夢・出逢い・魔性

夢・出逢い・魔性
夢・出逢い・魔性
森博嗣
講談社
2003年7月1日
20件の記録
  • 図書館で借りた本⑥
  • @s_ota92
    2026年4月25日
    p18 「「へっ君にね、ヒヨコを頼まれちゃったから。」」 p35 「「六十七の倍数だわ。」」 p40 「「名前は、ねりな。サラダはマリネ。」」 p42 「「報道というのは、私たちの目や耳を補強してくれている、と思うでしょう?そうではなくて、足と頭を動かさないようにしているだけなのよ。」」 p43 「「それだけが面白い、と思い込まない客観性を、みんなが持っていればね。」」 p46 「「小鳥遊君って、意外と複雑なんだ。」」 p48 「「うちのプロデューサがね、なんていうか、その、別れた昔の女から、強請られている……、ていうか、脅されているっていうのか、つまり、嫌がらせを受けて、困っているらしいんだ。」」 p59 「彼の場合も、稲沢効果に違いない。」 p62 「昨晩、この部屋に来る夢を見た。」 p65 「いつも、そう……。最初は優しい。優しいのは、言葉だけ。」 p72 「だから……、もう、殺さなくてはって、ぐずぐずしてはいられないって、そう思ったのです。」 p74 「前髪の長い幽霊のような顔がそこにあった。」 p75 「「わ、間接キッスやん!」紫子が声を上げる。「言わへん言わへん、いくらなんでも、もうそれは言わへんな。」」 p76 「彼女は顔を上げた。目が真っ赤で、涙が溢れ出る。小さな白い頬に、それが一筋流れた。」 p86 「誰でも、自分の目で見ないと信じられないことがある。言葉だけで何事も通じる、という状況は、クリスマス休戦と同じくらい平和で危ういものだと考えて良い。」 p100 「「あの少女が会ったのは、殺人者の方だったかもしれない。」」 p105 「口数は少ないが的確なことを言う。それがこの人物の特徴だ。根っからのハードボイルドだが、暗さにも年季が入っている。」 p108 「秘密は秘密だからこそ、商品価値があるのだ。」 p113 「なんだか、ええ、夢を見ているような表情だった。」 p124 「「うんと、鷹がいなければ、小鳥が遊べるから。」」 p125 「言葉というものは、いつだって呆れるほど鈍くて遅い。」 p130 「「誰だって欠点はあるよ。」」 p132 「亜裕美はくすっと笑った。流星でも目撃するように、それがとても奇跡的な幸運だと、練無には感じられた。彼女の笑顔に見蕩れているうちに、周りの車が動きだした。」 p135 「言葉は曖昧で、説明は断片的だった。」 p141 「そのタクシーも左折したようだった。」 p145 「「いえ、紅子です。口紅のべにです。べ・に・こ。イニシャルはV・Cです。」」 p151 「「うわぁ、何?どないなってんの?いやぁ、何なのぉ?逃避行?それとも、駆け落ち?」」 p152 「知ることは必ずしも善ではない。お互いを理解する行為、そして理解しようとする意志が、あるときは平和を搔き乱し、争いの発端となることだってある、と紅子は思った。」 p155 「「幽霊。」亜裕美はそう言ってから、ゆっくりと微笑んだ。雷が鳴った。」 p158 「泣き出すときは、きっとガラスが割れるみたいに一瞬だろう、と練無は思う。」 p163 「そう、柳川さんって、正夢を見る能力があったんだもの。」 p163 「柳川さん、怖い夢を見るようになったわけ。その、昔の恋人の幽霊が、夜も昼も、どこかから、彼をじっと見ているっていう、そういう夢なんだって。一度は話しかけてみたけど、その幽霊は黙っているそうなの。周りの人は見えないみたいで、柳川さんにだけ姿が見える。あ、それに……、その幽霊ね、小さな犬を連れているんだって……。」 p165 「彼ね、そこで……、夢じゃなくて、本当のその劇場で、少しだけ、入口から中を覗いたんだって。でもそれだけで、恐くなって逃げ出してきた。だって、舞台には女の人がいて、やっぱり、幽霊とそっくりで……、つまり、昔の柳川さんのガールフレンドにそっくりで、そう、おまけに、犬も一緒だったんだって。そう言ってた。」 p166 「そう……、本当のこと言うと、私も、最近、夢を見るようになったの。いえ、夢っていっても、普通の夢じゃない。私の夢はね、柳川さんがもう幽霊になっている夢だった。」 p168 「私は、タクシーであの二人の後をつけました。」 p169 「いえ、自分のことがです。自分のことが、不思議だった。ぼんやりとしていて、夢を見ているみたいでした。」 p180 「生きものを次々に殺すように、こうして情報は簡単に殺されていく。」 p184 「「見ず知らずの人間についていく、知らないところへ行く、そんな状況で、切り札を簡単に見せたりするものですか。」」 p186 「無駄な質問は、真実を遠ざけることがある、と言う自分の法則を、保呂草は思い出す。」 p187 「「夢の中の女に、殺されるって、話していました。」」 p188 「「若い頃に車の事故で、友達だった女性を死なせているって聞きました。その人と結婚する約束だったのだそうです。対抗者がセンタ・ラインを越えて走ってきて、それを避けて、崖にぶつかって、その反動で反対側に飛ばされたって……、それで、車ごと転落したんですけど、彼は、投げ出されて奇跡的に助かった。助手席の女性だけが亡くなって……。」」 p190 「愛する者の死、仲間の死を受け入れるために、まるでローンを組むように、少しずつショックを分散するのだろう。」 p191 「人と人の会話の周辺で、真実は百倍もの嘘の中に拡散して、夜の空気を僅かに濁らせるだけだ。」 p192 「「もしかしたら、夢ではなかったのかも、しれません。」」 p193 「「ストリップ劇場。」」 p196 「「もしかして、夢ではなかったのかも、しれません。」」 p198 「「あの……、タレントの、立花亜裕美という小娘と、関係がありました。いつからなのかは知りません。でも、おそらく、私と結婚した直後からだと思います。」」 p210 「「うーんとね、つまり、柳川さんと亜裕美ちゃんは、そういう関係なんだね。」」 p211 「これは夢だろうか、と彼女は思う、これは、まだ夢なのだろうか。それとも、これは、もう夢なのだろうか。」 p212 「「貴女は、私のショーを見にくる。」突然耳もとで女性の低い声がする。「そこで、きっと、貴女は死ぬでしょう。」」 p214 「涙が出る。熱い涙だった。きっと、本当の涙だろう。やっぱり、私はここにいる。しばらく、こんな涙を流したことがなかった。」 p216 「≪魅惑のショー≫という文字が読める。」 p217 「貴女はショーを観にいく。貴女はそこで死ぬ。眠るように。夢を見ているみたいに。お迎えのタクシーを手配しました。」 p219 「「行き先は、わかっているわ。」前の座席から女が振り向いた。」 p219 「「夢で逢いましょう。」前の座席の女は、そう言って微笑んだ。」 p220 「実は、その格好で、つまり、その変装で、以前に一度だけ、立花亜裕美に会ったことがありました。だから、もちろん、彼女は覚えていました。」 p222 「真っ赤な火が、とても綺麗だったわ。見蕩れてしまったくらい。」 p223 「人は日常に関して無防備だ。いついかなるときでも、習慣に対する油断を怠ってはいけない。」 p224 「こうして、ポーカの駆け引きの合間に、アルコールと事件に関するディスカッションがカクテルされ、昏睡と覚醒が渾然一体となって、ソフトでスパイシィな不思議な時間が流れた。」 p225 「「火事。その劇場が?」」 p234 「「劇場の中にいる女性から、助けてくれ、という電話が消防にかかったそうだ。」」 p236 「「そのタクシーには、誰か乗っていましたか?」紅子が質問した。」 p238 「身なりの良い、四十代か五十代の女性で、薄く色のついたファッショングラスをかけていた。」 p242 「「たとえば、その事故は偶然ではなくて、故意だった。」紅子は腕組みをして目を細めている。「しかも、そう……、その恋人という女性は死ななかった、というなな、まだ話がわかるんだけどな。」」 p244 「「しこさんも、お友達だよ。幅が広い定義だよね、お友達って。」」 p246 「「え?一緒に泊まったのぉ?うわぁ、いやらしい。」練無が笑いながら言った。「それでも、お友達?」」 p247 「「何でも自分の尺度でものを計ってはあかん。」」 p251 「後悔しているわけでもない。後悔なんてしていたら、きりがない。未来のことは予測できないのだから、しかたがないじゃないか。」 p251 「記憶はいつだって、一番肝心の原因を隠蔽してしまう。」 p252 「右手があると思うから、左手が弱い。味方がいる方が弱い。人は、そういうふうにできている。泣かなくなったのは、味方がいないことが、わかったからだ。そう思うと、涙が出そうになる。」 p262 「「誰が?」デスクの上にあったビデオテープを近田は手にする。ホームビデオ用のものだった。カバーにも、テープの本体にもラベルは貼られていない。」 p264 「「なんで?どうして、一枚ないわけ、一番肝心なのが……。」近田は舌を鳴らす。「困ったちゃうなあ、ワンちゃん、これ、どうしてくれんのよ!」」 p265 「「私が殺したの、これで。」」 p267 「「夢で逢いましょう。」彼女はそう言った。」 p268 「いろいろな気持ちが、どれも強くて、どうしても抑えきれないのです。ここを塞ぐと、あちらで漏れてしまう。ここを押さえると、向こうが膨らんでしまう。」 p270 「最も大切なものは、人の、個人の、それぞれの歴史だと思います。」 p284 「乗っていたのは、柳川聖志氏の、彼のフィアンセの女性で橋本祥子さん、当時二十四歳。」 p295 「「小鳥遊という名前は、音を聞いただけでは、漢字が思い浮かびません。」稲沢は淡々と話す。」 p311 「「迫真の演技に見えましたか?それもと、自然な仕草に見えましたか?」」 p311 「「何書いたのさ!変なこと書いたんでしょう!」「シュークリームが好きだとかさ、ま、そんなどうでもええこと。」」 p312 「「出場者の名前に、ふり仮名はありましたか?」紅子はきいた。」 p314 「「やはり、橋本祥子さんは亡くなっていますね。」」 p325 「「ありがとう。」紅子は微笑んだ。「だいたい、わかりました。」」 p330 「自分はエリートだ。自分はキャリア・ウーマンだ。自分は才能豊かなアーティストだ。ただ、そう思い込んだ人が勝ち。誰だって、他人のことを真剣に気にはしていませんから。自分で自分はこういう者だと名乗れば、世間ではもう簡単にそれで通用してしまうんです。自分で自分がどういう人間かを決めて、それを宣言して、実際にも、そうなっていく。違いますか?」 p337 「夢を見ているようだ、と練無は少し思った。」 p338 「現実の方が逆に夢のようなのだ、と練無は思った。」 p345 「貴方に会えるなんて夢のよう。」 p350 「「さっき見た……、そう、名前だと思う。それが、ひっかかるのよ。その映像が……。どこかで、その文字の並びを見た。たぶん、そう……表札か名札か何かだったと思う。どこかしら……。横に文字が並んでいたはず。」」 p353 「それとも……、そうだ。もう一つ、可能性があった。それが、最も恐ろしい。」 p355 「そこには、瀬在丸紅子の顔がアップで映っていた。「わかった!」」 p356 「「すみません。」帽子をかぶった作業服姿の若い女性が、小さな箱を脇に抱えてスタジオの入口に現れた。」 p357 「小さな白い箱だった。ケーキならば六個入り程度の大きさである。」 p359 「「三十六はクリプトン、五十四はキセノン。」紅子はさらに続ける。「それから、殺人犯は、伊藤雅美さんです。あの、黒岩さんは、いらっしゃいませんか?なるべく早く手配をされた方がよろしいと思います。」」 p373 「「インスピレーションというのは、言語表現ではシーケンシャルにトレースすることのできない思考の一つのパターンです。それは、決してギャップではありません。突然、ふっと無から湧き出るものではないのです。思考は驚くほど連続であり、意外にも滑らかです。そこにはルールがあり、論理があり、計算がある。ただ、複数の論理が同時に、多次元的に作用するから、それを言葉で表現できないだけのこと……。」」 p377 「「何故なら……、小鳥遊さんが男性だということを知っていた。」」 p381 「作業服に帽子。あの女だ!箱を持ってきた女。」 p384 「「ともえ投げ。」紅子はそう言いながら保呂草の手を握る。」 p385 「「まさか、ここまで捨て身とはね。もしかして、どなたかに、かぶれているのかしら。」紅子はようやく微笑む。」 p387 「「うわぁ……、シュークリームやないの。」」 p392 「「とにかく、そうやって、誰か特定の個人に、この人だと決めたら、どんどん感情移入していく……、その人物になりきるくはい、こう、ぐっと……、のめり込んでいく、そんなタイプのようですな。」黒岩は口を斜めにした。」 p394 「息子がコーンフレークが好きです。私はあまりいただきませんけれど。その、私、玉蜀黍が苦手なのてわす。」 p396 「「ねえ、しこさんさ。本当に、僕のこと、シュークリームが好きだって書いたの?」」 p399 「「ええ、貴女も、よくわからない方だわ。」紅子が後ろから答えた。「私が知っている女性の中では、稲沢さん、貴女がたぶん一番ミステリアスな部類に属しますよ。」」 p402 「みんな忘れてほしい。私がいたことを、忘れてほしい。私が誰なのか、誰も知らないところへ行きたい。」 p404 「最初の小さな「嫌だ」を取り除かないばかりに、どんどん、どんどん、大きな「嫌だ」に押し潰されてしまう。」 p407 「「小鳥遊さん。」少しだけ嬉しかった。あとは、お友達みたい。女の人が三人と、男の人が一人。」 p411 「突然の死と、垣間見えた不思議。そして、捻れた夢と、魔性の作った現実。」 p411 「どれだけ詳細に説明したところで、我々はただ現実に漸近するという夢を見るだけのこと。いくら近づいても、決して現実に触れることはできないのである。」 p412 「人とは、それほど複雑な生きものであり、人と人との関係もまた、さらに複雑だ。それを短い時間で正しく理解することはできない。同じ人生を歩み、同じだけの時間を経て、考え、感じないかぎり無理な道理である。」 p414 「それが、人間という動物だろう。幾重にも及ぶかぶりものを一生脱がないまま、生きていこうとする。最後には死装束に棺桶。」 p416 「瀬在丸紅子は、東京の土産として約束だったヒヨコを買い忘れてしまった。そのことで、息子のへっ君に睨まれた、と話していたが、へっ君はそんなことで睨んだりはしないはずなので、それは彼女特有のジョークだろう、と私は思う。」
  • @shore42
    2026年4月25日
  • UCHIKAWA Hiromu
    UCHIKAWA Hiromu
    @masomqso
    2026年3月29日
  • UCHIKAWA Hiromu
    UCHIKAWA Hiromu
    @masomqso
    2026年3月28日
  • a
    a
    @book_fun
    2026年3月21日
  • ちゃり
    @lily10
    2026年3月11日
    シリーズ4作目 シリーズの中で1作目と同じくらい好きかな 練無のシーンが多くてうれしかった〜やっぱりこの作品の主要登場人物は個性が強くて魅力的だ
  • らむ
    @ramuni_h
    2026年2月11日
  • あめ
    @inuiame
    2026年2月10日
  • UCHIKAWA Hiromu
    UCHIKAWA Hiromu
    @masomqso
    2025年12月2日
  • @who_you
    2025年3月31日
  • 藤松
    藤松
    @seu_ng16
    2025年3月23日
    Vシリーズ4作目! 展開がものすごい滑らかで読みやすかったー!!! 稲沢さんが女性だという記述見たとき「え、?単に私が男性やと思い込んでただけ?」と思ったけどやっぱり3人称は彼で書かれてたよね笑
  • 星
    @hosikuzu_01
    2025年3月6日
    Vシリーズの中で2番目に好き!!!
  • kanaco
    kanaco
    @ka_na_co_____
    2025年2月1日
    「いずれにしても、人ほど、自分の皮膚を不安に感じる動物はいない。人は服を着る。そのうえ部屋に籠る。家や城を築く。塀や城壁で取り囲む。さらには、村を作り、国を作る。そうして、社会というシールドを構築し、常に、その綻びに目を光らせ、直し続けるのだ。それが人間という動物だろう。幾重にも及ぶかぶりものを一生脱がないまま、生きていこうとする」 Vシリーズ4冊目、読了です。 個性的で哲学的な登場人物たちに、普段ミステリー小説を読まない私が引き込まれている森作品。 今回もまた新たな登場人物が増えて、個性が増してる…! 相変わらず、謎解きはできないまま、紅子さんの解説を刑事さんと一緒に聞いた気分。
  • 𓇌𓅱𓇌
    𓇌𓅱𓇌
    @dccxxiv___
    2023年10月6日
  • 麦茶
    麦茶
    @mokichi10-07
    1900年1月1日
  • ヒビ
    @ampm_1221
    1900年1月1日
  • KaiusEdiek
    KaiusEdiek
    @KaiusEdiek
    1900年1月1日
  • こうや
    こうや
    @s2bump
    1900年1月1日
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