくらい、エネルギーに満ちた大傑作 まだあと3巻も読んでいいんですか😭 人間の土地ほっぽらかして2巻目入ろかな😭

- 秋@sophie_pf2025年4月24日読み終わった初めての三島の読了本。 過ぎゆく風景や心象描写の速度感が、自分の認識速度が異様に速くなっていることを気づかせてくれる。清顕の狂おしいほど素直な感受性、世の中の道理に締め付けられつつも、自由を望む息苦しさ、それを叶えている自身に対する陶酔。全てに身に覚えがあり、そしてまた、聡子の決心にも同性として共感する。全ての登場人物が、断片的にわたしそのものであると思える小説だった。






夏しい子@natusiiko2025年3月8日かつて読んだ面白かった! 特に中盤以降が面白すぎて一気に読みたいと気持ちが焦るぐらい良かった。 蓼科が怖いと思われがちなんじゃないかと、読んでて思ったけれど 私は同情してしまった。 北崎での出来事よりも、清顕に振り回されたことに対して。 北崎の事は、それなりに歳がいってからだし、もしかして蓼科の策略だったんじゃないかとも思えた。 将来何かのための切り札にしようとか。 まぁだから蓼科は怖いと見られるのか。 蓼科が悪いのか、清顕が悪いのか、どちらにしても聡子が可哀想だった。




























