1945 最後の秘密

1945 最後の秘密
1945 最後の秘密
三浦英之
集英社クリエイティブ
2025年6月26日
8件の記録
  • 碧の書架
    碧の書架
    @Vimy
    2025年8月27日
    6月に「読みたい」で投稿したこの本。読了したので編集して再掲。7つのルポが収録されており、真珠湾、ミッドウェイ、満州という私も見聞きした事がある話と、八丈島、新潟、マダガスカル、宝塚(歌劇団の卒業生)の、ほぼ初めて知る話でした。「五色の虹」が良かったのでこの本も読みたいと思ったのですが、続きという訳ではないのでこの本だけ読んでも大丈夫です。 どの章も、心に迫ってきます。後悔や悲しみ、虚しさ、のように私は感じましたが、この表現で合っているのか分からないです。ノンフィクションの力はすごい。 おそらく、多くの人が感じるものがあるのは、5章東光丸の悲劇でしょう。八丈島の話で、私はこれを読むまでこんなに巨大な洞窟陣地がある事を知らなかったし、疎開船が魚雷で沈められた事も護衛艦がどのような物なのかも知りませんでした。疎開船と護衛艦、双方から見た当日の話は圧巻です。読んでいて苦しくなります。 私は一旦ここで休憩を挟みました、うるうる来てしまって読めず。こういう時は、短編で少しずつ読めるの所がよかったです。 他の章の内容も少し書きますね。 4章101歳からの手紙は満州の建国大学の卒業生が明かした話で、タイトルの「最後の秘密」に最も相応しいミッションが語られています。戦争という状況を考えれば適切な表現ではありませんが、秘密任務の部分には謎解きのようなわくわくがありました。え…ここであの人に繋がるの…か?って思いました。 7章原爆疎開は、原爆を落とされなかったからこそほとんど記録されず忘れられた新潟の話です。起こるかもしれない事に対して大規模な避難を行うという判断をした点がすごい。今の世ではこういう指示は難しいかもしれないですね。 6章園井恵子の青春は、身近な地名が登場するので私はとても興味深く読みました。都会に出るって大変だったんだな、とか、日常の様子を知る事ができてよかったです。
  • あつこ
    あつこ
    @atsuko_books
    2025年8月21日
  • 辻井凌
    辻井凌
    @nega9_clecle
    2025年7月11日
    太平洋戦争時の知られざるエピソードを、数々の骨太なノンフィクションを手がけてきた新聞記者が、自らの取材の記憶とともに掘り起こした。どの話も目新しく、心を震わせる言葉が綴られている。特に印象的だったのは、マダガスカルを攻撃した日本人の話や原爆疎開を決断した知られざる新潟県知事の話だ。  三浦さんが描く、あの戦争を生きた人々の物語は、現代を生きる自分に、前を向いて胸を張って生きる勇気を与えてくれる。そこには、なぜか不思議な生命力や力強さが宿っている。彼が以前に著した『五色の虹』にも、同じような力を感じた。  僕が何度も読み返す一冊が『五色の虹』だ。本書に登場する先川祐次のエピソードは、『五色の虹』のアナザーストーリーともいえる内容で、続編を読んでいるかのようでたまらなかった。「知ることは傷つくことだ。傷つくことは知ることだ」という、僕が大好きな言葉がどんな状況で語られたのかも描かれており、胸が熱くなった。
  • Amy
    @read_amy
    2025年7月2日
  • とめ
    とめ
    @m_ake
    2025年6月30日
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