〈叱る依存〉がとまらない

7件の記録
- +oRu@tn022025年7月8日読み終わった「職場内で怒号が起こる。叱責される。」→できない自分が悪い、もっと成長しなければ、、→もう限界。ということがこれまで何度かあった。 だから自分は子供や部下に対して怒ることをしてこなかった。 「叱るとは何なのか」知りたくて読んだ本。 「誰かを罰することで、脳の報酬系回路は活性化する。」の知見→〈叱る依存〉という言葉を作ったきっかけ。 「叱る」は良くも、悪くもとらえられる。「叱る人を叱る」という矛盾も、、、 「叱る」を避けた方が良いのは、倫理的では無く、効果がないから(叱るの過信) 「叱る」の定義・・・言葉を用いてネガティヴな感情体験を与えることで、相手の行動や認識の変化を引き起こし、思うようにコントロールしようとする行為。(重要なのは受手側) 叱ることで、扁桃体や島皮質などの「防御システム」が作動→人の学びや成長を支えるメカニズム「冒険システム(ドーパミンニューロンを中心とする報酬系回路)」と真逆 報酬系回路の報酬は、大きく3つ。生理的報酬、学習的報酬、社会的報酬 苦痛からの回避や処罰感情の充足(自己効力感)も報酬となる。 「叱る」の効果は、2つだけ。危機介入と抑止力(予防) 「叱られる」には順化(慣れ)が起こる。強烈な叱るには反応し、副反応として鋭敏化まで起こる。 依存(アディクション)に陥る原因は、自己治療仮説とも呼ばれる。自分自身の抱える問題を何にか依存することで「自己治療」しているように見えるから。 「叱る」には問題解決能力はないから充足感は長く続かない。 「しつけ」は、社会規範の獲得であり、一つ一つの行動やルールの意味、理由を考え咀嚼することで自分のものにしていく過程 〈叱る依存〉の正当化 課題解決か処罰感情の充足か。 「強要された我慢」「理不尽な苦痛」で人は成長しない。(学習性無力感) 苦痛神話「人は、苦しまなければ、変化・成長できない」といった誤りからの卒業 ネガティヴ感情→即効性・副作用 ポジティブ感情→遅効性・効果大 「叱る」をやめられない人への支援 後さばき→叱る 前さばき→なぜ、その言動をするのか、しないのか、もしくはなぜそうせざる負えないのかという視点に立った対応。 「できない(未学習)」を「しない(誤学習)」ととらえてないか。レディネス(学習の準備性)の確認はできているのか。